« 新年度の始まりに寄せて | トップページ | 大自然讃歌 (2) »

2012年4月 1日 (日)

大自然讃歌 (1)

或る日天使(てんのつかい)
虚空の水晶宮より出でて
緑の森へ降り立ち給う。
森には朝霧たち込め、
差し込む朝日
光の帯を幾筋も拡げ、
鳥たちの囀(さえず)る声
高く低く辺りに響きたり。

天使、自然界を讃えて歌い給う――
神は唯一の存在なれど
かくの如く多種、多様、無限豊穣を生み出し給う。
地球の自然は
個にして全、
全にして個の姿を
如実に現し
吾らに神の無限相を顕示せり。
森は一つ生命(いのち)の塊と見ゆれども、
近寄りて見れば
無数の生物種棲む
多様なる生命共存の場、
相互向上の舞台なり。
生物種互いに
与え合い、
支え合い、
共に競いつつ
厳しい中にも
動きと変化に富む
美しき調和到るところに充満せり。
個々の生物
神の無限を表現する如く
周囲へ拡がり、
高みを目指し、
深みを極めんとし、
大距離を移動し、
形態を変化(へんげ)し
他種を模倣しつつ
独自性を現したり。
これら生態系はすべての生命の共栄圏にして、
個性保ちつつ
無数に集まり
地球の表面を覆い尽くせり。
これまさに有限の中に無限現れ
無限の中に有限同居する姿なり。
神のアイディアと創造は
かくの如く汲めども尽きず、
数うれば限りなし。

かく天使(てんのつかい)歌い終ると、
一人の天童子、
森より出で来りて
天使を仰ぎ見て曰く――
「師よ、自然界の荘厳(しょうごん)と多様と
無限の不可思議は、
しばしば吾が心を圧倒せん。 
されどこれら多種多様の生態系は、
死闘と奪い合いの結果に非ざるや」と。

谷口 雅宣

|

« 新年度の始まりに寄せて | トップページ | 大自然讃歌 (2) »

地球環境問題」カテゴリの記事

宗教・哲学」カテゴリの記事

自然と人間」カテゴリの記事

認知科学・心理学」カテゴリの記事

コメント

されどこれら多種多様の生態系は、
死闘と奪い合いの結果に非ざるや。
生かし合いの世界なり」と。

ちょっと加えさせていただきました。(気に障ったら、失礼しました)
詩を読んでいると、自然が広がって見えました。続きが楽しみです。ありがとうございます。合掌

投稿: 水野奈美 | 2012年4月 1日 (日) 23時21分

“自然と共に伸びる運動”第二次5ヵ年計画の初年度の冒頭、先生の“大自然讃歌”のご発表、謹んで拝読させていただきました。ありがとうございます。

投稿: 目等泰夫 | 2012年4月 2日 (月) 07時54分

日々、このような長編詩を口ずさむことは、これからの私達の生活に是非とも必要である、と感じました。 私もつづきを楽しみにしております!!

投稿: 小林光子 | 2012年4月 2日 (月) 10時00分

水野さん、

>「師よ、自然界の荘厳(しょうごん)と多様と
無限の不可思議は、
しばしば吾が心を圧倒せん。
されどこれら多種多様の生態系は、
死闘と奪い合いの結果に非ざるや」と。<

 これ天童子が質問しているのでそれに対して天使が水野さんが書いた「生かし合いの世界なり」という様な答えをする展開だと思いますよ。

投稿: 堀 浩二 | 2012年4月 2日 (月) 16時00分

総裁先生,合掌,ありがとうございます。
あの大震災後,何度か沿岸部へいきました。(私の居住地は宮城県の内陸部です)
あの巨大津波がまるでうそだったかのような,青く澄んだ海に祈りを捧げ,ふり返ると壊滅した町の惨状が目に映り,思わず「自然よ,一体,私たちに何を伝えたかったのだ!?」と海に向かって問いかけました。
その答えの一部がこの「大自然賛歌」にあると感じました。
                 再拝

投稿: 佐々木(生教会) | 2012年4月 2日 (月) 20時10分

堀さん、

 なかなかスルドイですね。その通りの展開となりますヨ。

投稿: 谷口 | 2012年4月 2日 (月) 23時08分

合掌 リズムのよい詩…読んで、誦げて気持のよい詩です。現象は物質ではなく、霊性である…。「山川草木国土悉皆成仏」…実相の現象への表れを感じます。大自然…ああ、神の、仏の顕れなるかな!素晴らしい詩です。総裁先生!素晴らしい詩のご発表をありがとうございます。感謝合掌 島根教区 石田 盛喜代

投稿: 石田 | 2012年4月 3日 (火) 00時36分

合掌 ありがとうございます。
 拝読遅れて申し訳ありません。
感動でした。「続 天使の言葉」の思いを強く致しました。聖経 4部経に追録、聖経 5部経として出版される日を心待ちにしております。 再拝 神奈川生教会副会長

投稿: 藤城 秀夫 | 2012年4月23日 (月) 09時11分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 新年度の始まりに寄せて | トップページ | 大自然讃歌 (2) »