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2009年5月19日

温暖化時代に陸地が隆起

 地球温暖化が起こると氷河や極地の氷が解け、その水は海へ流れ出て、海面上昇が起こり……というシナリオは、すでに多くの人々が知っている。ところが、アメリカ北端の州・アラスカのジュノー市では、氷河の融解にともなって海面が下降しているという。その理由は、陸上に積み上がっていた氷河の重さが減ることによって、陸地が膨張しつつあるかららしい。19日の『ヘラルド・トリビューン』が伝えている。

 地質学者の調査によると、グリーンランドその他のいくつかの地域では、200年以上前にあった氷河融解によって、これと同様の現象が起こったという。が、ジュノー市とその周辺では年間9メートルの割合で氷河が退縮しており、この速度はその当時より速いらしい。これによって、地域の住民の生活には様々な問題が起こっている。まず、海面から陸地が隆起することで地下水面が下降する。すると、湿地や河川は干上がってしまう。湿地帯には乾いた土地が出現するから、隣地との境界があいまいになり、土地をめぐる紛争が起こる。また、氷河から解けた水は沈殿物も一緒に海岸地域に運んでいくから、水は濁り沈泥がたまり、船舶の運航に支障ができる。
 
 アラスカ州南東部の地図をひろげてみると分かるが、このあたりはロッキー山脈が海岸近くまでせり出していて、そこから流れ出る多くの川と、海岸に近接する島々が網目状の複雑な水路をつくっている。そこへ融けた氷河から大量の沈殿物が流れ込むのだから、島と島、島が陸がつながり、川が干上がり、水路は消滅し、森に変化するという現象が起こっているのだ。これによって生態系が大きく変化しつつある。この地方の人間の生活と密接に関係しているのがサケだが、水路が濁ったり、泥で埋まってしまえば、サケは産卵の機会を失ってしまう。

 陸地の隆起のもう一つの原因は、プレート(岩板)の移動だ。これは日本列島の地震の原因でもあるが、アラスカ州南東部の場合は、太平洋プレートが北アメリカプレートを押し上げる位置にあるという。この力と氷河融解との総合効果により、ジュノー近くの土地の隆起は年間8センチ近くという“信じられない”速度で起こっているという。科学者の試算では、ここの土地は過去200年で3メートルも上昇し、温暖化の影響も加わると、これから2100年までにあと90センチ盛り上がるという。

 労せずして自分の土地が増えていくことは一見、よいことのように思える。しかし、それと共に周囲の生活環境も一変してしまうのだから、この地方の人々の戸惑いは深刻なのだ。
 
 谷口 雅宣

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コメント

 地球も生きていて温暖化の影響を如実に受けているのだと思います。
 信じられない程の陸地の隆起に対処する方法は、地球温暖化防止のための行動を多くの人々が日々地道に継続して行くこと以外にないと思われます。しかし、その結果が現れるのは50年後かもしれませんし100年後かもしれません。その努力を継続しつつ、現実的には、それによる弊害等に対してとれる手段は最大限に講じなければならない、と思います。その方策は人間智を結集しても限界にきている部分もあると思われます。
 つまり、神様の叡智にたよるしか手立てはないと思います。
 この過酷とも思われる現実において神を見出し、神様の御心を実現するとはどういうことなのか?ということは、これからま課題であると思います。
 正しい神・本当の神を見出す人々の輪をどんどん広めて行かなければならない所以がここにもあると思います。
 再拝

投稿: 志村 宗春 | 2009年5月20日 19:31

生長の家 総裁 谷口雅宣先生
ありがとうございます

陸地が地震でもないのに隆起するなんてなんか信じられません。
しかしそれが現実ならばそれを受け入れるしか仕方ないと考えます。
アメリカの有名な予言者の「エドガー・ケイシー」は『アトランティス大陸の浮上』を予言していますから現実未をよしてきた感じがします。ただ「エドガー・ケイシー」は『日本沈没』も予言していますからそちらの方は御免被りたいですねぇ。終わり

投稿: 直井誠 | 2009年5月21日 23:10

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