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2009年7月12日

2000年ハスを見る

 今日、鳥取県米子市の米子コンベンションセンターで行われた生長の家講習会では、1,911人の受講者が来場され、終日静かな雰囲気の中で会がもたれた。天候も曇天で、暑すぎないのがよかった。前回より126人(7%)多くの受講者があったが、これは井手本昌久・教化部長をはじめとした鳥取教区の幹部・信徒の皆さんの熱心な推進活動の成果である。この場を借りて、御礼申し上げます。ありがとうございました。
 
 講習会終了後、島根県斐川町にある荒神谷史跡公園というところに寄った。出雲空港からの羽田便で帰るため、途中にある史跡に寄ったのだ。ここは、昭和58年(1983年)に広域農道を建設中に、土器の破片が発見されたことから遺跡として発掘が始まり、翌年には358本の銅剣が一気に発見されて有名になったところだ。しかし、私の関心はそちらではなく、今が見ごろである約5千株のハスの花の方だった。これは「2000年ハス」と呼ばれていて、元の種が2000年前のものと推定されている。
 
 昭和26年(1951年)に千葉県の検見川から丸木舟と一緒に出土したタネを、発見者の大賀一郎氏が育てて開花させたものの“子孫”だという。昭和63年に島根県大田市から譲り受けて、この地に移植された。最近、アメリカの原子力研究所による放射性同位元素の測定から「3千年前のもの」という説も出ているらしい。

Lotuspond  私は時々、生長の家講習会で「植物の命の存否は測定できない」という話をするが、その時にこの「古いハスの種」のことを例に挙げる。2千年もの間、土の中に埋もれていても死んではおらず、条件しだいで発芽し、大いに子孫を殖やす植物もあるのだ。が、実物をまだ見たことがなかったので、ぜひ一度見たいと思っていた。今回見たハスの花々は、厳密な意味では「2千年前の生命」とは呼べないかもしれないが、“生命の不滅”を感じさせてくれるに充分な美しさと、力強さをみなぎらせていた。ハスの花は、本当は開花する早朝に観賞すべきだろうが、今回はそれがかなわない。夕方、もう花を閉じているものや、使命を終えて散りかかっているものをカメラに収めた。
 
 谷口 雅宣

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コメント

総裁
谷口 雅宣 先生


鳥取教区の講習会のご盛会をお喜び申し上げます。
美しい古代ハスをご紹介下さり、有り難うございました。
白鳩会総裁先生も”恵味な日々”でご紹介下さいましたので、各写真を総合して、個体の様子を詳しく知る事が出来ました。感謝申し上げます。

本日は、全米の理事会、その後、教化部長懇談会が開かれますので、只今その原稿作成を致しております。先生が、当ブログにてアメリカ合衆国伝道本部が太陽光発電を導入した事をご紹介下さった事、その中で、幹部・信徒をたたえて下さった事等も原稿にしっかり書き込みました。重ねて御礼申し上げます。

勅使川原 淑子 拝

投稿: 勅使川原 淑子 | 2009年7月13日 01:29

合掌有難うございます。大賀ハスの気高い美しさと その量の多さに 圧倒されました。滅多に 見られない 貴重な 写真を有難うございました。桝谷拝

投稿: 桝谷栄子 | 2009年7月13日 05:27

視点が全く異なります(笑)
よく人生の目的は何か?人間は何の為に生まれて来たのか?人間の使命は何か?自分とは何か?等々の問い掛けや書物はよく見かけます、それで今日紹介されました泥の中から咲いて来る気高くも美しいハスの花!この花の目的、使命とは何なのであろうか?、、、とふと他愛も無い疑問で小さな庭の花々を観て見ました(笑)。

投稿: 尾窪勝磨 | 2009年7月13日 13:14

尾窪さん、

>>泥の中から咲いて来る気高くも美しいハスの花!この花の目的、使命とは何なのであろうか?、、、<<

 この疑問への答えは得られましたか?

投稿: 谷口 | 2009年7月13日 17:06

合掌 有難うございます。

>ハスの花の目的 使命とは何なのであろうか?

ただ あるがまま 今ここに生き 輝いている・・・・

                  再拝

投稿: tomoko | 2009年7月13日 20:59

 二千年あるいは三千年の歳月をかけてはじめて花開いた、ハスの花は、どのような気持ちで花開いたのでしょうか?どのような感慨を持っているのでしょうか?ということを思いました。
 私が思いますことは、二千年あるいは三千年の歳月をかけてはじめて花開いたので、とりあえずは嬉しい・ありがたいと思っているのではないかということです。
 そして、二千年あるいは三千年前と比べて今は~という思いを持っておられるかもしれない、と思いました。
 これはハスの花に聞いたことではなく、私の想像ですので間違っているかもしれません。
 ハスの花が何を思っておられるのかについて、じっくりと考えてみるのもよいことではないかと思いました。

 再拝
 

投稿: 志村 宗春 | 2009年7月13日 22:31

有難うございます。2千年の時を経て美しい花を咲かせたハスの花、感動です。一粒の種からこのように美しい花を咲かせ見る人に、勇気と希望を与えてくれる美しい花、いつも色々素晴らしいご指導有難うございます。

投稿: 岡本 幸子 | 2009年7月14日 06:26

谷口雅宣総裁様
「泥の中から咲いて来る、気高くも美しいハスの花!この花の目的、使命とは何なのであろうか?、、、」
この他愛も無い疑問への答えは不明です(泣)ただ人間にとりましては花の無い世界は索漠としてとても考えられない世界であり、花の存在は本当に感謝感激驚嘆感動もの、宇宙の大生命による根源的な摂理、叡智と言うものを感ぜざるを得ません」tmockoさんの"ただ、あるがまま、今ここに生き輝いている"の答え、「人間も何時でも、何処でもその様に生きて行けたら幸せであろうなあ、、と思いますが花は人間の様にそれを認識、感謝出来るのであろうか?、、、」と思います、志村さんの"とりあえず嬉しい、ありがたい、二~三千年前に比べて今は~"は自らが花に同化した時の正直な自分の気持ちだと思います、しかし花はそれを自ら認識出来ないだろうなあ、、、(泣)と(笑)、ご両人から良いヒントを頂き有難う御座いました。

投稿: 尾窪勝磨 | 2009年7月14日 10:47

総裁
谷口 雅宣様
昭和26年に出土した蓮の種が2000年の眠りから目覚めて全国で今満開です。同じく昭和26年にご誕生された総裁先生が蓮の花を観賞されておられる姿を想うとき 不思議な気持ちであります。
蓮の花は午前中が見どころですので 翌日の昼に行きました
なるほど 満開でした 楽しい時間を有難うございました。

鳥取 木口 雄二 26年11月生

投稿: 木口 雄二 | 2009年7月14日 17:50

木口さん、

 その節は、美しいハス園にご案内くださり、ありがとうございました。翌日にまた行かれたのですか……。
 私と同年とは知りませんでした。今後ともよろしく。

投稿: 谷口 | 2009年7月15日 11:16

ご無事でブラジルにお着きになりましたことを
 お喜び申しあげます。
やさしい薄紅色のハスの花のお写真に癒されました。
私も昨夏、島根県萩石見空港近くで^^
この古代ハスを目にした時は感動し、私のweb
日記に写真とともに載せました。。
外観は透きとおって弱々しそうですが、内に力強い生命力をみなぎらせているのですね!
見習いたいと思いました。。感謝

投稿: 森野みどり | 2009年7月28日 09:58

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