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2010年1月18日

立正佼成会もISO14001取得へ

『週刊仏教タイムス』の1月14日号で、立正佼成会の渡邊恭位(やすたか)理事長が、同教団本部で環境マネジメントシステム(EMS)を導入していることを述べて、「ISO14001」の認証取得を目指すことを高らかに宣言されている。同教団では、2006年に京都で開催された第8回世界宗教者平和会議(WCRP)世界大会や2008年の「平和のために提言する世界宗教者会議」を踏まえて、平和と環境問題との関係の重要性を研鑽され、今回の決定に至ったという。渡邊理事長は、<今回、「環境マネジメントシステム」を導入することで、私どもは「環境方針」を内外に表明し、取り組みをさらに具体化する道を選択いたしました>と述べておられる。立正佼成会のような大きな仏教教団が、環境問題の解決に本気で取り組むことを自ら宣言されたことは、同じ方向に歩む生長の家にとって“強力な援軍”を得たことであり、大いに心強くありがたい。心から歓迎し感謝申し上げます。

 なお、この記事で同理事長は、この取り組みに関連して、「宗教界で環境問題に先駆的に取り組んでおられる“生長の家”の皆さまの全面的なご協力と温かいご助言がございます。心より御礼を申し上げる次第でございます」と大変ご丁寧に、生長の家の協力を認知してくださっている。我々としては、環境と平和の問題で意識を共有する信仰者同士として、今後も同じ方向にむかって協力関係を進めていきたいと思う。

 ところで、同教団の地球環境保全への取り組みは1年以上前に遡る。同教団が発行している『佼成新聞』(昨年10月4日)によると、教団本部では宗教者として環境問題に取り組むために、2008年12月にEMSの導入とISO14001の認証取得に向けた活動が開始され、昨年の6月には渡邊理事長名による「環境方針」が策定された。同方針には、現在の環境問題の原因は「私たち自身にあると内省し、人と自然が調和を取り戻す契機となるよう、環境への負荷が少ない持続可能な社会の実現に取り組」むことを宣言。「人間のいのちも、山川草木といった地上に存在するすべてのいのちも“永遠のいのち”の一つの現れであると自覚し、その尊いすべてのいのちを敬い、感謝する心を育」むことを基本姿勢の中で謳っている。

 地球温暖化に伴う気候変動が明らかになってくるにつれ、宗教界では“慈悲の心”や“神の被造物”への尊重の立場から、温暖化抑制のための行動を真剣に議論する動きが目立ってきている。例えば、BBCニュースによると、去る1月11日には、ローマ教皇ベネディクト16世がヴァチカン駐在の100人近くの各国大使を集めた場で、温暖化対策で合意ができなかった昨年末のCOP15の結果を批判した。教皇は、環境劣化と戦う力に対して「経済や政治の抵抗」があることに懸念を深めているとし、とりわけ島嶼国やアフリカの貧しい国々に対して同情を示し、「平和を築くためには、被造物を擁護しなければならない」と主張した。
 
 このように、環境保全と平和への危機感から、世界の宗教が同じ方向に向かって協力し合う態勢が生まれてくることを、私は期待している。
 
 谷口 雅宣

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コメント

おはようございます。
合掌ありがとうございます。
今年からこのサイトを特に力を入れて拝見するように心がけています。

立正佼成会もISO14001所得に向けて動き出されていること、素晴らしく思っています。
また、私たち生長の家が先賢の目で眼で、環境保全活動を打ち出されていた事、今頃になってこの文章を拝読させてもらいながら、すごく感動を覚えました。

今年の念頭の先生のご挨拶がより明確に理解できます。
いつも、気づきをありがとうございます。
そして、私達を導きありがとうございます。

投稿: 向井英乏 | 2010年1月20日 09:43

総裁先生、ありがとうございます。

先生の仰るとおり、環境保全の平和的な取り組みが、全ての宗教の調和や、それらによる世界平和の実現に、私も期待いたします。
国際的な武力行使により、戦争や紛争がもたらされるように、暴力による解決方法では、さらなる暴力の応酬に繋がり、互いに調和した関係を築けないことが、明々白々なのは、昨今の世界情勢を誰の目から見ても明らかでしょう…。
こういう状況下で、ローマ法王や、一国の大きな宗教団体が、あくまで平和的に大調和した世界の構築を提唱し、実現に向けた取り組みを始めるというのは、まさに世界人類にとって最も喜ばしいことであると思います。

感謝拝

投稿: 阿部 裕一 | 2010年1月20日 10:05

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