観世音菩薩讃歌 (1)
法 則
天使(てんのつかい)、ふたたび生長の家に来りて教え給う――
絶対の神の真性は
「聖
至上
無限
宇宙を貫く心
宇宙を貫く生命
宇宙を貫く法則」なり。
法則は目に見えず、
耳に聞こえず、
肌に感ぜず、
鼻に臭わず、
舌で味わうこと能わざるなり。
「創造の神は
五感を超越している、
六感も超越している」
と言うはこの理(ことわり)なり。
法則が厳然として実在すること
何人(なんぴと)も疑わざるなり。
宇宙のいずれの場所、
いずれの時も、
法則は宇宙の隅々に
隈なく行きわたり、
存在のすべてを覆い尽くせり。
近くは心臓の動き、
血液の流れ、
眼球の働きは法則により、
植物の生長、
鳥たちの飛翔も法則これを可能ならしめん。
遠くは地下水の流れ
海流の蛇行
地中の火山活動
星々の運行
星雲の形成も
すべて法則が支配し、
法則によらずして
存在するものあり得ざるなり。
神は見えず
聞こえず
触れられざるに、
万物の創造主(つくりぬし)、
万物の支配者、
万物の維持者として働き給う。
鉱物すべてを創り給い
生物すべてに与え給い
吾らすべてを養い給う。
秩 序
天使続けて説き給う――
法則により秩序生るが故に、
秩序はまた神の御徳の一(ひとつ)なり。
汝ら当に知るべし、
不可視の法則顕現して
不動の秩序生れん。
宇宙の法則は
一定の周期もて地球を自転・公転さするが故に、
地球の温度に急激な変化起らず、
内部に高温の岩漿(マグマ)擁しつつ
地球の外殻は適度に冷め、
地殻変動をへて
多種の鉱物生成し、
多様な地形は出現せん。
また水豊かに地表に現れ、
引力の法則により
地面や岩石に
複雑にして美しき彫刻を施したり。
この変化に富める舞台に
毎日朝は訪れ
昼に至り
夕(ゆうべ)を経て夜とならん。
同じ一定の秩序は
地球誕生より四十数億年続き、
生物は多様なる環境の中
進化発展を繰り返し
自然界の秩序を顕現せん。
即ち、
法則と秩序は一体なり。
秩序は法則の伴侶なり。
されば地上すべての鉱物の組成
すべての生物の形態と習性は
法則を父とし
秩序を母とせり。
法則は万物の父、
秩序は万物の母。
万物は〝法則たる父〟に従い
〝秩序たる母〟に抱かれて
物質世界として現前せん。
(つづく)
谷口 雅宣
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