神の絶対の御徳を讃える祈り

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「神さま」と私が語るとき、私はあなたの無限の知恵を思います。何百億年もの時間を通じ、“無”の空間から“無限”の宇宙を創り給い、その１点に生命の満ち溢れる地球を創造し給うた知恵に、私は無限の憧憬を感じます。宇宙に無数の法則を生み出し、その法則と法則をさらに上位の法則で秩序づけ給い、ついに自己複製を繰り返す生物を生み出し給うただけでなく、法則を超ええ自由意思をもった人間を誕生させ給うた知恵に、私は無限の美を感じます。そして、無数の生物が同一の法則にしたがいながら、無限の多様性を表わし、しかもそのすべてが美しく、力強く、豊かであることに驚嘆し、私はその感動を語る言葉を知りません。

「神さま」と私が祈るとき、私はあなたの無限の愛に抱かれます。あなたは私を愛するだけでなく、存在のすべてを“はなはだ善し”と承認され、愛されています。私はそれを信じます。神さま、あなたが創られたすべてのものは善であり、すべてのものはあなたの愛に包まれています。そして、神さま以外に創造主はありえないのですから、善でないものは存在しません。これが存在の実相です。神さま、私はそれを信じます。だからもし、私の前に“悪”のような姿が見えたり、感じられたりするならば、それは神さまが原因ではなく、私の不信仰が原因です。私の妄想の産物です。私の狭いものの見方が投影された、仮相であり、幻影です。私はそれを信じません。私はそれを実在と認めず、したがって執着せず、攻撃せず、戦いません。神さま、あなたに敵がいるはずがなく、私は神の子ですから、私にも敵がいるはずがないからです。“敵”と見え、“悪”と感ぜられるのは、私の未熟な心が映し出した影絵のような仮相です。

「神さま」と私が歌うとき、私はあなたの無限の力の直中にあります。あなたは地球上のすべての生物の活力の源であるばかりでなく、地球を自転させ、火山を爆発させ、温泉を噴き出し、津波を巻き上げる力を保有しておられます。それどころか、燃えさかる太陽を生み出し、地上に水を誕生させ、雨を降らせ、風を起し、川をつくり、滝を落とし、大いなる大洋を形成した力の源泉です。あぁ神さま、私に理解できるのは、そのような太陽系のごく一部のことです。しかし、あなたは、太陽系のような小宇宙を無数に形成され、全宇宙を創造された偉大な力の保有者です。それとともに、私の目に見えない極微の世界にも力を及ぼされ、極微から極大までを大調和のもとに支配されています。私は今、その偉大な力を感じます。

「神さま」と私が静かに念じるとき、私は自己の魂の深奥においてあなたと一体であることを観じます。私は神の子ですから、あなたの無限の知恵、無限の愛、無限の力を、あなたから分ち受けていることを感じます。私はあなたと同じく知恵です、愛です、生命(いのち)です。私は物質ではなく、肉体ではなく、孤立した個人ではありません。神さまの知恵と愛と命の表現者として、すべての人々とともに生きる神の子です。だから、すべての人々と私とは一体です。摩擦や衝突は存在しません。すべての生物と私とは一体です。大調和の世界が今ここに在ります。

「神さま」と私が呼ぶとき、あなたは常に私の心に在(ま)します。私の周囲に在します。全宇宙に在します。私は今あなたの絶対の御徳を如実に感じ、讃嘆し奉ります。ありがとうございます。