大自然讃歌 (3)
この時、天の童子反問す――
「されど師よ、
強者弱者を食して生き存らうるは生物界の原則にして、
例外と見ること能わざるなり」
天使答え給う――
汝ら、
目に映る自然を神の創造となすなかれ。
現象を実在と見誤るなかれ。
「感覚にて視得るものは
すべて心の影にして第一義的実在にあらず」との教え忘るべからず。
地上に現れたる自然の営みは、
神の創造そのもの(○○○○)にあらず、
神の創造の一部のみ感覚して、
汝らの信念を投影せる姿に過ぎざるなり。
「感覚はこれ信念の影を視るに過ぎず」と説けるは、この所以なり。
汝ら、
現象に殺し合いと生かし合いの姿見ゆる時、
神の創造の全相見ゆと想うべからず。
神の創造世界では
「善のみ唯一の力、
善のみ唯一の生命、
善のみ唯一の実在」と説かれたり。
生物相食(あいは)む姿見ゆるは、
神の創造と汝らの信念整合せざる結果なり。
「生かし合い」の心汝らの内に拡がり、
汝らの生活に反映さるるとき、
生物界にも「生かし合い」の姿拡大せん。
天使かく説き給えば、
天の童子天使に対(むか)いて一揖し、
重ねて問う――
「吾まさに、環境は心の影なりとの教えの意味を理会せり。
自然環境も人類の心の反映ならば、
人々の争う心、
自然界の乱れとなって表出せん。
されど師よ、
〝神の子〟なる人間互いに争わず、
平和の経済長く続けども、
自然の破壊弥増(いやまし)し進むは
如何なる理(ことわり)ならん」。
谷口 雅宣
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コメント
なかなか、ワクワクする詩です。最後の一文がまた、気になるのですが、まだ続きそうなので、続きを楽しみににさせていただきます。ありがとうございます(合掌)
投稿: 水野奈美 | 2012年4月 3日 (火) 21時24分
総裁先生 ありがとうございます。ありがとうございます。あーそうだった、そうだったと心の奥まで浄めらえる思いです。今、天地の初めにたてという先生のお声が聞こえてくるようです。現象に躓かないようこの詩にしっかり学びたいと思います。再拝
投稿: 赤嶺里子 | 2012年4月 4日 (水) 07時28分
谷口雅宣先生
僭越ながら申し上げますが、正に「聖経」の現代にアレンジされたものだと拝察させて頂きます。
投稿: 堀 浩二 | 2012年4月 4日 (水) 09時47分