ビワを食べる
今日、朝食時に家の庭にできていたビワの実を食べた。カラスに先を越されないために、妻が数日前、3~4個の実がついた枝を葉と一緒に採ってきて花瓶に挿してあった。そこから、1個だけちょうだいしたのである。その実は少し傷みかけていたので、食べなければ棄てるだけと思った。市販の実よりひと回り小さかったが、薄い香りがして、案外おいしかった。
このビワの木は昔、どこからかいただいた実の中にあった種を植えて、育てたものだ。ビワは強い植物なので、少々条件が悪いところでも育つ。が、実が成るかどうかは別問題だ。わが家の場合、南側の庭に植えたのだが、そのさらに南にケヤキの大木やその他の 高い立木が何本もあって、それらの蔭になっていた。だから、ビワの木は2メートルほどに成長して日光を受けるようになるまでは、実が成らない年もあった。毎年実がつくようになったのは、ここ7~8年ぐらいだろう。今年は、春に剪定したときに少し切りすぎたこともあり、実の数は驚くほど少なかった。
そんな貴重なビワの実なので、カラスから避難させ、人間が目で楽しむために近くに置いてあったのである。妻は、それを絵手紙に描き、私はここに掲げた手描きのPC画に記録した。夕食には、妻が渋谷で買ってきた別のビワをいただいた。味は、もちろんこちらの方がいいが、絵に描いたものの方に愛着を感じるから、不思議なものだ。
谷口 雅宣
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ビワの実は雨にあたると傷んでしまうと先日TVでやっていました(それを聞いて驚いたので、覚えています)。
お庭のケヤキや他の高い木々のお陰で、ビワの実は守られたのでは・・・と思いました。
先ほど(これもTVで)虫食いの葉っぱほどいい風味がでる・・とお茶にして飲んでいたので、PC画のビワの葉っぱの茶色い部分が、格別愛おしく感じました。
投稿: 高橋久代 | 2009年6月13日 10:22
高橋さん、
>>お庭のケヤキや他の高い木々のお陰で、ビワの実は守られたのでは・・・と思いました。<<
なるほど、そういう視点、いいですね。
投稿: 谷口 | 2009年6月13日 13:36
我が家でもちょうど枇杷もぎでした。といっても、お隣の家の木。毎年、たわわに実る木でしたが、収穫されないまま、カラスや小鳥のえさとなり、ちょうど食べ頃になるこの時期、カラスの大群におびえる我が家の子供達でしたので、どうにかよい策は?と主人と祈っておりました。そして今年、意を決して、「びわの実を収穫し、すべて持ってまいりますので、収穫させていただいてもよろしいでしょうか」とカラスの件も話し、隣の家人に提案。するとその年配のご夫婦は大変喜ばれ、実は手入れもできず、ほとほと困っていたとのこと。ぜひどうぞ、との許可を得て、早速、子供達と収穫。遠巻きに見つめるカラスの視線もよそに、わいわい言いながらの大収穫。伸びた枝の伐採もしておきました。早速、隣へ持っていくと「まあ、こんなにたくさん、いいんでしょうか?」「いえいえ、お宅のびわですから」(笑)「全部はとても食べきれませんから、どうぞ召し上がってください。」とびわを戴くことにもなりました。味も大きさもきっと雅宣先生のお宅のものと同じようでしょうが、たいへん美味しく感じられました。子供達もこんな大都会の真ん中で枇杷もぎの経験もさせていただき、嬉しい出来事でした。ありがとうございます。
投稿: 菊池 光珂 | 2009年6月15日 00:22
合掌 ありがとうございます。生長の家のみ教えをいただいて、日時計主義の生活をさせていただいているおかげで、その木が「迷惑な木」に見えずに、「宝のなる木」に見えていましたので(私が枇杷が好きなせいもありますが・・)なんとか双方にとって「大調和」の方法があるのではないか?と祈った末の策でした。
季節ごとに美しく豊かに変化する先生のお宅のお庭の様子を時折、お知らせいただきますが、樹木やお花の一つ一つ、小さな草花にまで真心を行き届かせていらっしゃるのがよくよく分かりますから、大事な栗の木が枯れることになってしまい、かわいそうでしたね。もし、私たちが隣に住まわせていただいていましたら、喜んで一緒に栗拾いさせていただきましたのに・・・(笑)失礼いたしました。
投稿: 菊池 光珂 | 2009年6月15日 23:35