東北地方太平洋沖地震 (2)
大震災の被害状況について、福島、岩手、長野の3教区の教化部長さんから報告をいただいた。多くの読者の関心事でもあると思うので、一部、ここに紹介する。また、カナダのトロント教区、小林俊朗・教化部長からは、同国の人々の反応をつづったメールをいただいたので、それもご披露する。
なお、本部の目等泰夫・教化部長室室長の報告では、被害が甚大であると報道されている宮城教区は、電話回線が混み合っていて連絡できないとのこと。また、青森教区の田中 道浩・教化部長は、八戸方面の被災地区を訪問中で教化部には不在で、阿仁屋雄一・青年会事務局長の話では、電話や電気など青森市内のインフラは、地震発生時に比べ徐々に復旧してきているとのこと。教区七者及び教化部職員は、全員の無事を確認。なお、八戸市在住の岩舘行雄講師会長は市内の避難所に避難中とのこと。
また茨城教区では、阿藤和彦・教化部事務局長によると、教化部拝殿の吊り天上が落ち、壁の一部にひび割れが発生。本日現在、会員信徒で罹災したとの情報はない。予定していた教区練成会(3月12日~14日)は中止。なお、つくば道場(牛久市)は被災していないため、同道場を利用して行事の行えるとのこと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
岩手教区 矢野俊一・教化部長
地震の発生以来、岩手県全域では停電が続き通信網が途絶えておりましたが、12日の夜遅く復旧いたしましたので、教区内の被害状況について、現在、把握している範囲内でご報告申しあげます。
盛岡市の教化部会館の建物については、2階大講堂の壁の石膏ボードが一部はげ落ちた程度で、ほとんど被害はございません。同様に、内陸部の県北・二戸市、盛岡市から南下して、花巻市、北上市、水沢市、そして県南の一関市も、信徒からの情報によりますとほとんど被害は出ていないようです。また教区の七者も全員無事であります。
ただ沿岸部では、報道にもありますように、津波による甚大な被害が出ている模様です。特に被害の大きい地域には、聖使命会員や組織会員が多数おりますので、大変心配しております。聖使命会員は、宮古市に192、大槌町に8、釜石市に65、大船渡市に30、陸前高田市に1、山田町は0、また組織会員は、宮古市に15、釜石市に6、大船渡市に4、大槌町に2の会員がおります(陸前高田市は0です)。今はただこの方々の無事を祈るのみです。この地域の信徒には、地震直後から、電話やメールで再三連絡を試みておりますが、未だ不通の状態が続いております。
現在、被災地の沿岸に通じる道路は全て、救助のための緊急車両以外は通行できない状況でありますので、今後通行が可能となった時点で、信徒の安否確認のために現地入りしたいと考えております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
福島教区 休場敏行・教化部長
教区七者は、全員無事です。教区の信徒さんも今のところ亡くなった方、家が倒壊した等の連絡は入っておりませんが、連絡の取れないところが沢山あります。特に、被害の大きい地区の信徒さんとの連絡が取れていません。また、教化部会館ですが、築46年目で大変古く、外壁、内壁にも沢山の亀裂が入りました。また、一部壁が剥がれ落ちた所があります。
今朝、信徒の一級建築士に会館を見てもらいましたが、大変、不安な状態であるとのことでした。今日は、昼まで後片付けをして、仕事を終了にしました。まだまだ大きな余震が予想されますので、安全を期して、明日、明後日を休館にすることに致しました。今後、安全を第一にし、また、信徒さんの安否の確認をして参りたいと思っています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
長野教区 大槻健晴・教化部長
長野県は新潟との県境にある栄村が激震(震度6)に見舞われ、倒壊や崩落が伝えられていますが、幸いここに生長の家の信徒はいません。
その隣接の野沢温泉(震度5)には数人の信徒がいますが、棚のものや壁掛けが落ちた程度で大きな被害はありませんでした。更に南に下がった北信地区(震度4)、更に震源地から遠く離れている教化部では大きな揺れを感じた程度ですみました。現在のところ信徒宅で特に大きな被害があったところはありません。七者は皆元気でいつもの通り運動しております。以上地震の状況について簡単にご報告させて頂きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カナダ・トロント教区 小林俊朗・教化部長
