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2018年6月17日 (日)

“より高い段階”に運動を進めよう

 今日は午前10時から、長崎県西海市にある生長の家総本山の谷口家奥津城で「谷口雅春大聖師三十三年祭」が執り行われ、団体参拝練成会に参加中の生長の家信徒を初め、長崎北部、同南部教区の幹部・信徒など746名が参列して、聖経読誦の中、玉串拝礼や焼香を行なって、生長の家創始者の遺徳を偲び、運動推進の誓いを新たにした。 
 
 私は、御祭の最後に概略、以下のような挨拶の言葉を述べた-- 
 
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 皆さん、本日は谷口雅春大聖師三十三年祭にお集まりくださり、誠にありがとうございます。 
 
 谷口雅春先生は、今から33年前のこの日に霊界に旅立たれたのでありますが、この「33年」という期間は、1世紀の三分の一ということですから、人間の一生を考えてみると「長い」期間であるとの印象を持ちます。「印象」だけではなく、実際、生まれたばかりの人間が33歳になるまでの間には、私的にも公的にも大変、多くの出来事が起こります。また、この同じ期間は、33歳だった若者が66歳になる期間ですから、「一時代を画する」という表現が適切であるかもしれません。 
 
 私ごとで恐縮ですが、こういう言い方をするのは、私が33歳のときに雅春先生が昇天され、その前年に生まれた娘が、実は今33歳であり、私は今66歳であるからです。これは私的な変化についてのほんの一例ですが、公的な変化ーー例えば、国際情勢の変化を考えてみれば、30年で世界は様変わりします。 
 
 雅春先生が亡くなられた1985年は、世界はまだ“冷戦”の最中であり、その2年前の1983年には「大韓航空機撃墜事件」というのがあり、さらに4年後の1987年には同じ大韓航空機の「爆破事件」というのがありました。「撃墜事件」は、大韓航空機が航路を誤って当時のソ連の領空に侵入したことにより、ソ連の戦闘機によって撃墜されたのでした。この時の死亡者は269人でした。また「爆破事件」は、日本人名で偽造パスポートを使用した北朝鮮の男女2人の工作員によるテロ事件でした。この時も、旅客機が墜落して115人が死亡しました。 
 
 いずれにせよ、イデオロギーの違いによって、人が一度に何百人も死んでも構わないという判断が通用した異常な時代でした。それが皆さん、今の朝鮮半島や、ロシアと西側諸国の関係を見れば、30年での世界の変化は、大きなものであることがお分かりになるでしょう。 
 
 ところで皆さん、今日は雅春先生の三十三年祭なので、「3」という数に焦点を合わせてお話ししています。3が2つ並んだ「33」は、もちろん観世音菩薩が私たちを救うために姿を変えると言われる「三十三身」という言葉に含まれています。しかし、「三十三身に身を変ずる」という時の「33」の数は、文字通りの「33」--つまり、32より1つ多く34より1つ少ないという意味の「33」でないことは、皆さんもご存じでしょう。これは、「あらゆる姿」「無限の姿」に表れるという意味ですね。では、なぜ「33」という数は「あらゆる」とか「無限」の意味をもっているのでしょうか? 改めてそう問われてみると、説明するのは難しくありませんか? 
 
 これは「3」という数に「数多くの」とか「無限」という意味合いが含まれているからです。「3」にはこのほか、「新しい」とか「進む」という意味合いもあるようです。この辺の詳しいことは、今度、7月に行われる生長の家国際教修会のときにお話しする予定ですが、簡単に言えば、「3」には「より高い段階に進む」という暗黙の意味が含まれていると言えます。 
 
 谷口雅春先生は、ご生前に「13」という数について説かれたことがあります。それは、雅春先生の人生に大きな変化が起きるのは、「13」という数のついた日だったという事実を回想されてのことです。 
 
 昭和4年12月13日、生長の家の原稿を書き始められた日 
 昭和50年1月13日、東京から長崎へ移住 
 
「13」は、キリスト教の文化圏では、忌避される数でありますが、これはイエスの弟子の13番目がイスカリオテのユダであったことによるのでしょう。しかし、最後の晩餐では、イエスはユダに「あなたのすべきことをしなさい」と言って、晩餐の場から追い出しています。神話学者のジョーゼフ・キャンベル氏は、「13」という数は忌避すべき数ではなく、「変身と再生」の数だと言っています。十二使徒とイエスを加えて13人が最後の晩餐をし、その後、イエスは死んで、また生き返ることになったという解釈です。「12という限界範囲から脱出して超越界に入ることを示す」というのです。黄道には十二宮があります。「黄道」とは、地球から見て、太陽が地球を中心に運行するように見える天球上の大きな円のことです。この大円に沿って太陽だけでなく、惑星や月が運行するので、これを帯状に捉えて黄道帯(zodiac)と呼び、それを十二分したものが「十二宮」です。古来、星占いなどに使われる概念です。 
 
 生長の家は、別に星占いを信じているわけではありませんが、「13」という数が、昔から特別に見られてきたことの例を示すためにお話ししました。1年は12カ月であるということも、「13」が「変身と再生」を意味することと関係があるでしょう。 
 
 さて、「3」には「新しい」とか「より高い段階に」という意味があるという話をしてきましたが、生長の家の家が現在進めている運動の中にも「3」がありますね。それは何でしょうか? 一つは組織運動におけるいわゆる「三者」です。生長の家白鳩会、相愛会、青年会の3つの組織です。もう1つの「3」は、私たちが今進めている“自然と共に伸びる運動”の中での3つの活動と、それを進める3つのプロジェクト型組織のことです: 
 
①省資源、低炭素の生活法 → SNI自転車部 
②自然重視、低炭素の表現活動 → SNIクラフト倶楽部 
③ノーミート、低炭素の食生活 → SNIオーガニック菜園部 
 
 それらの活動の内容については、皆さんはすでに団体参拝練成会などで詳しく学ばれているところだと思います。従来からある三者組織を基礎としながら、それぞれの興味ある分野で、また能力を発揮するために、プロジェクト型組織の活動に参加し、観世音菩薩が三十三身に身を変じて人々を救ったように、「人間・神の子」の真理をいろいろの方面で生活に実践しながら、多くの人々に伝えていただくことをお願い申し上げます。 
 ところで、「3」に関係する最近の事象を最後に挙げれば、生長の家の国際本部が東京・原宿から“森の中”へ移転したのは、2013年でした。そして、今日はどういう日でしょうか? 平成30年の6月17日です。ここに「3」が1つあります。もう1つは隠れています。「6+17」を計算してください。答えは「23」です。 
 
 それでは、これをもって谷口雅春大聖師三十三年祭の所感といたします。ご清聴、ありがとうございました。 
 
 谷口 雅宣

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