「SNS」という国 (2)
約1カ月前に本題について書いたとき、チュニジアやエジプトでの“民主革命”に威力を発揮したと言われるソーシャル・ネットワーク(SNS)の利用拡大の状況を報告した。そして、その最大手「フェイスブック」(Facebook)の会員が5億人を超えたことで、中国、インドに次ぐ人口をもった“国”がネット上に生まれていることを紹介した。また、生長の家でのSNS利用の仕方を概観し、私がフェイスブック上に「Seicho-No-Ie President」(生長の家総裁)のページを立ち上げたことにも触れた。これに興味をもった読者が、ファンぺージに70人近くも登録してくださったのはありがたい。
これは英語のページなので、日本人の読者には面白くないかもしれないが、その後、登録者の数は順調に増えてきている。今日(13日)現在で「449人」だが、登録者の国別の構成は次のようになっている:
ブラジル 249
日 本 69
アメリカ 23
コロンビア 18
イギリス 15
ポルトガル 15
ペルー 9
アルゼンチン 8
スペイン 7
香 港 4
その他 32
このリストの1~3位までは予想していた通りだったが、その下に続く国名は意外だった。教勢の強いブラジルの影響から、隣国のアルゼンチンが含まれるのは納得できるが、同じ隣国でもコロンビアやペルーのような比較的貧しい途上国から参加している人がいる。その数は、英語の“本場”であるアメリカやイギリスからの参加者の数と、あまり差がないのである。また、スペイン、ポルトガルなどのヨーロッパからの人数も意外に多かった。さらに、「その他」の中に含まれる国(参加者が1~2人)の中には、インドやアラブ首長国連邦(UAE)の名前がある。そういう国に生長の家が伝わっているとは、私は知らなかった。
フェイスブックでは、ページ参加者の性別、年齢別構成もわかる。今日現在のそれを見ると、女性が男性より多いのにちょっと驚かされる。その差はさほど大きくないが、これはどこ宗教でも、信者は女性が男性より多いことによるのかもしれない。また、年齢構成は、日本の信徒のそれよりずっと若いが、これもインターネット人口の年齢構成に対応しているのだろう。しかし、このことは、ネットを使った若年世代への伝道の可能性を示しているのだから、注目に値する。青年会や白・相両組織の今後の健闘に期待しよう。
さて、フェイスブック上の私のページは、こんなわけでまだ“国”と呼ぶにはほど遠い過疎地帯だが、いろいろな意味で新しい可能性を秘めた“未開拓地域”であることは確かだ。途上国の経済発展とともに、SNSは今後さらに拡大していくだろうが、この分野に興味のある読者は積極的に利用され、またそれぞれの立場から運動への有効な活用を研究し、“開拓伝道”を展開していただきたい。
谷口 雅宣
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コメント
谷口雅宣先生
合掌。ありがとうございます。
富山県教化部事務局長を拝命させて頂いている、後藤富善です。
一時開店休業状態だった「Facebook」を再開しました。
それと共に、英会話の勉強も再開しました。
あの石川遼選手が学んでいる教材です。
いつか、英語での書き込みが出来る事を目指して。
ブロークン状態でも、簡単な事から始めてみます。
宜しくお願い申し上げます。
再拝
2月14日(月)
後藤富善拝
投稿: 後藤富善 | 2011年2月14日 23:40
後藤さん、
書籍の“自炊”に続いて、新たなチャレンジ。がんばって下さい。
投稿: 谷口 | 2011年2月15日 22:16