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2011年7月 6日

太陽光で生活する (3)

 前回、この題で本欄を書いたときは、小型の太陽光パネルを入手して、それをPC以外の生活に必要な電力にも使おうとしていることを報告した。このパネルの最大出力は30.5Wだから、その際のテストでは、フル充電状態で72Wの液晶テレビが使えた時間は「約20分」と報告した。もちろん、これでは実用的とは言えない。また、私が昼間使っている扇風機--エアコンはもう何年も使っていない--は40W台だから、「長くて1時間か」と予測した。実際に使ってみると、45分から50分だったので、これも夏期の実用には適さない。
 
 そして東京ではいよいよ電力制限が始まる7月に入ったので、省エネ型の扇風機を購入して、来るべき猛暑に備えることにした。ところが、扇風機が入手できないという報告を受けた。渋谷や新宿周辺の家電量販店やデパートは軒並みに品切れ状態で、「札幌店にはある」という話だった。しかし、そんな遠方から取り寄せるのでは“炭素ゼロ”の運動が泣く。というので、秋葉原を探してもらったら、やっと1軒に省エネ型は1種だけが9台ほどあるというのだ。名前を聞いたことのないメーカーのものだったので、少しためらった。が、間近に梅雨明けが予想される現在、扇風機なしの執務は問題だ。ということで、その“新メーカー”に賭けることにした。
 
Electricfan  このメーカーは「ツインバード」(Twinbird)といい、扇風機の製品名は「コアンダエア EF-D945W」である。電源はAC100Vから使えるが、12V用のアダプターを経由するという点で抵抗があった。なぜなら、私の使っている蓄電池のアウトプットが12Vだからだ。これを100Vに変換した後に再び12Vに変換すれば、ロスが生じる。が、これを購入後に解決する手段がないわけではなかろうと考え、思い切って買った。本機の消費電力は、カタログには「3~20W」とあるから、晴天時には太陽光パネルの発電で連続運転が十分可能なはずだ。ついでに本機の仕様について付言すれば、首振り角度は約60度、電源コードの長さは約1.8m、重量は約4.9kg,外寸は 約W 330 × D 325 × H 925mm である。気になるのは、コードがやや短いこと、高さの調節が2段階だけのこと、また、首振り角度が小さいことだ。リモコンはないが、私の用途では不要なので気にならない。価格は約2万円だった。
 
 こうして私の執務室には省エネ扇風機が入り、今日、太陽光による試運転をした。好天だったこともあり、問題なく動いてくれた。運転時間は昼休みの1時間と、夕方の1時間半ぐらいだ。あとの時間は会議で別の部屋にいたため本機は使用せず、その間、太陽光による充電が行われていたことになる。雨天時に問題が起こる可能性はあるが、とにかく使い続けてみようと思っている。「誰からも奪わない風だ……」と思うと、前の扇風機よりも何か涼しい気持がし、風もピュアだと感じる。もちろんこれは、心理的な印象だ。でも、心理的なものが重要であることは、言をまたない。
 
 谷口 雅宣

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コメント

総裁先生、ありがとうございます。
このご文章を読ませていただいて、「先生が先に購入された携帯型?太陽光パネルの出力が12Vである…。」ということから私が感じたのは、「この太陽光パネルは、家庭用というよりは自動車用なのでは?」ということです。
一般に化石燃料を使用した自動車に搭載されているバッテリーは12Vで、より大きな出力を要する大型自動車では、このバッテリーを直列に繋いで24Vで運用されます。
これらを踏まえて考えを進めると、一般家庭用の自動車での使用を考慮して開発された太陽光パネルのような気がしました。
化石燃料を使用した自動車のエンジンから出力される全エネルギー量のうち、実際の走行のみに消費されるのは僅かに約30%で、残りの約70%はエンジンそのものから発せられる熱・自動車の使用上で消費される電力を補うための発電機の駆動・エアコンのモーターの駆動などといったもので消費されています。
これらのうち、電力の補充電に消費される分を、太陽光パネルによる発電に置き換えられれば、化石燃料の消費量が緩和されて、炭素排出量の低下が図られるという技術的な発想が、私には考えられました。
さて、こういうことから、先般、生長の家に導入された電気自動車の開発技術を含め、あらゆる企業が低炭素化社会の構築へ向けた技術向上を図っている様子が私たちにも伝わって来るので、ほんの少しずつでも確実に低炭素化社会の構築は進んでいるものと思われます。
あとは、脱原発と自然エネルギー利用の大型発電所の増築によって、核燃料大量消費をなくし、さらにこの自然エネルギー利用の技術を化石燃料無用化社会の構築に繋げていくことができれば、世界平和実現にも繋げていくことができると考えます。
感謝礼拝

投稿: 阿部裕一 | 2011年7月10日 05:44

総裁先生、ありがとうございます。
追伸です。
先生が購入された太陽光パネルの出力が12Vだそうですが、これに自動車用バッテリーを接続して充電することが可能であれば、大型トラックや観光バスなどに使用される大容量のバッテリーに充電すれば、先生が試されたパソコンの使用時間を伸ばせるかもしれません。
私自身も、このあたりのことについて強い関心があるので、一度試してみようかと思っています。
それに私は、航空自衛隊に勤務していた頃は、日常的な仕事は主に自動車の整備をしていましたので、自動車の一般的な鉛バッテリーのほか、リチウムバッテリーやニッカドバッテリーなど、いろいろ調べながら試してみたくなりました。
こういうレベルの製品を一般家庭で簡単に工夫して、より効率よく利用できる方法を探ってみようかと思います。
素晴らしいヒントを与えて下さりまして、ありがとうございました。
感謝礼拝

投稿: 阿部裕一 | 2011年7月10日 23:53

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