神の自己実現としての人生を自覚する祈り
(上のプレイヤーで音声が聞けます)
神さま、私はあなたの自己実現としてこの世に生を受けた神の子です。神さまは、真実に存在するものすべてを創造されましたが、その創造の過程を繰り返し味わう場を設けられ、そこに“神の分身”として私たち人間を派遣されました。私たちは、肉体という媒体を通して、内に宿る神さまの御徳を開発し、表現する過程をこの人生で体験します。それは、神の子が神さまの存在を自らの人生で確認することです。神さまの純粋・完全なる御徳は、私たち人間の無数・無限の具体的人生の上に表現されます。それを各人が実感し、自他ともに認め合うことで、神さまの創造が“神の分身”を通して合せ鏡のように確認されます。それが、神の自己実現としての人間の役割です。
純粋・完全な理念からは、無限の表現が可能です。「三角形」という理念から、私たちは具体的な三角形を無数に描くことができます。しかし、いったん具体的な姿となった三角形は有限であり、完全ではありません。正三角形、直角三角形、二等辺三角形などの具体的な三角形は、すべての三角形の特徴を含んでいないため、有限であり、完全ではありません。しかし、これらの多種多様な三角形が具体的に描かれることで、「三角形」という理念の無限性、完全性が形の世界において具体的に表現され、人間において感得されるのです。これと同様に、神さまの御徳である「知恵」「愛」「生命」は、無数・無限の具体的知恵、具体的愛、具体的生命を地上に表わすことで、それらの御徳の神性が表現され、感得されます。
神さま、私は今、わが人生のこの神聖な使命を理解し、感謝に満たされています。私は神さまの自己実現である神の子です。私は神さまの御徳である「知恵」を体現しています。私は神さまの御徳である「愛」の実践者です。私は神さまの御徳である「生命」の噴出口です。知恵にもとづき、愛の心によって、生命力を駆使すれば、他への「供給」が生まれ、「喜び」が生じます。他の喜びによって自分にも喜びが生まれます。他への供給は新たな価値の創造ですから、地上の富は増え、自分への供給も増加します。そこには奪い合いや争いはなく、互いの「調和」が実現します。神さまの5つの御徳を実現する道が、ここにあります。
神さま、私は今、あなたの自己実現としての人生の意義を深く感じます。私は、自分に与えられた独特の環境と個性を通じて、「知恵」と「愛」と「生命」を地上に具体的に表現する神の子です。私たち人間の豊かな個性と多様性は、神さまの無限性、完全性が形の世界に現れつつあることを示しています。私はその聖なる道程を、他のすべての人たちとともに、喜びに溢れて歩んでいる神の子です。私は生き甲斐をもって、この人生を「神生」として進んでいくことを誓います。
あぁ神さま、あなたの無限の知恵をもって私を満たし給え。あなたの知恵は、一個の肉体の“我”の利益を増すためのものではありません。それは神さまの御心(みこころ)のように、すべてに利益をもたらす偏りのない知恵です。私は今、神さまの知恵に満たされているのですから、私の知恵もまた、“我”の利益の増進をはかるのではなく、すべてを生かす知恵として現れます。
あぁ神さま、あなたの無限の愛をもって私を満たし給え。あなたの愛は、個物に執着し、犠牲と報いを求める愛憎の愛ではありません。それは神さまの御心のように、すべての共存と繁栄を望む偏りのない“与え切り”の愛です。私は今、神さまの愛に満たされているのですから、私の愛もまた無償、無執着、ただ与える愛として発現します。
あぁ神さま、あなたの無限の生命力をもって私を満たし給え。あなたの生命(いのち)は、その発展によって他のものが圧迫され、犠牲になるものではありません。それはすべてを包含していますから、すべての命の発展が自己の命の拡大につながります。私は今、神さまの生命に満たされているのですから、私が生命を与えることで私自身が拡大します。それはもはや“我”の発展ではなく、“我”を含み、“我”を超えた全体の発展です。
神さま、私は今、あなたの自己実現としての人生の荘厳を知り、限りない感謝に満たされています。ありがとうございす。
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