ブラジルからの便り
今夏、生長の家の講演会のために行ったブラジルのベレンから、クリスマスと新年を祝う便りが届いた。当地の教化支部長をしている清水柾壱氏と幸子夫人からのもので、写真が数枚同封されている。読んでみると、夏に私が植樹したイッペーの木が現地の信徒さんらの愛念によって、予想外の成長を示しているというのだ。ここに写真の1枚を掲示し、さらにお手紙から引用させていただこう--
「今日は総裁先生がアマゾニア練成道場にイッペーの木を記念植樹してくださった日から、4カ月と5日が過ぎた2009年の12月8日です。アマゾンは7月から12月の間は乾燥期で雨はほとんど降りません。それなのにイッペーの木は、同封致しました写真のように、2米(メートル)以上ものびました。普通でしたら20センチものびれば良い方でしょう。所が総裁先生が植えて下さった木という事で、多くの信徒の皆さんの愛念がこの木にそそがれ、肥料を与えて下さったり水を又祈りまでささげて下さったりで、木は奇跡的な成長をとげております。この成長ぶりを見て、愛の力の偉大さをつくづく痛感致し、この木から多くを学ばせていただいた一日でした。このイッペーの木の成長ぶりがパラ州の光明化運動の発展は愛の力でと教えてくれ、祝福してくれている気がして感謝、感激致して居ります」。
写真の白い木枠に囲まれた木が、私が8月3日に植えた幼木であるというのである。その植樹の時の写真も掲げるので、見比べてほしい。アマゾンの木の成長の速さに驚かされる。もちろん、清水さんの手紙にあるように、ベレンの信徒の皆さんが“愛念”を込めてくださったおかげである。イッペーの木は通常、8年ぐらいで花を咲かせるらしいが、清水さんによると、この成長ぶりだと5~6年で開花するかもしれないという。私はこの手紙を読んでいる時、植樹をしながら全身に感じていたアマゾンの太陽の威力を、思い出した。植樹する私を眺めている人々は傘を差しているが、これは雨が降っているからではなく、太陽光線がキツイからだ。写真には写っていないが、私も頭の上方にビーチパラソルのような大型の傘を差しかけてもらっているが、それでも太陽からの熱は全身でヒリヒリと感じられた。
私は、11月15日の本欄で森の大切さについて書いたとき、「現在、森林伐採によって排出されるCO2の量は、世界の全交通機関と運搬手段から排出される量よりも多い」と述べた。そして、北海道、四国、九州を足した広さ(約13万2000平方km)に近い森林が毎年、地球上から失われていることも指摘した。だから、地球温暖化抑制の具体的手段として、植林をしたり、森林を育てることはとても効果的なのだ。そこで生長の家では、日本でも有志が植林活動を各地で展開し始めている。これはまだ大きな動きになっていないが、来年度からは、ブラジルの地に植林をするための募金活動などが検討されている。つまり、生長の家の信徒が最も多いブラジルと日本が協力して、日本国内の生長の家の活動で排出されるCO2を、ブラジルの植林によって吸収するような直接的な“炭素ゼロ”化である。これによって、両国の運動がさらに緊密に連携し、人類のみならず、地球生命の繁栄にも貢献しうるような道筋が切り拓ければいい。
谷口 雅宣
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コメント
ご文章を拝読致しまして、「愛の力の偉大さ」という言葉にものすごく感動しました。
愛の力の偉大さを最大げに発揮することが私のこれからの課題であると思いました。
投稿: 志村 宗春 | 2009年12月27日 10:20