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2011年2月20日

和歌山でも講習会大成功

 今日は和歌山教区での生長の家講習会だった。同教区では今回、和歌山市内の「和歌山ビッグホエール」に加えて、新宮市の「新宮市民会館」にも会場を設けて、初めての2会場開催となった。これによって教区全体の推進活動が盛り上がり、前回を6.6%(255人)上回る4,111人の受講者が集まってくださった。熱意をもって推進してくださった同教区の幹部・信徒の皆さんに心から感謝申し上げます。
 
 講習会当日の昼休みに私たちは控室で休憩するが、今日はその部屋に絵手紙が飾ってあった。教区の五者のメンバーが自ら筆を執って描いた作品である。それぞれに個性が表現されていて興味深く拝見した。今日、これら5人の幹部の皆さんとは昼食も共にしたが、その時に感じた個性とはまた別の側面が、絵手紙の中には出ているから不思議だ。絵を描くという行為は、「自己表現」と同時に「自己開示」を伴うものだと思った。こういう歓迎をしていただくと、こちらも胸襟を開いた交流をしたくなるものである。
 
 そんなことで、講習会後の幹部会でも活発な発表や発言があり、充実した時間がもてた。その中で印象に残ったのは、ある幹部の人から、今回のような衛星通信の技術やインターネットを利用した伝道には、限界があるのではないかとの質問だった。私は、その通りだと答えた。宗教の世界では“心の触れ合い”が基本であり、それを補う手段として通信手段を使った映像や音声のやりとりがあると思う。この主従の関係を逆転させると、前回の本欄で書いたような“ニセ情報の伝達”となる危険性が大きい。だから、生身の人間同士が交流し、対面する講習会や研修会、練成会、個人指導のような場は、“炭素ゼロ”を目指した今後の運動の中でも欠かせないものである。
 
Whalemeat  ところで、去年の8月16日の本欄で、和歌山県太地町のイルカ漁を扱った映画『ザ・コーヴ』について書いた。私は当地の食生活の中で、クジラやイルカがどのような位置を占めるかよく知らなかったので会食の時に聞いてみると、一種の“高級食材”だとの答えだった。それで、腑に落ちるものがあった。というのは、前日の夕方にJR和歌山駅前デパートの食品売り場で、何種類ものクジラの肉が売られているのを見たからだ。それには「100グラム1000円」という値札がついていて、案外高価だと感じた。この値段のもののWhalebacon ラベルをよく見てみると「ミンククジラ 南極海域産」「鯨ベーコン 南極海域産」の2種類で、それとは別の「ナガスクジラ アイスランド産」というのは100グラムが「283円」と安価なのに驚いた。「南極海域産」というのは、恐らく今問題になっている“調査捕鯨”によって獲られたクジラだ。アイスランドから来る輸入物の4倍以上の値段だから、高級食材には違いない。が、どれだけの人がそれを買うのか疑問に思う。

 クジラやイルカは高等哺乳動物であり、かつ海洋の食物連鎖の頂点にいる。だから色々な意味で、ウシやブタと同様に食材とすることはやめた方がいいのである。
 
 谷口 雅宣

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コメント

捕鯨を制限するのはいいことだと思いますが、以前テレビで捕鯨の制限により鯨な餌となるいわしが大量に減り、以前は大衆魚として親しまれていたが、今は高級魚になってしまって漁業を営む上で経済的悪影響があると、ニュースがありました。このことは生物の多様性の破壊につながると思うのですが……

投稿: 本田真弓 | 2011年2月22日 13:13

本田さん、

 生物多様性は大切ですね。

 しかし、イワシの水揚げ量が減ったとしても、それがクジラの数が増えたせいなのか、それともマグロ、ブリ、カツオ……などの大型魚が増えたせいなのかという因果関係は明らかになっているのでしょうか? なにしろ海洋では、小魚は中型魚、中型魚は大型魚に食べられるそうですから。また、森林破壊も魚の減少につながるのではないですか? 海流の変化によっても漁獲量は変化しますし……。難しいですね。

投稿: 谷口 | 2011年2月22日 16:34

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