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2011年4月22日

太陽光でパソコンを使う

 依然として続く福島第一原発の事故と、「今夏に首都圏は電力不足!」というマスメディアの大合唱を聞き、また昨日見た映画の内容に刺激されたことも手伝って、自分の生活の中で、もっと積極的に“炭素ゼロ”を実現できないかを考え始めた。

 私はすでに10年ぐらい前から太陽光発電装置を自宅屋根につけてCO2の削減をしている。また、仕事ではグリーン電力や排出権制度を使い、さらに公用車は最近、ハイブリッド車から電気自動車に乗り換えて、少しでも“炭素ゼロ”に近づこうと心がけている。しかし、グリーン電力や排出権の購入というのは、主としてお金の受け取り先を変更するだけだから、「CO2を削減している」という実感があまり湧いて来ないのである。これに加え、東京電力という会社の仕事がどれほどヒドかったかが明らかになってくるにつれて、そこから毎日電力を買い、また太陽光による電力を売っている自分が、何か情けなく感じられるのである。

 そんな時、今回の震災で停電になっても、太陽光発電装置のおかげで昼間は電気が使えた人の話を聞いた。そうなると、私も自宅の屋根の上の装置をもっと有効に利用したい、と考えるようになったのである。
 
 そこでまず、その発電装置を設置したときにもらった取扱説明書を探し出して調べてみた。すると、わが家の装置にも「自立発電」のモードがあるだけでなく、すでに壁に100Vの端子が設置されていて、そこから発電した電気を直接利用できることを確認した。自立モードへの切り替え方法もごく簡単で、スイッチを2箇所操作するだけだった。そうなると、次にはどの程度の電気製品が使えるかを調べたくなった。

Owllamp  今日はあいにく薄曇りの天気で、発電状況はよくなかった。午前8時ごろにメーターを見たら「0.3」と出ていたから、恐らく「0.3Kw/h」の発電量だ。普通の電気スタンドを端子に差し込んでみたが、電球は反応しない。が、夜間の足元照明などに使うフクロウの形の小さなランプ(1/4W)を試してみると、幸いにもボーッと点灯した。これに励まされた私は次に、毎日使っているノートパソコンをACアダプター経由で繋いでみた。ダメかなと思っていたが、充電中を示す橙色のランプがちゃんと点いたではないか。これで「一気に可能性が開けた」と思った。
 
Mypc_2011  何の可能性かというと、「自分で使うパソコンの電力の100%を、太陽光から得る」という可能性だ。それができたら、私は仕事の中で、自分と最も密接に関わる部分を“炭素ゼロ化”--つまり、電力会社の世話にならずに行えるかもしれないのである。「エネルギー自給」からはほど遠いが、少なくとも「情けない」という気持からは解放されそうだと考えたのである。
 
 ということで、実際にどこまでこれができるかの実験をした。まず今日は、朝の数時間を使ってパソコンへの“太陽光充電”をした。私のパソコンはパナソニック製のレッツノートの「CF-J9」という機種で、バッテリーのもちが長い。カタログデータでは、通常の使用で「7.5時間」ということになっている。私は仕事場では1日7時間ぐらいパソコンを使っていて、帰宅してからも2時間使うことは珍しくない。この時間を工夫して短縮すれば、朝1回の“太陽光充電”だけでパソコンの使用電力のすべてがまかなえるかもしれない。今、そのための方法を考えている。
 
 谷口 雅宣

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コメント

合掌ありがとうございます

 総裁先生、いつもありがとうございます
素晴らしいなぁと思いました。
栃木県に移転されてからは、もう原発のエネルギーは、使わなくても済むのですよね、それまでがんばられるということでしょうか?
新しい本部の設計にワクワクします。


太陽のエネルギーを電気製品に蓄えて、生活するということが、どういうふうに可能か、ということを、
以前NHKの番組でしていましたね。
ご存知と思うのですが、他の方のために、その内容を以下にリンクさせて戴きますね。(不完全ですが)

二つの番組、どちらも、素晴らしい内容と思いました。もしかしたらオンデマンドでも見れるかもしれません。
ロビンス氏のお家の暮らしは、快適で、まるで夢のようで、とても羨ましかったです。
知恵さえあれば、我慢とは無縁のようです。
(各家庭が車に蓄電という形態もその中にありました)


NHK『未来への提言』エネルギー学者のエイモリー・ロビンス氏
http://alate.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-d6db.html


NHK『未来への提言』ナノテクノロジーのジェームズ・ジムゼウスキー博士
http://alate.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-2f8f.html


先日は、モーニングバードという番組でも、日本は、自然エネルギーでまかなえる計算だと言っていました。

インターネットで以前から囁かれていたことが、テレビでも放映される時代になり、
だんだんと時間差が狭まっている感じがします。素晴らしいですね!


森のオフィスが楽しみでなりません。
神の智慧が行き届いた空間になるのでしょうね!総裁先生ありがとうございます!

