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法則としての神の御徳を讃える祈り

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 神さま、私は今、聖経『甘露の法雨』で述べられている、あなたの偉大なる御徳を思い起します。あなたは--「聖、至上、無限、宇宙を貫く心、宇宙を貫く生命、宇宙を貫く法則」です。法則は目に見えず、耳に聞こえず、肌で感じられず、鼻にも臭わず、味をもつものでもありません。だからあなたは「五感を超越し、六感も超越している」のです。しかし、法則は厳然と実在していることを私は疑いません。法則は宇宙の隅々までくまなく行き渡り、すべての存在を支配しています。心臓の動き、血液の流れ、植物の成長、鳥たちの飛翔、地下の火山活動、海底の水の流れ、星々の運行、星雲の形成……すべてが法則によって支配され、法則によらずに存在できるものはありません。だから、神さま、あなたは万物の創造主、万物の支配者、万物の維持者です。

 神さま、私は今、法則は「秩序」であることを確認します。この宇宙には、法則があるから秩序が現れているのです。例えば毎日、朝が来て、昼にいたり、やがて夕べをへて夜になることが、秩序です。この秩序は、地上の生物の生き方の基本を定めています。この「1日」の秩序が整然と、数限りなく繰り返されるという前提のもとに、生物の体や習性が形成されています。それを、科学者は“体内時計”と呼んでいます。この秩序は、もともとは太陽と地球の間の引力の法則から来たものです。だから神さま、秩序とは、法則としてのあなたの御徳の表れであります。ですから、法則を学び、秩序を重んじることは、神さまの御心を生きる大切な行為です。
 
 法則はまた「厳格」であり「厳密」であることを、私は知っています。それは神さま、あなたが冷厳・冷徹であるということではありません。円の面積が常に「πr2」であることは、神さまが冷たい心の持ち主であることを全く意味しません。それどころか、そこに法則があるということは、ある事実(r)が分かれば、それに関係した他の事実(πr2)も常に、正確に知ることができるということですから、神さまは法則として表れることで、私たちに多くの選択肢と可能性を与えてくださっているのです。もし法則が厳格・厳密に事物を支配していなければ、力学にもとづいて航空機や船舶を設計しても、それが安全に飛行したり航行する保証がないため、私たちの行動範囲や可能性は大幅に縮小されることになります。厳格・厳密なる法則は、それを知る者の自由を制限するのではなく、自由を大幅に拡大してくれるのです。

 神さま、私は今、法則は「自由」の別名であることを確認します。この宇宙には、法則としてのあなたの力が支配しているので、私たちはそれを知り、法則に従って動き、道具を作り、事物を動かすことで、摩擦や軋轢を最小限にして目的を達成することができます。法則は、私たちの行動の自由を保障してくれているのです。また、法則が厳密に事物を支配しているので、私たちがもし間違った心を起し、あるいは間違った行動をした場合は、望まない現象が結果として現れるので、私たちはそこから正しい心、正しい行動を学ぶことができるのです。その意味で、法則として働いてくださるあなたは、私たちの尊い師であると共に、自由を保障してくださる愛深い親さまです。
 
 神さま、私は今、法則として現れているあなたの、もっとも深い御心を知ることができます。神さまは天地万物の創造主(つくりぬし)であられますから、天地の万物をいかようにも創造することができました。しかし、万物を無秩序、無原則に創られることなく、宇宙を貫く法則を顕わし、それにもとづいて天地万物を創造せられたことで、秩序が生まれ、自由が保障され、自由意思をもった私たちのような人間が、生き甲斐をもって活動する道が与えられ、さらに法則としてのあなたを知る「知恵」が成立することになりました。法則のおかげで科学が成立し、法則の利用によって技術が生まれ、進展し、人類は自由を拡大し、しかも法則に護られています。これらすべてのことが、神さまが私たちを愛し、私たちの成長を期待され、私たちを信じてくださっている証拠です。
 
 神さま、私はあなたのこの大いなる愛に応えるため、法則を守り、秩序を尊重し、自由を正しく行使し、常にあなたの愛なる御心を行じることをここに誓います。ありがとうございます。


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