黒ハトと灰ハト
休日に横浜へ行った。天気が好かったのが幸いし、暑い中でも秋の気配が感じられるひと時をもてたことは、ありがたかった。
ところで、泊まったホテルのバルコニーに出ていたら、ハトが飛んできて妙に馴れ馴れしいのである。何かを要求するような顔で私に近づいてくる。私は鳥は嫌いではないが、“初対面”の鳥が、しかもネコほどの大きさのものが無造作に近づいてくるのには慣れていない。妻は、鳥インフルエンザを警戒して部屋の中へ入ってしまったが、私はこの貴重な機会を生かして“都会の鳥”とのコミュニケーションを試みようとした。
よく見ると、この鳥の足には指がないのである。人間でいうと、足首から先が潰れて丸くなっている。自動車事故かネコの襲撃によるものかと思い、かわいそうになった。が、“本人”は結構元気で、バルコニー下端の平らなコンクリートの上を軽々と歩いているのだった。が、そこへもう1羽のハトが飛んできて、いきなり“戦い”が始まった。何を争うのか私は検討もつかなかったが、弱そうに見えた足の潰れたハトは、反撃して襲撃者を追い返した。私は、その様子をカメラで捉えることができたので、ここにご披露する。
近くに巣でもあったのだろうか。“平和の象徴”のハトも、戦うときには戦うものだと思った。
谷口 雅宣
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コメント
黒ハトはおそらくオスで、メスの灰ハトと夫婦になりたかったのに受け入れてもらえなくて追い払われたように見えます。黒ハトには真剣にプロポーズした様子が見えないのでメスの灰ハトの判断に軍配を上げます。
前谷雅子
投稿: 前谷雅子 | 2008年9月 5日 22:18
前谷さん、
ええっ…あれは求愛行為ですか? 私はてっきりケンカかと思いました。ハトを飼っておられるのですか?
投稿: 谷口 | 2008年9月 6日 16:39
副総裁先生
ありがとうございます。
私の中学生時代は伝書鳩を飼うことが流行っておりました。私は飼いませんでしたが、お世話は良くしておりましたので少しわかります。
この2羽は間違いなく「愛の交換」でした。
何故なら、別れ際もじゃれておりました。
ところで、パンパシフィックホテルですが、先生ご夫妻がお泊りになられた部屋は、私のオフィスの真表面です。
たしか、大きなお風呂から観覧車が観えていたような気がします。
投稿: 佐藤克男 | 2008年9月 7日 10:29
佐藤さん、
そうですか……ハトの世界は分からないものですね。
投稿: 谷口 | 2008年9月 7日 23:30