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2010年10月 7日

“スーパーオフィス”は実現するか?

 すでにご存じの読者も多いと思うが、生長の家が運営する喜びの投稿サイト「ポスティング・ジョイ」に去る5日から、ポルトガル語と英語のサイトが誕生した。そして、ブラジルとアメリカの幹部・信徒がネット上での日時計主義を実践し始めている。今日の午後10時半の時点で集計すると、日本語のメンバーはすでに1,723人となっているが、ポルトガル語のメンバーは146人で、英語のメンバーは15人である。まだまだ数は少ないが、ブラジルにおける生長の家の教勢から考えると、ポ語のサイトは日本語サイトの人数を上回る可能性がある。また、国際語である英語のサイトは、アメリカやイギリスのみならず、インド、オーストラリア、ニュージーランド、香港、シンガポール、フィリピンなどの英語圏で、生長の家をまだ知らない人たちへの影響力が期待されている。また、今回の“バージョンアップ”で注目されるのは、自動翻訳機能が装備されたことである。翻訳の精度は未熟だが、これにより、各サイトで話されている内容が、英語やポ語が苦手な人にも「何となくわかる」はずだ。

 私は17年前の1993年に、当時動いていた「生長の家オンライン・フォーラム」という電子掲示板(BBS)に、「スーパーオフィス」なるものを夢想する論文を書いた。当時はまだ電子メールが使われ始めた頃で、ウェブサイトもアイポッドもケータイもブログもなく、電報や電話以外の一般的な情報の高速伝送手段としてはわずかファックスがあるだけだった。そんな中で、1対1の情報伝達手段である電子メールに加え、1対多、多対1の情報伝達を行う電子掲示板が使われだした頃だ。私はアメリカの大手商用BBSのコンピューサーブ(CompuServe)に参加していて、当時の大事件だったペルシャ湾岸戦争(1990年8月~1991年2月)などについて意見交換しながら、情報伝達におけるインターネットの威力を肌で感じていたのだった。これはきっと、近い将来、世界各国の間に横たわる「時間」と「空間」と「言語」の距離を消滅させるか、大幅に短縮させる有力な手段になると思った。そして、生長の家もこれを利用することで、いよいよ“国際運動”に飛躍すると予測し、「スーパーオフィス」と名づけた次のようなイメージを描いたのだった--

「このスーパー・オフィスを、分かりやすくイメージするための一つの方法は、現在、東京とサンパウロとロサンゼルスにある(伝道)本部会館の建物を、一つに合体させてしまったものを想像してみることだ。そこでは、日本語、ポルトガル語、英語の3ヵ国語が飛び交い、日本人、ブラジル人、アメリカ人が働いている。また、これら3ヵ国の講師が活動し、3ヵ国語の新聞、月刊誌、聖典等が発行されている。このオフィスでの仕事は、それぞれの職員の話す言語の違いによって、日本人職員は日本の光明化のことを考え、ブラジル人職員はブラジルと周辺のスペイン語圏の光明化を考え、アメリカ人職員は北アメリカの光明化運動を考えている。しかし、お互いの交流は自由であり、インフォーマルな会話ばかりでなく、講師達は、派遣先の文化の違いからくる練成会のプログラムの差異などを論議し、運動推進部門の職員は、キリスト教圏とイスラム教圏に於ける組織運動の違いについて話し合い、編集に従事する職員は、国際結婚によって新たな国に御教えが伝わりつつある様子をレポートする」

 このオフィスはもちろん、物理的な建物のことではなく、電子空間上のバーチャルなオフィスのことだ。今回、日・英・ポの3カ国語を使える電子空間が成立したことで、この“夢想”に近いことが現実に行われる可能性が生まれている。ポスティングジョイは、業務をするためのサイトではない。だから「オフィス」という言葉は似合わない。しかし、インフォーマルな会話が成立すれば、そこから“仕事の話”へ発展することは時間の問題だろう。しかも、今のインターネット技術では、文字だけでなく、音声や静止画、動画の共有や受け渡しが簡単にできる。これらを駆使して、世界中の生長の家の仲間と、まだ生長の家を知らない大多数の人類とが結ばれる場が生まれることは、私たちの運動の可能性を大きく広げてくれると思うのである。

 なお、上に引用した私の昔の論文は、全文を私の電子ブックのサイトに登録したので、参考にしていただければ幸甚である。

 谷口 雅宣

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コメント

総裁先生。
17年前に、既に「スーパーオフィス」のイメージを描かれておられたことには驚きました。その頃の「生長の家」の在り方については私は(会員ではありませんので)事実は知るところではありませんが、そういう構想を口にすれば八方から
”左翼”(曖昧であるが故に、危険なレッテルですが)呼ばわりされるような空気があったのではと、勝手に想像するのですが・・・。しかし半面、そのすばらしい構想の”土壌”が既に在ったとも言えるのでしょう。
「スーパーオフィス」が具現化すれば、生長の家の宗教運動は”国際”というより、グローバルな時代のグローバルな運動というということに成っていくものと期待いたします。総裁先生が、御著書等で度々イスラムに触れておられるのは、そのような展望のもとでのイスラム教圏への伝道を御考えの上でのことと、私は推察します。
ところで「生長の家」には『聖書』に相当するような一般的な意味での”聖典”は今は集約されてはいないと承知しておりますが、私の理解不足でしょうか? いずれにしても、谷口雅春先生が著された『生命の實相』が生長の家の教えの”背骨”であると理解しますが、この”背骨”を新たに参加してくる信者が、今という時代の民族と地球との課題を踏まえて、より有益に学ぶことが出来るように、再編集し、詳しい注解付きで(注解付き聖書というものを使ったことが有りますが、便利なものです)新たに発行されてはどうかと考えます。様々に難しい事情もあるかと思いますが、これはこれから生長の家の教えを”効率良く”学びたいと望む、若くはない未信者の勝手な期待です。

投稿: 水野哲也 | 2010年10月 8日 12:57

合掌 ありがとうございます
postingjoyは本当に素晴らしいです。雅宣先生のアイデアと行動力に感謝と敬意を払います。を祈ります。ツィッターに同時投稿の機能が付いた時も感動しました♪ 世界光明化運動のますますの発展を祈ります

投稿: 水野奈美 | 2010年10月 8日 22:01

日本語、英語、ポルトガル語に加え、是非中国語も加えてください。人口規模から言っても、中国語を話す人たちへの布教は、世界全体の光明化のためには極めて重要だと思います。現時点では、大陸での自由な布教は無理だとしても、まずは台湾や日本に来ている中国人留学生を対象に共鳴者を拡充していくことは十分意義あることと思います。中華世界の価値観で育ってきた人々(華僑含む)への布教の経験を積んでおくことで、大陸に住む13億の人々への将来の布教のベースになるのではないしょうか。

投稿: じゅんぺい | 2010年10月 9日 22:16

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