« 単行本『衝撃から理解へ』 | トップページ | 理性と教典解釈 »

2008年11月 7日

絵封筒、届きました。(2)

 11月3日の本欄に同じ題で書いたばかりだが、その時いただいた方と同じ島根県の別の白鳩会員さんから、絵封筒が届いた。ご覧のように、夕焼けで紅く染まる宍道湖を滑っていく観光船を描いた秀作である。この白鳩会員さん(Aさん)は、手紙の最初で生長の家総裁、谷口清超先生の冥福を祈られた後、生長の家講習会のことを書いておられる。ごF_adchi110708_2 当人は現在68歳だが、講習会には谷口雅春先生の時代から夫婦で参加してこられただけでなく、最近では実行委員として会場の受付係を務めてくださっているという。旦那さんについては、「私の夫は、総裁谷口清超先生の講習会の時代に送迎の運転を何年もさせていただける大役を致し」と書かれている。また、「或る年、米子空港へ先生をお迎えに主人が参りました時、大根島の廃船がお気に召され、車をしばし止めたという話を思い出しております」ともある。この中の「先生」とは多分、私のことだ。
 
 松江市から見ると宍道湖は西側にある。が、大根島とは、その反対の東側に広がる中海の中央部に浮かぶ島である。面積が約5平方キロで、ヤクヨウニンジンとボタン(島根県の県花)の産地として有名である。中世の頃は「焼島(たくしま)」と呼ばれ、『出雲国風土記』では「タコ島」と読ませているという。この辺りは昔から漁業が盛んだったが、近年は高齢化と過疎化の影響もあって、漁に出ない人々が増えているらしい。そのため、大根島の周囲には、半ば水没したような格好で廃船が何隻もつながれていた。もう5~6年前のことだと思う。現在も恐らく廃船はあるのだろうが、今年の講習会では見ずじまいになってしまった。

「廃船を気に入る」というのは、妙な趣味だと思われるかもしれない。しかし、民家がポツポツと並ぶ静かな農村の脇に、波一つない湖のような入り江が迫り、そこに塗料が剝げ、半ば水没した木造船が舳先を天に向けて傾いているさまは、寂寞とした雰囲気の中にも、自然と人間との何か親しい関係を映し出しているように感じた。朽木となっても船としての意志を維持し続けている廃船に、私は白骨のような威厳を見たのである。それは、古いまな板や大工道具、多くの人々が踏みしめた石道、古い機関車、歴史的建造物……などと同じように、人間と自然との厳しいながらも、温かい共存関係が生み出した“作品”なのである。いずれ絵に描きたいと思っていたが、機会を逸してしまったようだ。

 Aさんの絵封筒とお手紙から、こんな記憶がよみがえってきた。

 谷口 雅宣

|

« 単行本『衝撃から理解へ』 | トップページ | 理性と教典解釈 »

コメント

谷口雅宣先生
合掌ありがとうございます。今朝ブログを拝見いたしました。先生の御言葉にうれしく何度も読み返し、愛深い先生に、この信仰に燃えております。今にも大根島のあの船が存在しているのか確かめたいと心が動きました。ここ2~3日中には、先生にご報告できると思っております。と申しますのも私も以前から静寂なあの風景を描きたい衝動にかられ現在に至っております。今日のブログは私の生涯の宝物です。大切に致します。そして、島根教区の光明化運動をより一層発展させていただきます。特に誌友会の活性化をがんばります。本当にありがとうございます。日々善いことばかりやってくる。朝から悦びのはじまりに感謝感動ありがとうございます。再拝

投稿: 島根県の白鳩会員A | 2008年11月 8日 22:13

谷口雅宣先生

 昨日は御講習会のご指導、誠に有り難うございました。昨日は運営委員をしてましたので余り、拝聴出来ませんでしたが、午後一番の質問回答コーナーはじっくり拝聴出来ました。
 その中で一番印象に残ったのは「人間神の子であるならば強盗が襲ってきてもそれに礼拝合掌しているのですか」という質問に対する先生の回答でした。その中で戦争の起こる原因として、相手から収奪してやろうというよりも何か相手を啓蒙してやろうという理想みたいなものから徐々に色々な要素がからみあって、戦争が起こって来る事、そして、いよいよ戦争準備の段階になると相手を悪魔化して、自らの良心を納得させる事、そして人間神の子の信仰がお互いの国に浸透していれば決して、戦争が起こらないという所でした。
 余談ですが長年誘っていたのに今まで一回も来てくれなかった私の姉夫婦が昨日は参加してくれ、最初から最後まで熱心に受講してくれましたが姉はとても良かったと言ってくれ、また「ずいぶんしっかりした先生ね」と言ってました。

 ところで最後の懇談会の時に先生が「今回は講習会の受講者は若干、減ったが相白とも会員が伸びている所が私は嬉しい」と仰って頂けた事でどれだけ我々神奈川教区幹部が勇気づけられたか分かりません。昨日は誠に有り難うございました。

投稿: 堀 浩二 | 2008年11月10日 09:26

堀さん、

 講習会の感想、ありがとうございました。

 一般の社会では強盗が来たら警察を呼べばいいのですが、国際社会には今のところ“警察”はありません。ここのところが難しいですね。

投稿: 谷口 | 2008年11月10日 16:12

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 単行本『衝撃から理解へ』 | トップページ | 理性と教典解釈 »