当地カナダの信徒・誌友の中にも、被災地域に親族や知人、またその地域に隣接の県で、連絡がとれず様子を案じている人がおります。また、日系人のみならず、当地カナダでの各種メディアが刻一刻と報道され、それで知られた方からもお見舞い・励ましをいただいているところです。
先生がお書きくださったように、これらの方々の他人事でなく思いやりの言葉が本当にありがたい励みとなり、その愛念に感謝しおります。昨日、ささやかですが、小生も会館で聖経読誦とお祈りをさせていただきました。
東京では職場から自宅で徒歩で帰宅されたり、中には泊まられた人もいたことを知りました。私事ですが、小生も実家の新潟に電話で見舞いの連絡をとろうとしましたが、当初電話回線が混線のため、通じませんでしたが、後で無事元気でいる様子を確かめることができました。
甚大な被災に打ちひしがれる人たちの姿を見て、当地でも幾分でも何かできればと思い、会員の方に、これまでの米国ハリケーンカタリーナ、ハイチ地震、パキスタン水害などのもろもろの被災時と同じようにお祈りをしようと御知らせいたしました。
まだまだ被災が拡大している様子が伝えられています。各地から救援の作業を行われる方が駆けつけておられ、また海外からも50カ国を越す国々から救援に向かわれることも聞き及びました。皆様の尊いご活動に深く感謝いたしますとともに救援の活動、復興が無事すみやかに運ばれることを心より祈るばかりです。
日本の信徒の皆様と被災地域すべての皆様の安寧をお祈りを在カナダの誌友とさせていただきます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
谷口 雅宣
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
合掌 ありがとうございます
総裁先生、ありがとうございます。
各地で、安否確認が出来ない方がまだおられるようで心配ですが、大丈夫であるのではと、思いたい気持ちでいっぱいです。
なぜなら、インターネットで出会った方でしたが、
今回たまたま、事前にお聖経をお送りしていましたら、
今回の地震で、周りの家は結構壊れているのに、
その方の家は無事だったと、昨日メールで知らせが来ました。
聖経の護る力は、強力だと思います。
私の愚かな経験を申し上げさせて戴きますと、
以前、柏崎でしたか、原発事故の時は、報道はされませんでしたが、
関西でも数値が高くなっておりまして、
そのころ、私はまだ人間は肉体だという感覚で、
放射能に非常に恐怖を持ち、
食事も、放射能に強いと言われる菜食を続けておりました。
しかし、恐怖すると、それをわざわざ引き寄せる形になり、
夜外に出て、たまたま雨に当たったりしておりました。
それから、放射能も兄弟姉妹であり、助けてくれるものと知ることになりました。
適切な処置をほどこせばよいので、色々な経験から、何かが神の子を傷つけるというのは、恐怖と妄想の産物のようであった経験をしました。
それよりも、心がどうであるかが大事でした。
放射能の影響を無くそうと思うと、意外にも、夫婦仲良くすることが、大事と思い知りました。(免疫力)
それまでは、菜食・味噌に求めていましたが、
食事はこだわりすぎると、夫婦仲悪くなるので、
とことん人間は肉体ではないと知りました。
心はすぐ肉体にあわられてしまいます。
それからも色んな経験をし、『神真理を告げ給う』のご本にありますように、
卒業試験であるので、地上に居続けることに固執することが至上目的なのではなく、
神の子、霊として使命に生きる、生長の家の教えそのものを体現して生きることが求められているのだ、と分かるまで、私に平穏は訪れませんでした。
起こってしまった業果、及び起こりつつある業のあわられは、
無に出来ないかというと、
生命の実相三十巻224頁にありますように、
それは可能である、ということで、
今、人類無罪宣言のご本を筆写させて戴いてます。
岡本先生に教えて戴いた、神の愛による運命の修正がなされることを願っています。
私の愚かな前轍を踏まれる方の無いように、思わず書き込みさせて戴いてしまいました。すみませんでした。
再拝
投稿: 松尾 | 2011年3月14日 09:05
谷口 雅宣 先生
合掌、ありがとうございます。
昨日は滋賀教区の講習会でのご指導、誠にありがとうございました。講習会終了後、滋賀教区の青年会委員長から電話があり、大変喜んでおりました。
