山のキノコと対面
休日を利用して、妻と2人で山梨県・大泉町の山荘に来た。前日の雨天とはうって変わって、雲間から青空がのぞく好天なのがうれしい。しかも、キノコの成長には湿気が必要なので、晴天の前の雨天は誠に好都合である。が、キノコはすぐに地中から出るわけではなく、2~3日の成長期間が必要なため、山荘裏の林を初め、近辺ではあまり姿が見られなかった。それでも、玄関の前に灰白色の傘のキノコが6~7株かたまって出ていた。シロヌメリイグチである。また、山荘近くの砂利道の真ん中には、ニガクリタケが束になって顔を出していた。このキノコは毒入りだから、要注意だ。
天女山と美しの森へも足を延ばしてみたが、ジゴボーが2~3株と、アイシメジが分散して7~8株、それにカワムラフウセンタケとおぼしき種を何株か収穫しただけだった。それ以外は目ぼしいものはほとんどなかった。キノコの季節は、まだこれからということだろう。
収穫したキノコは、よい形のものを選んで山荘でスケッチすることが多い。今回は、アイシメジ(緑色のもの)とカワムラフウセンタケ(茶色の3株)を絵封筒にした。採る本数が少なくても、こうして絵に 描いていると、それぞれ特徴あるキノコとじっくり対面することになるので、たくさん収穫した時のような充足感を味わえる。食用キノ コでも、食べない味わい方もあるのである。
谷口 雅宣
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コメント
谷口 雅宣先生
合掌 ありがとうございます。
絵に描くことはまた違った楽しみ方があるものですね。
食べるだけが楽しみではないですね。
絵が、とても上手いですが相当練習されたのですか?
絵手紙はやったことありますが、結構楽しいです。
再拝
投稿: S.Kuwabara | 2009年10月 3日 09:39
S.Kuwabara さん、
はじめまして。コメント、ありがとうございます。
絵は趣味でときどき描きます。以前は油も描いたのですが、最近は時間がないのでもっぱら水彩によるスケッチか絵封筒です。私の絵との出会いについては、『太陽はいつも輝いている』という本に詳しく書きました。中年になってからの趣味です。
絵手紙もいいと思います。今度、生光展がありますから、ぜひ見に来てください。(とは言いましたが、関東近辺にお住まいでないと難しいかもしれませんネ)
投稿: 谷口 | 2009年10月 3日 22:46