早くも節分
このあいだ新年になったばかりと思っていたら、もう節分だそうだ。日本の伝統を重んじる妻には、「忙しいから…」という理由で節分を省略することは許してもらえない。夕方に帰宅したら、食堂のテーブルの上にはきちんと料理が整えられている。それを見て、私は思わず、
「わぁー、きれい!」
と言ってしまった。
関西方面では、節分に豆まきをするだけでなく、お寿司を食べるのだという。ごらんのように、太巻きに酢蓮根、金目鯛の澄まし汁、菜花の白和えの並んだ食卓を、妻は用意しておいてくれた。ここまでしてもらったので、私は豆まきで“鬼役”を演じようと心に決めたのである。
食事の話題は、季節のめぐりの速さである。妻は、庭の紅梅の花のついた枝を、隣家の母宅へ持っていったことを話し、私は今日、街でフキノトウを見つけたことと、庭の池の周りにまたヒキガエルが出て、コロコロと鳴いていたこと、門を入った暗がりで1匹を踏んでしまったことなどを話した。
夕食の後は、古式にのっとり豆まきの儀式--ということになるところ。しかし、何せものの本によると、豆まきの起源である宮中の追難式(ついなしき)では、殿上人が鬼に扮した舎人(とねり)を追い回し、桃の弓に蘆(あし)の矢をつがえて射るという大がかりなもの。とてもそこまでできない我々は、妻が殿上人、私が鬼になって、ごくごく簡単に、奇妙な豆まき遊びをしたのだった。
節分や豆から逃れ蟇を踏む
谷口 雅宣
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コメント
「和ぁー、きれい!」
日本の伝統を重んじる純子先生の手作り芸術料理を食べれる先生は幸せいっぱいですね♪♪
美味しそう。。器もきれいです☆
私も恵方巻きは家族黙って食べましたが、肝心の豆まきをすっかり忘れてしまいました。。-_-;;(汗)
動画を拝見して私も豆まき劇場をしたかったな~と。
先生のお芝居、すっかり入り込んでいるお姿が面白かったです^^
お庭に紅梅が咲いているのですね!ステキ☆
「東風吹きて都の春の魁に まず咲きそむる梅の花...空に染めたる花小紋♪」
投稿: 幸田有里子 | 2009年2月 4日 00:53
雅宣先生、イケテマス!
朝から笑わせていただきました`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!!(失礼しましたm(_ _)m)ありがとうございます。
私は節分は楽しみにしているので、ランチで恵方巻きをかじり、主人のいる前で、豆まき(いただきもの)は布団の上で数粒だけ、例のコトバと共にまき、そのまま私が全部食べました。
全人類の一年の無病息災を願います!
投稿: GEN | 2009年2月 4日 07:06
合掌
ありがとうございます
毎日先生のご指導を受けています。
毎日ウエーブページを見るのが楽しみです。
今日は本当に先生のお優しい姿
お家族の円満な姿を拝見し嬉しく
感動しました。
私も昨日は恵方巻きを家内から作って
戴き食べました。
たった二人で豆まきを向かい合ってしました。少し寂しいですね。
先生が私たちに近づいてくださいます
お心遣いに心より感謝申し上げます。
新しい時代の新しい生長の家の飛躍の年になりますね。
ありがとうございます。
再拝
投稿: 河内 千明 | 2009年2月 4日 07:57
谷口雅宣先生
かなり楽しそうですね。先生もご自宅ではかなり、やんちゃなんですね。
私の家でも昨日は豆まきをしました。やはり、私の妻も日本の季節の習慣は必ずやるので七草がゆや節分の豆まき、そしてその日の食事は恵方巻きを結婚以来毎年致します。私の母は全然そんな事をしませんでしたので結婚してから私はこういう事を経験しています。
昨日は私は別に鬼役ではなかったのですが19歳の受験生の息子が勝手に私に向かって「鬼は外」と言って、豆を投げつけて来ました。
投稿: 堀 浩二 | 2009年2月 4日 09:02
面白い!笑ってしまいました!アッハハです(笑笑)、「福は内~」が有りませんでしたが鬼と福を表裏とすれば福が残りますから「これで良いのだ!」と思いましょう(笑)「仲良きことは美しき哉」と言う武者小路実篤の言葉を思い出しました、日本は本当に素晴らしい!この行事が世界中に広まり、全世界の人々に幸あれえ~~~~。
投稿: 尾窪勝磨 | 2009年2月 4日 10:20
写真や動画から先生方の楽しい生活の様子が伝わり
こちらまで嬉しく楽しくなりました☆
我が家でも、ご近所迷惑なくらい(?)大声で豆まきしました。
季節の変わり目や人生の節目、
ちょっとした変化や成長に心を留め
お祝いしたり、気を引き締めたり。
でも常に心が行き届いていなければ
季節の行事もおろそかにしてしまいがち。
いつでも人に物に事に行き届いた生活を送りたいと思いました。
ありがとうございます。
鬼のお面(?)日本の鬼?なのでしょうか?
