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2013年5月13日 (月)

鳥と人間の関係

 春になって一斉に花々が咲き、それが落ちて実ができる。木々には無数の昆虫が現れ、それを求めて鳥たちがどこからともなく飛来する--毎年繰り返される光景だが、こういう自然のサイクルの始まりを見て、聞いて、私たち人間も種を蒔き、漁に出かけ、新学期をスタートし、新入職員を迎える。
 
 今年も各地にツバメがやってきて、巣づくりを始めている。鳥たちは人間をどう思っているのだろうか? 「スキあらば、自分たちを捕らえて焼き鳥にする邪悪な動物……」とは、どうも思っていないようだ。ごく近くに来て巣をつくるからだ。数日前、原宿の目抜き通りにあるラフォーレ原宿の1階駐車場で、2羽のツバメが飛び回っていた。何年か前には、青山通りの商業ビルの同じような1階駐車場で、巣を構えているツバメの親子を見たことがある。彼らは、“悪”とか“善”などという概念をもっていないかに見える。もしもっていたとしても、「人間」は彼らの“悪”の分類の中には入れられていない。
 
 スズメやハトも、人間のかなり近くにやってくる。銀座通りに面するフレンチ・レストランの前で、パンくずをついばみに来るスズメを見た。明治神宮外苑で休憩するタクシー運転手から餌をもらうために、十数羽のハトが群がっているのを見た。新宿の公園では、何かを空に放り投げ、それをヒヨドリが急降下して空中で捕らえるのを楽しんでいる人がいた。
 
Rooster  人間は、空を飛ぶことができる鳥たちに「憧れ」の感情をもっている。その能力を獲得しようとして、両腕に翼を取り付けるなどして、多くの発明家が努力した。現代のようなスペースシャトルの時代になっても、ハングライダーやパラグライダーに興じる人々がいる。私たち人間の努力は、「鳥になりたい」との隠れた願いに由来するのかもしれない。
 
鳥やけもののすばらしさを称える祈り

 カワセミは空中から川へ飛び込んで魚を捕らえ、渡り鳥は寒い冬の空を何千キロも飛んで、間違わずに目的地に降り立ちます。カモシカは岩山の絶壁を軽々と駆け上がり、チーターは時速100キロ近くで草原を走り、モモンガは森の中を飛び回ります。
 
 神さま、私は鳥やけものの愛らしさ、俊敏さ、美しさ、力強さを讃嘆の思いをもって感じます。彼らの存在に荘厳な意義を感じ、彼らとともに地上に生きることを誇りに思います。彼らはそれぞれ人間のおよばない美点を備え、私に神さまの無限の命と知恵がそこ(○○)にあることを教えてくれます。
 
 私は、神さまのメッセンジャーである彼らに、心から感謝します。ありがとうございます。
 
 谷口 雅宣

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コメント

私も鳥になって自由に大空を駆け巡りたいと思ったことがあります。

静かな田舎に、森ではございませんが生活しております。
朝はすずめやキジの鳴き声に目覚めます。
ピーチク鳴くひばりの声には特別な思いがあって、
「あっ 又 亡き母が見守ってくれている。」と感じます。
近くの田んぼにはサギをよくみかけます。

その他 名前を知らない鳥たちが、賑やかに我が家の庭に
遊びにやってきます。
愛らしいしぐさや声にいやされております。
本当に神様のメッセンジャーですね。
ありがとうございます。

投稿: 今城 照子 | 2013年5月16日 (木) 09時57分

雅宣先生 こんにちは。

いつもブログを楽しみにしています。ありがとうございます。

バンコクで誌友会をしています。

きょうは いいお話をききました。徳川綱吉公の生類憐みの令の奥深い意味や お殿様がびょうぶをたたむ時 ハエをころさずに パンパンと手をたたいたとか。ハエをみたら 向きになって おいかけまわしてましたが うちにくるハエは 最近 ご飯とかにたからずに お花とかにとまってます。ハエもわかってくるのでしょうね。

自然や動物たちとの出会いは心を優しくしてくれます。

投稿: 奥岡 文 | 2013年5月17日 (金) 16時16分

総裁先生ありがとうございます。
    自然の恵み、鳥と人間の関係にも数限りない
ものを頂戴しております。 嵩山(だけさん)標高326メートルの麓に在住していますと まだ鶯が可愛い声で朝の歌を聞かせてくれ、キジの夫婦を見ることもあります。昨年はタヌキが食べものを求めてきますし 傷ついたキツネもきます。わが家に来るこれらの動物は私達を恐れず接近しますと親しみさえ感じます。 自然に恵まれて朝を迎え 新緑林を心身ともにあじわう幸せを感謝せずにいられません。 嵩山に登れば 宍道湖が眺めれ清々しいものです。 しかしこの頃 島根と広島を結ぶ「だんだん道路」がつき心か痛みます。今もなお便利便利を優先とし自然破壊を当たり前のようにする人間よ、もっと大切なことがあるのではと夫と話しています。 因みに「だんだん」は方言で標準語では「ありがとう」と言う意味です。 感謝合掌      島根教区 足立冨代

投稿: 足立冨代 | 2013年5月26日 (日) 20時58分

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