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2010年8月30日

日本の地方は衰えない

 昨日は滝川市のたきかわ文化センターで生長の家講習会が行われ、前回を129人(6.5%)上回る2,125人の受講者が各地から参集してくださった。会場は、後部の座席がせり上がっていく大きな“階段教室”といった雰囲気で、演壇上の私は、真正面を見ながら話ができるという稀な機会を得た。稀ついでにもう一つ言えば、午前中の妻の講話の最中に、会場から「ワン、ワン」という声が響いたのには驚いた。受講者の1人が、膝の上に愛犬を載せて参加していたのである。その後、イヌの声は聞こえなくなったが、私の講習会経験で初めての出来事だった。講話に対する質問も10個と、この規模の講習会では多く出たのはよかった。ただし、1人で4つの質問を書いた人の分も含む。また、「質問ではありません」という注釈付きで、次のような感想をよこしてくださった千歳市の70代の女性の言葉が印象に残った--
 
「平成の時代となり22年間、この間、平成の子供達は成長し、その世代に合った年齢の方々がこの教えに関心を持ち始めている様に思います。日本が平和でも、テレビ等、あらゆる面で世界の戦争が見える時代。今こそ若い世代に教えを伝える責任があると思う。」

 空知地方は、例にたがわず高齢化と過疎化が進み、人口の減少が続いているが、その中で、このような気骨ある多くの先輩信徒・幹部の皆さんが、今回も熱心に講習会を推進してくださったおかげで、前回を上回る数の受講者が来てくださったのだと思う。この場を借りて、皆さんに心から感謝申し上げます。
 
Bookshelf  ところで、ここに掲げた写真は、滝川の町を妻と散策している時に、商店の中を窓の外から撮影したものだ。なかなか立派な本棚があるのを見つけて、思わずシャッターを押した。よく見ていただくと分かるが、この本棚と中に並んだ本は本物ではなく、ミニチュアである。8月13日の本欄でご披露した私のミニチュア本棚より、数段すぐれている。「やはりプロの仕事は違う」と思った。こういう感覚とウデをもつ人々がこの地に残っているということは、私に希望を与えてくれた。そう言えば、宿泊したホテルのことでも、妻と笑顔で合意したことがある。それは、毎回利用するこのホテルが、年を経るとともに外観だけでなく室内の設備も古びてきているのが寂しかったのだが、今回は違った。1階にあるレストランが新しくなっていて、東京の渋谷や原宿近辺でもザラにはないような美味で、上品なイタリア料理を出してくれた。しかも、値段は半額ほどだ。北海道ならではの地元の新鮮な食材が使われていたこともあるが、やはりそれを使う料理人が優れているからだ。

 こういう体験をしてみると、私は「日本の地方が衰える」というのは、一種の“ニセ伝説”ではないかと思う。伝説を信じる者はそれに縛られるが、信じずに自分のベストを尽くし、人々の求めるものを与えられる者は成長し、繁栄するに違いない。

 谷口 雅宣

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