投稿: 松尾かおり | 2011年4月24日 07:48

総裁先生、

 ぼくも東京電力には驚きました。
 それとともに、今回の震災を通して原発について関心が深くなかったことを反省しました。

 ところで、ぼくの実家のある和歌山県田辺市で発行している『紀伊民報』という新聞(4月22日)に、「電力回復 再生可能エネで」という興味深い記事が掲載されていました。
 それによりますと、米国のシンクタンク「ノーチラス研究所」が、この大震災で失われた電力の供給を回復するには、原子力や火力よりも、省エネや再生可能エネルギー等の方が、早期に供給を実現でき、しかも年間の費用が安く済むという調査報告書を発表したそうです。
 また、同紙にはソフトバンクの孫正義社長が、原発依存から脱却して自然エネルギーによる発電を推進するための政策提言を行う「自然エネルギー財団」を設立するため、個人の立場で財団に10億円を拠出すると掲載されていました。
 自然と共に伸びる社会をつくっていく流れを推し進めていく大きな力になると嬉しくなりました。

 ネットで調べてみると、ノーチラス研究所についての同じ記事がありました。 http://mainichi.jp/select/today/news/20110421k0000e040060000c.html?inb=tw

投稿: 田中道浩 | 2011年4月24日 08:32

松尾さん、
 栃木県は災害がない県だと聞いていますが、生長の家が引っ越すところは「山梨県北杜市」です。八ヶ岳の南麓で日照時間が日本一とか言われているので、太陽熱と太陽光発電を併用し、冬場はバイオマス発電で不足分を補う計画です。ぜひ一度、見に来てください。

田中さん、
 原発からの脱出……ぜひやりたいですね。

投稿: 谷口 | 2011年4月24日 13:02

合掌、ありがとうございます。

総裁先生、以下のサイトに「太陽工房、防水・防塵仕様の携帯用太陽光発電システム」という製品が紹介されています。

これは太陽光で充電池を充電し、コンセントのAC100Vなど3種類の端子から出力できて、携帯電話やノートパソコンなど幅広い電気機器に給電できるというものです。
ご参考まで。

http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/20110408_438419.html

投稿: 久都間 繁 | 2011年4月24日 13:15

合掌,ありがとうございます。
先日は宮城県をご訪問していただき心から感謝いたしております。
さて,私の住む地域は先日の大地震で最大震度7を記録しました。1週間の停電,10日間の断水という不便な生活を余儀なくされました。水は給水車や井戸水が使える知り合いからもらって何とかしのぎましたが,停電には困りました。唯一の通信手段である携帯電話のバッテリーも切れかかった頃,我が家には「太陽光発電」があることに気付き,「自立運転」機能に切りかえてみました。被災から2日目のことです。電源を取り入れる端子もあったので早速コンセントを入れてみたら,携帯電話だけでなく,冷蔵庫・電気炊飯器,日中ではテレビも見ることができました。すぐに近所の人たちにそのことを知らせ,携帯電話の充電,炊飯器でのご飯炊きを明るいうちにしてあげて,大変感謝されました。改めて太陽という大自然の恵に感謝しました。
「たった1件太陽光発電があるだけでこれだけのことがでるのだから,もっともっと普及させれば原発なんて必要ない技術力を日本はもってるね。」と家族と話し合いました。
                       再拝

投稿: 佐々木 | 2011年4月24日 19:52

合掌ありがとうございます。

震災の後、先生のブログを毎日読ませて頂くようになりました。今まで、先生のご本も拝読させて頂いていましたが、いかに、読み方が浅かったかと、情けないというか、反省の毎日でした。

また、今回、先生の日常の生活、行動を知らせて頂いて、読んでいるうちに、涙が出てきました。

私も、今自分にできることを考え、考えるだけではなく、毎日の生活に実践していこうと思いました。
ありがとうございます。

投稿: 大川千衣 | 2011年4月24日 20:24

久都間さん、

 スゴイ製品があるんですね。真面目に検討してみます。どうもありがとう。

佐々木さん、

 非常時に大活躍ですね。これで太陽光発電を利用する人が増えるといいですね。太陽は何しろ無限供給ですから……。

大川さん、

 簡単なことから始め、次第に難易度の高いものに進むことで、気がついてみるとずいぶん高いところに来ていることがあります。そんな「苦労」は感じないものですよ。

投稿: 谷口 | 2011年4月24日 21:46

合掌ありがとうございます

 総裁先生こんばんは、間違えてすみませんでした。
原発については、やるせない気持ちが続いていたので、有頂天になってしまいました。(万歳したい気持ち)

森の中に行くの御本読ませて戴いてます。
また、行かせて戴くことも楽しみにさせて戴いています。ありがとうございます。

脱原発が現実味を帯びるなんて、久しぶりに笑顔になれました。ありがとうございました!

               再拝

投稿: 松尾かおり | 2011年4月24日 22:48

我が家は借家なので残念ながら太陽光発電は設置できません。でも、地震のときに太陽光発電をしていて、助かった話をききました。自然エネルギーが、もっと普及が進むことを切に願います。

投稿: 水野奈美 | 2011年4月26日 20:11

水野さん、

 久都間さんが紹介してくださった装置なら、借家でも太陽光を使えますよ。7万円ぐらいの投資になりますが、非常時のことを考えたら価値はあると思いますが……。

投稿: 谷口 | 2011年4月27日 10:49

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