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2010年3月14日

名古屋で植物画を見る

 今日は暖かな好天のもと、名古屋市の日本ガイシスポーツプラザで生長の家講習会が行われ、1万2,140人という大勢の受講者が集まってくださった。会場は、昼前にはほぼいっぱいになったが、市内ではちょうどアジア大会の代表選考会を兼ねた名古屋国際女子マラソンが行われていたためか、午後からの参加者の足が鈍り、前回よりわずかに(-1.1%、135人)少なかった。しかし、会場は終日和やかな雰囲気で、話し手の立場から言わせていただけば、受講者からの反応もよく感じられる“手ごたえ”のある講習会だった。質問も用紙の数にして30枚ぐらいと多く出たが、時間の関係で3分の1ぐらいしか答えられなかった。講習会後に行われた同教区の幹部との懇談会では、活発な発言が続いたため、予定時間を10分も超過することになった。

 前日夕方、宿泊先のホテルに隣接した名古屋ボストン美術館で開催されている「永遠(とわ)に花咲く庭」という企画展を鑑賞する機会があった。これは17~19世紀のヨーロッパで発達した植物画の展覧会で、同時に進行していた印刷技術の進歩にともない、画家の技法が変化していくのがよく分かった。また、植物への興味がやがて植物学へと結びつき、科学的な興味にもとづいた写実的な細密画と、花器に活けられた豪華な花束を描く芸術的志向へと分化していく過程も示されていた。私が驚いたのは、初期の植物画の大きさと色彩の鮮やかさである。植物画の多くは書物の形で残されているが、その大きさは我々が使う事務机の半分以上のものだったりする。それは恐らく、木版や銅板で細密に植物を描こうとすると、実際の植物の大きさでは難しく、拡大せざるを得ないという事情があったからだと想像する。また、初期の植物画は単色刷りをした上に、手でていねいに彩色してある。その顔料に何が使われたか知らないが、数百年後の現代でも色褪せが少なく、当時の花の美しさを残してくれている。

Efuto031310  これらの植物画の中にツバキがあった。ツバキは、18世紀の初めに日本からヨーロッパに輸入されて人気を呼んだらしい。展覧会のカタログには、輸入後に「51点もの植物画に取り上げられ、19世紀の芸術と文学に幅広く描かれている」とある。この頃、日本は鎖国時代だから、わずかに海外とつながっていた長崎の出島あたりから、オランダ人を経由してヨーロッパに渡ったのだろう。赤、白、しぼりなどの大輪の花が豪華に描かれていたが、私の知らない形のものも少なくなかった。その絵を見て思ったのは、日本では、何輪ものツバキの花を1枚の絵に描く場合、1つぐらいは、花が形を崩さずに丸ごと落ちている様子--ツバキの特徴--を描くだろうということだ。が、そういう落花の絵は、西洋の植物画には見られなかった。

 ホテルにもどると、これらの植物画に刺激されてヒマワリの花を絵封筒に描いた。
 
 谷口 雅宣

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コメント

合掌ありがとうございます。ゆには練成道場でひまわりの元気一杯の絵を見ました。このところ風邪気味で主人に鬼の霍乱と言われていましたが、太陽のような日時計そのままの素晴らしい絵に、すっかり健康を取り戻すことができました。ありがとうございます。桝谷拝

投稿: 桝谷英子 | 2010年3月16日 07:18

合掌ありがとうございます。見事なひまわりです。ここまで細かく描かれると絵でなく本物のように今にも動き出しそうな感じに見えます。私は先週(サンキューの日に)誕生日を迎えました。もう誕生日がうれしい年齢ではありません。しかし生命は生きとおしと考えると、たいした年齢ではないので、これからも太陽のようなひまわりのように輝いて生きていきたいと思います。そのために名古屋の講習会で総裁先生からご指導いただきましたように、感謝して愛行をしていきます。ヨーコ拝

投稿: タカフジ陽子 | 2010年3月17日 19:34

桝谷さん、
 ヒマワリも「お役に立ててよかった」と申しております。今後とも、よろしく……。

タカフジさん、
 名古屋にお住まいですか? 名古屋ボストン美術館には、もっとスゴイ作品があります。お勧めします。

投稿: 谷口 | 2010年3月18日 13:05

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