青年会でもここ数日、東北地方在中の青年会員の安否確認を行い、青年会の公式ホームページに掲載致しました。http://www.jp.seicho-no-ie.org/yyaa/
今のところ、青年会員の大半は無事とのことで、安堵しておりますが、中には家を津波で流された会員もいるようです。
引き続き情報収集にあたってまいります。
青年会会長 竹村 正広 再拝
投稿: 竹村 正広 | 2011年3月14日 10:21
合掌、ありがとうございます。
総裁先生、ありがとうございます。
私は宮城教区相愛会IT対策部長及びHP担当者のものです。
宮城教化部の状況ですが、建物及び職員の方々は無事とのことです。しかし、依然として電気がつながらなくて、連絡が取れない状況です。
先ほど、(3/14 12:30)宮城教化部の三浦光宏様から以下の依頼がありました。
信徒に限り、宮城教化部を避難場所として開放する事に決めました。
連絡先
小坂卓久(事務局長):090-3362-3645
三浦光宏(職員) :090-2950-1404
鈴木直人(職員) :確認中
以上の事を、宮城教区HPに掲載いたします。合せて、信徒の方々の安否の確認及び掲載をして参ります。 よろしくお願いします。
再拝
投稿: 齋藤俊午 | 2011年3月14日 13:52
合掌ありがとうございます。
青森県教化部職員の阿仁屋です。
今回の地震についての状況をお知らせいただき、ありがとうございます。
本文の中で、阿仁屋雄一・教化部事務局長となっていますが、青年会事務局長の間違いですので、訂正させていただきたくコメントしました。
青森では、組織会員の方のほぼ全員と連絡がとれ、安否の確認がとれました。
また、教化部、弘前道場、八戸道場への被害もありません。
青森では、被害が比較的少なかったようですが、
多くの方が亡くなり、また、今も救助を待っている方々のことを思うと、心が痛みます。
亡くなられた方のご冥福と、被災地のすみやかな復興をお祈りいたします。
再拝
投稿: 阿仁屋 雄一 | 2011年3月14日 13:59
合掌 ありがとうございます。
私は、信仰まだ日の浅い、生長の家の信徒です。
この度の大天災。 被災地の方々、関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
先生のご著書「森の中へ行く」を、数日前に(がんの手術後の義父の 病室で)読み終えたところでした。
「四無量心」、「人間至上主義」のよくない事、「生物多様性」のことなど、先生の 愛深い お考えがとてもよく理解できました。
この時代に、「神が谷口雅宣先生となって、現われたもう。」と、感謝しています。
それと同時に、この震災から、神は何を告げたもうていらっしゃるのか?
「神さま、教えてください!!」・・・と、戸惑いもあります。
人間は神の子、物質はない!! が、どこかへ飛んでいってしまいそうです。
(信仰浅い、わたくしです。)
毎日、世界平和の祈りと、聖経を読誦させていただきます。
投稿: 熊川裕美 | 2011年3月14日 15:20
宮城県の相愛会情報がアップされていないのが気になりますが、
スカイプ誌友会や、Facebookで断片的に聞いた限り、
深刻に行方不明の組織会員もいらっしゃるようです。
また、青年会では自宅が流された方もいるそうですが、
組織分けに拘わらずそのような状況にある方々が他にもいらっしゃるとしたら、このような方々が地域の灯台としての誌友会を再開できるような、
直接支援は教団として考えられないのでしょうか?
投稿: 辻井映貴 | 2011年3月14日 15:27
阿仁屋さん、
報告、ありがとうございます。また、間違いは失礼しました。訂正します。
投稿: 谷口 | 2011年3月14日 17:07
雅宣先生はご存知かどうか分かりませんが、PRE Journal の北野幸伯さんより下記のようなメッセージが読者に届きました。
★日本人はもう一度立ちあがる
全世界のRPE読者の皆さま、
特に日本在住の読者の皆さま、
北野です。
皆さまもご存じのように、日本で大地震が発生しました。三陸沖で地震が起こったのは11日午後2時46分ごろ。
時差が6時間ありますので、モスクワは朝の9時前です。
私は、昨日一日テレビの前にはりついていました。
祖国が巨大な津波に飲み込まれていく映像を見て涙が止まりませんでした。
読者の皆さまは、ご無事でしょうか?
