自然エネルギーは無限? (2)
本欄に25日に出した“クイズ”の正解を言おう。
現在、地球に存在していて利用可能の自然エネルギーの量は、
①水力 → 7.2TW
②風力 → 870TW
③太陽光→ 86,000TW
④地熱 → 32TW
ということのようだ。
これに比べて、人類全体が現在消費しているエネルギーの総量は「15TW」でしかないのだそうだ。
この数字が正しければ、太陽エネルギーの利用技術を開発することで、人類のエネルギー問題は解消してしまうことになる。私はこの数字を知って、まさに“目覚むる心地”がしたのである。英語にも「eye-opening」という言葉がある。目がまん丸に開いてしまうとと共に、スッキリと問題が整理されるということだろう。それに、上に掲げた自然エネルギーの分類は、厳密にいうと“排他的”でない。つまり、それぞれの分類の中に他の分類の要素が混じることがないのが“排他的”選択肢だ。ところが、「水力」とは、地上での水の循環(降水 → 河川 → 海水 → 蒸発)の力を利用したエネルギーだから、これが起こる原因には太陽から来る熱が含まれている。また、「風力」が得られるのも、太陽から来る熱が大きな原因だ。「地熱」についても、地球が誕生した原因は太陽だから、地中のマグマは太陽からの恩恵でもある。
このように考えていけば、人類が太古から「太陽神」を拝んできたことは、まったく“合理的”と言えるのではないか? 太陽エネルギーはまた、我々人間の肉体を内部から支えてくれてもいる。何のことかといえば、それは「人間の食物」のことだ。食物連鎖のピラミッドを思い出してほしい。最下段にあるのは「植物」だが、これは太陽エネルギーを光合成によって内部に取り込んで生きる。この植物の貯めた栄養素を食べて「動物」が生きている。そして人間は、この双方を食して肉体生命を維持しているのだ。
では、化石燃料とは何か? それは、太古に生きた植物や動物の死骸が地中深くに埋もれ、永い時間の経過の中で化学反応を起こし、可燃性の固体や液体、気体に変化したものだ。ということは、これまた太陽の恩恵なくして考えられない。今日、人類が抱えている最大の問題である地球温暖化は、これらの太陽エネルギーの蓄積を“正しく”利用できていないところに原因がある。言い直せば、地下に蓄積された太陽エネルギーを偏って利用しているために、地上と大気圏内での太陽エネルギーの循環を加速させているということだろう。となると、これを抑制するためには、地下に蓄積されたエネルギーの利用を減らし、地上で得られるエネルギーをもっと利用すればいい。つまり、地下資源の利用を減らし、地上資源の利用を増やすことで事態は解決する。中でも、太陽光の直接利用はきわめて合理的と言わねばなるまい。
最初に掲げた数字から単純計算をすれば、太陽は、現在の人類のエネルギー需要の実に「5,700倍」もの莫大なエネルギーを、常に地球に降り注いでくれているのである。
--天照御親神の大調和の命射照らし地球(くに)静かなりぃ~。
谷口 雅宣
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コメント
この問題をパーフェクトとは奇蹟?です、凄い!私は5問中1問しか正解は有りませんでした(泣)、世界不思議発見の博学で誉れなパーフェクト女王黒柳徹子さんでさえ多分出来ないでしょう、、、「何を言ってるんですか!私は確信を持って5問正解出来ますよ!」と言われるかも、、(笑)、、これからも実相、現象界の様々な状況の中から問題提起され、頭の体操をさせて下さる様御願い致します。
投稿: 尾窪勝磨 | 2009年5月30日 10:24