« 北朝鮮のアブナイ計算 | トップページ | 大成功の島根教区講習会 »

2010年11月26日

来年は“電子書籍元年”

 いよいよ日本語用の電子書籍端末が発売される。ソニーが25日、欧米などで販売していた携帯端末「リーダー」の日本語版を12月10日に販売開始すると発表しただけでなく、NECビッグローブも小型タブレット端末を12月6日発売すると発表したからだ。すでにアップル社の iPad や iPhone 、その他各社の多機能携帯端末でも電子書籍を読むことはできたが、それらで読めるタイトルの種類や数がきわめて限定されていた。しかし、今回の「リーダー」は、ソニーの欧米での電子書籍配信の経験を生かし、電子書籍を取り扱う配信サービス「リーダー・ストア」の開始と同時に発売される。NECビッグローブも、電子書籍を含むソフト配信サービスを同時立ち上げるから、日本語で読める電子書籍の種類と数が一気に増えることになる。この分野で先行していたアマゾン・ドット・コムは、電子書籍端末の「キンドル」をすでに日本語に対応させているから、あとは“中身”の電子書籍の提供をいつ開始するかを決めるだけだ。来年はいよいよ“電子書籍元年”の様相を呈してきた。

 私は9月19日の本欄で、自分が今使っているキンドルのサイズは「縦20cm、横13cm」とし、重さは「275g」と書いた。これは旧型のキンドルだが、新型のキンドルDXを今年2月に買った奈良教区の山中優氏は、サイズを「縦26.5cm、横18cm」、重さ「535g」と教えてくれた。26日付の『日本経済新聞』によると、これに対してソニーのリーダーは、文庫本ほどのサイズで「5型」と「6型」の2種類があり、重さは「155g」と「215g」というから、キンドルより1回り小さい。問題は文字の読みやすさだが、リーダーの文字サイズは6段階に変えられるし、キンドルと同じように「Eインク」によるモノクロ表示だから、多分、問題ないだろう。

 これに対して、NECの小型タブレットは、表示画面のサイズが「7インチ型」で重さが「370g」というから、リーダーより1回り大きく、キンドルよりは小さいと考えていいだろう。さらにケータイから進化した形で「ギャラクシー Tab」という多機能小型端末がNTTドコモから発売されており、シャープも「ガラパゴス」という多機能端末2種を12月に発売すると同時に配信サービスも開始する。こうしてユーザー側の選択肢がふえてきたことで、電子書籍用の端末は一気に普及するかもしれない。
 
 私はすでにキンドルを持っているので、“2台目”の購入には慎重にならざるをえない。ソニーとNECの仕様を比べてみると、両社とも先行するキンドルを強く意識しているのが分かる。つまり、キンドルと似た仕様にならないように注意している。この点、残念といえば残念である。なぜなら、私はキンドルがパソコンを使わずに本を入手できる点を、高く評価しているからだ。リーダーは、この通信機能を省き、パソコンでダウンロードした電子書籍をUSB経由で取り込む方式だ。NECの端末は通信機能付きだが、カラー表示の画面をもち、本のほかゲームやネット検索サービスも提供している。すでにパソコンと iPod touch をもっている私には、不要の仕様だ。価格は、リーダーが2万~2万5千円、NECの端末は4万2800円だ。この値段から考えると、今のところリーダーが私にはいちばん興味あるハードウエアである。
 
 ところで、ハードウエアについて生長の家が今何かを言っても仕方がないが、それに載せるソフト(コンテンツ)については言うべきこと、考えるべきことが多くあると思う。これまでの紙による本や雑誌は、「出版社 → 世界聖典普及協会 → 教化部」または「出版社 → 取次店 → 販売店」というルートで一般信徒の手に渡っていた。電子書籍は、このルートのうち2番目と3番目をまったく必要としないのである。さらには、著者が直接電子書籍を製作する場合は、私が本サイトで電子本を提供しているように、出版社も必要としないことになる。こういう革命的な流通ルートの変化に、生長の家も早急に対応していかなければならない。この対応で重要なのは、本部が“森の中のオフィス”へ移転した後の運動に即した形で行われることだ。本部や日本教文社など、関係各部門の創造力あふれる健闘に期待している。
 
 谷口 雅宣

|

« 北朝鮮のアブナイ計算 | トップページ | 大成功の島根教区講習会 »

コメント

奈良教区の山中優です。

いよいよ日本語でも電子書籍が増えそうで楽しみです。実はもう、自宅の本棚のスペースがほぼ限界ですので、電子書籍だと大変助かります。

蔵書スペースの問題は、実は大学図書館でも悩みの種となっていて、特に定期刊行物は、「蔵書スペースの狭隘化」を理由に、受け入れが限定される傾向にあるので、出版の電子化は、そうした点でも歓迎されると思います。

山中優 拝

投稿: 山中優 | 2010年11月30日 22:40

合掌ありがとうございます
ご文章で紹介されている端末を実際に見てみたく思い、銀座のソニービルで12月10日発売予定の「リーダー」を見てきました。「5型」「6型」とも想像以上にコンパクトで、携帯するのに何の支障もないと感じました。読みやすさの面でも活字の大きさ、画面の明るさなど調節機能が色々ついておりますので、自分にあうようにカスタマイズできそうです。この端末には書籍1400冊分のデータを保存できる内蔵メモリーを搭載しているとのこと。いずれ日本でも電子書籍が広く普及するのは間違いないと感じた次第です。再合掌

投稿: 坂本芳明 | 2010年12月 5日 13:22

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 北朝鮮のアブナイ計算 | トップページ | 大成功の島根教区講習会 »