迫力ありますう~!
小さい子だったら確実に泣きますね(笑)
我が家の末っ子(6歳次男)は少々こわがりで
「うちに鬼が来たらどうしよう」と心配するので
「大丈夫だよ、うちは生長の家だから鬼は来ないよ」と話すと
「そっか!」と納得しておりました(笑)
投稿: 菊池 光珂 | 2009年2月 4日 12:57
節分に合わせて季節感のあるお料理を愛するご主人様のためにご準備される純子先生のお心遣い・そして、そのお心に答えて鬼役を演じ喜ばせる雅宣先生のお心遣い。本当に素敵だなぁと思いました。子供達が大きくなって夫婦2人になっても季節の行事を楽しめる夫婦でありたいと心から思いました。素敵です!
投稿: 宮本 京子 | 2009年2月 4日 13:08
読者の皆さん、
我々のツマラナイ演劇をあまり誉めないように!(でも、ありがとうございます)
尾窪さんは「福は内が有りません」とおっしゃいますが、ちゃんと妻の声はそう言っています。
菊池さん、私の動画では「生長の家でも鬼は来る」ことを証明してしまいましたが……。(笑) 鬼のお面は、栃木県の信徒さんからいただいたお土産です。カンピョウの実で作ったものだそうです。
投稿: 谷口 | 2009年2月 4日 16:58
美味しそうなお料理と仲睦まじい御夫婦の動画。
ご馳走様でし~♪
ところで、雅宣先生に踏まれてしまった蛙は、
どうなったのでしょうか?
雅宣先生に踏まれて、「ここがこのまま極楽じゃ~」と喜んでるよな気がします。
谷口家のお屋敷にいる蛙は、きっと悟った蛙様だと思います。
投稿: k.k | 2009年2月 4日 17:40
合掌,ありがとうございます。
とても明るい気持ちになりました。
先生ご夫妻に感謝,感謝です!
ちなみに,我が家では「豆まき」はしませんでした。
理由は,私の「名付け親」が‘お不動様’なので「鬼は外!」というのは畏れ多いためです。
今日から暦の上では‘春’ですね。
再拝
投稿: 佐々木勇治 | 2009年2月 4日 20:25
合掌有難うございます。ランチョンマットは 梅の小花にピンクの花弁(何の花でしょう?)箸置きは笹の葉でしょうか。金目鯛のおすましには柚子の吸口 菜の花の蕾 大ぶりの鉢に美味しそうに盛られた巻きずしには紅いお箸が添えられて 画面には写っていませんがきっと紅梅が凛とした姿で活けられているような気がします。ステキなテーブルsettingですね。ブログを開いてすぐ巻きずしが目に飛び込んできたので 雅宣先生がお寿司を巻かれるのを知っていましたので 先生のお手製かと思ってしまいました。動画はあまりの楽しさにコロコロ笑いながら何度も何度も見させていただきました。<鬼だぞう~>の声アッハハハハの声 いいなあ、、、、。春がきました。そして短歌 太陽はいつもかがやいているの中に蟇をよまれた和歌がいくつもあったのを思い出しページを繰りました。ほのぼのと幸せが伝わってきました。日時計主義万歳!!!!!!!有難うございました。再拝
投稿: 桝谷栄子 | 2009年2月 4日 21:08
「福は内~」は有りました!失礼致しました(笑)、、、、楽しい話題の後に申し訳有りませんが佐々木さんの「豆まき」をしない理由に「名付け親」が"お不動様"なので「鬼は外」というのは畏れ多いから、、、と言うコメントがありましたが私は"お不動様"は憤怒の形相をしてはいますが"鬼"ではなくて観世音の化身だと思っているのですがどうなのでしょうか?例えば叱られないと分からないが「こら!」とやられるとハッとして仏心が蘇る様な、、慈悲心の表れではないのか?、、、と。
投稿: 尾窪勝磨 | 2009年2月 5日 11:08
合掌ありがとうございます!
雅宣先生、心明るくなる動画をありがとうございます!
パソコンの前で一人ほくそ笑みました。
我が家も節分は、豆まきをして、祖母達の慣例に習い、年の数分の豆を氏神様に奉納してまいりました。
純子先生のお手製の手巻き寿司なんて美しいのでしょう。
金目鯛もおいしそう。
ああ、いただきたいです。
我が家でも先日土を掘り起こしたら、まだ冬眠中のヒキガエルがでてきました。
そっと土をかぶせてまた寝ていただきました。
そろそろ出てくる頃ですね。楽しみです。
感謝合掌
再拝
投稿: 中沢まみ | 2009年2月 5日 19:10