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2009年11月19日

マザーリーフ

 11月の初めに生長の家の講習会で鹿児島へ行った際、「マザーリーフ」という植物を信徒の方からいただいた。長さが14~15センチの何の変哲もない緑色の葉2枚で、屋久島産だ。添付されていた説明書を読むと、この葉を水に浸していると縁から芽が出て成長し、それを切り分けて土に植えると1m近くまで伸びるという。正式な名前はセイロンベンケイソウで、その名のとおり亜熱帯原産の植物だ。生産元として屋久島自然広場という名前が記されている。
 
Motherleaf2  今日の東京地方は雨模様で急に冷え込み、最高気温は9.4℃にしかならなかった。いきなり冬になってしまった感じだから、この亜熱帯植物がどうなってしまうのか気になる。鹿児島から帰ってすぐに水に浸け、それから約3週間たった今の状況は、1枚の葉の周囲の3カ所から高さ1.5㎝ぐらいの芽が伸びていて、もう1枚の葉の周囲からは、6~7箇所に約5㎜の小さい芽が出たところだ。私たちが家にいる間は暖房のある部屋に置いてあるからいいが、寒暖の変化が激しい今、留守中が心配だ。私たちは20日から3日間、東京を離れるからだ。それにしても、植物というものは、太陽光と水さえあれば自分で栄養素を生産し、子孫を殖やせるのだから素晴らしい。人間は逆立ちしてもそんなことはできない。
 
 ところで、今日は休日だったので、妻と渋谷のデパートへ行った。妻が行きつけの洋装店にいる間、私は店先で手もち無沙汰で待っていた。が、その時、店の展示品の中で、アクセサリーだけが数箇所でグルグル回っているのに気がついた。それぞれが10㎝四方ぐらいの大きさのプラスチック台の上に置かれていて、その台がゆっくり回っているのだった。最初は、単三程度の乾電池がその台の動力源かと思った。が、台をよく見ると、四辺に細長い太陽電池のようなものが付いている。そこで私は、台を取り上げて調べてみた。それは軽くて、中に乾電池が入っているようには思えない。また、電池で動く場合は、電源スイッチがあるはずだが、それも見当たらない。そこで、天井から来る照明に対して台の角度を変えてみた。すると、回転は止まってしまった。

 つまり、この小さな回転台は、携帯型の計算機と同じように、店の照明をエネルギー源として太陽電池だけで動いているのだった。だから、この回転台を何台並べても、店の電力消費量に変化はない。それが、この不況時にも、この回転台が使われている理由だと私は思った。太陽電池の性能はここまで良くなっているのだ、と私は感心した。が、考えてみると、マザーリーフは自分の生命維持だけでなく、子孫を殖やすことも「水」と「太陽光」だけでやっているのだから、このアクセサリー台以上のことを楽々とこなしている。それに、この植物に花が咲けば、アクセサリーのような作り物でない“本物”の美と対面できるだろう。人間はまだ、1枚の木の葉以上のものを創造していないのである。
 
 谷口 雅宣

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