« 実相を拝せば軍備は不要? | トップページ | 自然に“触れる”ということ »

2010年10月13日

クリフウセンタケ

 秋のよい気候になってきたので、自然と親しもうと思い、妻と2人で山へ来ている。キノコ採りが目的だが、原稿の締め切り日も間近なので、時間の配分に工夫が必要だと頭を悩ませていた。ところが、朝、様子見で山荘の裏山を少し歩いたところ、いたるところに様々なキノコが出ている。以前から本欄でよく紹介しているジゴボウ(ハナイグチ)も数多く、それ以外の名前のわからない種も多い。

Kurifusens  そして、もう帰ろうと思っていた矢先、南向き斜面の一画に黄褐色の傘をもたげたキノコの群生を見つけたのだ。名前は分からないが、小さなオムスビのように盛り上がった成菌の傘と、土に半分埋もれながら、ボールのような“頭”を覗かせている幼菌とが連なって、何メートも帯状に拡がっている姿に感動した。これまでの経験から、何となく食用キノコのような気がする。種の特定をするために、以前にもキノコの同定で世話になったペンションのご主人のところへ行き、それがクリフウセンタケであることを教えてもらった。初めて採った種なので、2人して喜んだことは言うまでもない。
 
 クリフウセンタケは、「ニセアブラシメジ」というあまり聞こえのよくない異名をもつが、味は本物の食用キノコだ。ものの本によると、「さわやかな香りと多少ぬめりもあり、歯切れも舌ざわりもよい。味には全く癖がなく、うま味のあるよいだしが出るので、どんな料理にも利用できる」という。大量に生えていたので全部採ることはせず、料理のための後処理に懸命だった妻に大いに感謝して、夕食のおかずにいただいた。酢の物もおろし和えも、絶品である。

 谷口 雅宣

|

« 実相を拝せば軍備は不要? | トップページ | 自然に“触れる”ということ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 実相を拝せば軍備は不要? | トップページ | 自然に“触れる”ということ »