ご無事であることを心から願っております。
(私は、仙台在住の親戚家族と連絡がつきません。)
▼日本人はもう一度立ちあがる
思えば、日本はこれまでも、何度も何度も大きな試練に直面してきました。
158年前には黒船が来航し、圧倒的な武力差を背景に、開国を強要されました。
日本は、それを逆手にとり、アジアで初めての近代国家になりました。
今から66年前。
日本は、人類史上で初めて原爆を投下され、一瞬にして数十万人が亡くなりました。
私たちの祖父、祖母、父、母たちは、焼け野原の祖国を見て、何を思ったのでしょう。
しかし、私たちのご先祖様は、悲しみに埋没することなく、こう胸に誓いました。
「もう一度やり直そう。もう一度すばらしい日本を創ろう!」
そして、世界が驚愕する「奇跡の復興」をなしとげたのです。
2011年3月11日。
大きな大きな試練が、また日本を襲いました。
私たちは、犠牲者の皆さまのご冥福を心から祈ります。
行方不明の皆さまが救出されることを、心から祈ります。
そして、私たちの国、日本に生まれ死んでいった先祖の皆さまがいつもしてきたように、心に誓います。
「今日はつらいけれど、もう一度立ちあがろう。もう一度すばらしい日本をつくろう」
そして、日本人はいつも、そうすることに成功してきました。
悲しみを乗り越え、よりよい日本を創るために、がんばっていきましょう。
RPEジャーナル
北野幸伯
投稿: 根崎郁子 | 2011年3月14日 18:47
宮城教区です。無事です。
投稿: 佐々木 | 2011年3月14日 21:46
佐々木勇治さん、
無事だったのですね! 良かったです。
本欄にもアップしましたが、ブラジルの信徒の方々も仙台市の方々のために聖経読誦をしてくださっています。本部もまもなく、支援開始です。
投稿: 谷口 | 2011年3月15日 00:26
>齋藤さん
教化部開放は一時中断とうかがいました。
こちらにも訂正詳細のせてはいかがでしょうか。
>佐々木会長
ご無事で何よりでございました。
宮城教区の皆様のご無事を日々祈っております。
>辻井さん
私も切に希望します。
私感ですが、聖使命会費は、こんな時に活用され、被災された会員の方に与えられ返されると嬉しいですよね。
投稿: 服部照子 | 2011年3月15日 10:17
宮城教化部の齋藤です。
避難所として、教化部を解放する件ですが、
現在、電気が使えないなど体制が調っておらず、
準備中です。詳しくは、「宮城教区HP」を参照願います。http://www.sni-miyagi.or.jp/
投稿: 齋藤俊午 | 2011年3月15日 15:21
合掌ありがとうございます。
拝見させて頂き胸が痛みます。
神示集を拝読させてもらっておりますと、この現象が理解できる気がしました。
皆様のご冥福をお祈りしますと共に、残された被災者の方々の心の平和と、ご無事を祈ります。
総裁先生には、今まであったような
『~~のための祈り』
をぜひ教えて頂けませんでしょうか?
こういう場合には、どう祈ってよいか報道を見ると
つい動揺してしまい、実相を忘れてしまいます。
どうか、信徒が全員毎日、被災地の為に祈れますよう
心を合わせて出来る、今回の祈りを教えて下さい。
宜しくお願いを致します。 感謝再拝
投稿: 上田 | 2011年3月15日 18:25
宮城の齋藤です
教化部を避難所として開放する件は、
受入体制がととなわない為、中断となりました。
投稿: 齋藤俊午 | 2011年3月16日 12:48
ブログ「小閑雑感」をいつも拝読させて頂いております。
『植物になって人間をながめてみると』緑 ゆうこ 著
の紹介が日経ビジネスの3・11号に載っておりましたので
ご参考までにお伝え致します。
合掌再拝
投稿: 久保 慎二 | 2011年3月25日 15:38