結び合うこと (3)
「ムスビ」のゲームで使う牌は、28枚である。これは、7種類の生物をペアにした時の可能な組み合わせすべてで、計算式で表すと(7×7-21=28)となる。「-21」とするのは、「人」と「花」の組み合わせには(人,花)(花,人)の2種が考えられるが、両者は同じものと見なせるからだ。ゲームでは、これらのうち2~4人のプレイヤーに手札として6枚を配り、残りは場に山札として伏せて置く。そして、プレイヤーは時計回りに、自分の手札から、場に置かれた牌の絵柄と“ムスビ合う”絵柄の牌を探して、場に並べていく。該当する絵柄を描いた牌を持ってない場合は、山札から1枚引いて手札とする。こうして順々に牌を場に置いていき、自分の手札がなくなれば上がりである。
これだけ書くと簡単そうだが、問題は「ムスビ合う絵柄とは、何と何か?」を憶えることだ。それをここに一覧表としてまとめてみた。この表に書かれたことは、専門の生物学者から見れば異論があるかもしれない。しかし、これはあくまでもゲームだから、「直観的で憶えやすい」という点を優先した。生物種の数は気が遠くなるほど多く、それぞれの生態を一般人が詳しく知ることはできず、ましてや憶えられない。その点は御了承願いたい。 表の上方から簡単に説明する--まず「人」と他の生物とのムスビ合いだが、これは「すべてと結び合うことができる」と考えた。簡単に言えば、人間はここにある7種の生物のどれもを鑑賞し、また食用にしているからだ。「虫」とは昆虫のことだが、これが「花」を好きであり、「魚」や「亀」「鳥」のエサになることは、ご存じの通りだ。「菌」とはキノコのことである。「茸」は俗字だというので、あえて使わなかった。「花」との関係では「鳥」が蜜を吸いに来るのはよく知られているが、キノコとは関係ないように感じる。が、ここでは「樹木にも花が咲く」ことを思い出してほしい。キノコは「木の子」だから当然、樹木と結び合っている。「魚」は「鳥」に食べられるし、「亀」も小魚を食う。「亀」と「鳥」とは無関係のように感じられるが、カミツキガメは水鳥のヒナを捕食し、小亀(幼体)は猛禽類の餌食になる。
同種の生物は互いに結び合わないのかというと、もちろん結び合う。が、このゲームは、ドミノ・ゲームの原理を“逆用”するところにポイントがあるから、ルールとして「同種の結びつき」を禁じ、「他種との結びつき」だけを可とすることにした。
次に、ゲームのやり方を説明しよう--
まず、すべての牌を伏せて、麻雀牌と同様にかきまぜる。これを山札とし、各プレイヤーは決められた枚数(今回は6枚)を山から取って手札とする。手札は他のプレイヤーから見えないように立てて置く。ジャンケンで最初に牌を置くプレイヤーを決め、時計回りに場に置かれた牌の、置かれた側に自分の牌をつなげていく。出す牌は、普通つなげる牌と同じ
向きに置くが、テーブルに余裕がなければ、90°向きを変えて置いてもいい。また、(花,花)のようなダブル牌(“ゾロ目”の牌)を置くときは、並んだ列に直交するように置く。ダブル牌にシングル牌(ゾロ目でない牌)をつなぐときには、ダブル牌の側面につなげる。
向きに置くが、テーブルに余裕がなければ、90°向きを変えて置いてもいい。また、(花,花)のようなダブル牌(“ゾロ目”の牌)を置くときは、並んだ列に直交するように置く。ダブル牌にシングル牌(ゾロ目でない牌)をつなぐときには、ダブル牌の側面につなげる。 プレイヤーの手札がなくなるか、誰も牌を出せなくなったら、ゲームは終了する。私が、秘書室の3人とプレーしたときの最終図を、ここに掲げる。
谷口 雅宣
| 固定リンク
「生物学」カテゴリの記事
- 人間中心主義から抜け出そう(2021.03.11)
- ボードゲーム「コロナバスターズ」について (2020.05.12)
- コロナウイルスは何を教える (2) (2020.04.11)
- コロナウイルスは何を教える(2020.03.22)
- 「生命の法則に随順する」とは?(2020.03.11)
「自然と人間」カテゴリの記事
- UFOはあるかもしれない(2021.08.02)
- 「万教包容」から「万物包容」へ(2021.07.07)
- 「第1回ノンロック・リレー」が終わる(2021.04.26)
- 人間中心主義から抜け出そう(2021.03.11)
- 幸福とは自然を愛すること (2021.01.01)
「地球環境問題」カテゴリの記事
- 「万教包容」から「万物包容」へ(2021.07.07)
- 「第1回ノンロック・リレー」が終わる(2021.04.26)
- 人間中心主義から抜け出そう(2021.03.11)
- 幸福とは自然を愛すること (2021.01.01)
- 居住地の自然と文化を顕彰する(2020.11.20)
「宗教・哲学」カテゴリの記事
- 「聖戦はない」を明確化される――谷口清超先生のご功績(2021.10.28)
- UFOはあるかもしれない(2021.08.02)
- 「万教包容」から「万物包容」へ(2021.07.07)
- 「第1回ノンロック・リレー」が終わる(2021.04.26)
- 人間中心主義から抜け出そう(2021.03.11)
この記事へのコメントは終了しました。

コメント
様々な角度から、ムスビについて、それを実感できるための方法を教えて下さり、ありがとうございます。
このゲーム、生命学園でできないかしら??と考えました。「どうして、むすばれるのか?」の理由を発表し合いながら、また、大きい子と小さい子とがチームになって、チーム対抗のゲームなら、3才から6年生でも一緒にできるのではないか??と・・・・。今年度の授業でやってみませんか?と、提案してみたいと思います。
投稿: 内田千里 | 2015年4月16日 (木) 15時05分
内田さん、
生命学園でのプレイ、いいと思います。それ以外に、学校でも友達同士でやってもらえれば、「似ていないもの同士の協力」に価値があることを、生徒や学生がゲームの中で学習することになるのではないか……私はそんな期待をしています。
投稿: 谷口 | 2015年4月16日 (木) 21時47分