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2008年7月26日

イチローからの手紙

 米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチロー選手が、日米通算で3千安打することが待ち望まれているが、23日はレッドソックス戦で1安打して残り「5安打」としたものの、25日のブルージェイズ戦では5打数無安打で足踏みしている。“大記録”の前では、やはり緊張してしまうということなのか。私は特にイチローのファンということではないが、野球の本場・アメリカで現地チームをリードする役を引き受けてきた彼を見ると、同国の“51番目の州”のような外交政策を伝統とする国に住んでいても、「まぁ、いいか……」という気がするのである。彼個人としては、インタビューに答えて「妻は今ごろ、味噌汁をつくっています」と言ったり、「ぼくは何でもできますから」などと発言したことが気になるが、これまでの本業での功績を考えれば、これも「まぁ、いいか……」と思ってしまう。

 そんな最近、「宗教界のイチロー」を自任する人から手書きのお手紙をもらった。この人には、仕事で7月の半ばにお世話になったので、お礼の手紙を絵封筒に入れて送った。それに対する返事である。届いた封筒を見て驚いたのは、ご自分の顔写真が切手として貼ってある。近頃、郵便切手にユーザーが撮った写真を刷り込むサービスがあるとは知っていたが、実物を見るのは初めてであり、しかも自分の写真を使うという発想には恐れ入った。背広姿にベレー帽を被り、薄く色のついた眼鏡がストロボの光を反射している。ふと、「ぼくは何でもできますから」というイチローの言葉が脳裏を過ぎった。
 
Efuto080717  手紙の内容もふるっていた。私はこの人に用意していただいたのと同じデザインのペットボトル入り飲料水を絵封筒に描いた(=画像参照)。それを見たご本人の感想が書いてある--
 
「実を申しますと最初、住所が左側に記載されていたり、切手が右下に貼ってあるし、裏を返すと差出人の住所が無いので“ハハーン、これはキット時々ある無記名投書に違いない、後日ゆっくり”とばかり、一旦は文箱に入れかけたのですが、虫の知らせというか“以前確か見た事のある絵封筒だな”と気付き開封して仰天しました。私の中の忠実な腹の虫に功労賞デス。」

 絵封筒には、どこに住所や宛名を書き、切手を貼るかなどという堅苦しいルールはない。私も今回、もっぱらデザイン上の都合からそれらの位置を決めた。郵便番号を書かなくていいし、差出人の名前を書かなくても配達してくれる。ただし、配達の過程で機械的処理が一切できないから、通常の郵便より時間がかかって相手に届く。この絵封筒の場合、東京都内を移動しただけであるが、ポストへの投函から配達まで約1週間かかったようだ。

 この人の手紙は、最後に次のように結んでいる--
 
「話しは変わりますが、仰せの如く、今後もシアトルのライバルに負けない様に頑張ります。彼の打率は三割ちょっとですので、私は四割を目指します。
  平成二十年七月二十一日
          宗教界のイチローこと ■■イチロー」

 ご本人のプライバシーを守るため、一部“伏せ字”にしているが、「仰せの如く」という意味は、私が手紙で「シアトルのライバルに負けないように」と書いたことを指す。要所で確実にヒットを打ち、チームの勝利に貢献することを期待したのだが、イチロー選手の場合、チームが弱くても個人記録を伸ばす傾向がないとも言えない。宗教界のイチローさんがどちらを目指しているのか聞いていないが、私の意図は十分ご承知に違いない。

 谷口 雅宣

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コメント

 私は、先生のこのようなデッサン様式を、すごく気にっているんです。実際、携帯に落として画像保存してるレベルです(笑
 好きな理由は、単純で、描き方が、自分的にアメリカぽいといいますか、洋ぽいところです。あと、一番下にいつも、MTって書かれているのが、更に、洋ぽくってかっこいいです↑↑
 で、今まで、強く思っていたことは、先生は、基本的にどのようなデッサン道具を使用しているのか凄く気になります。ですので、いつかそのデッサン道具セットを見てみたいものです。
 自分も、先生の著書『太陽はいつも輝いているー私の日時計主義 実験録ー』生長の家刊 を精読しまして、やってみたいと強く思ったからです。
 ありがとうございます。

投稿: 原太郎 | 2008年7月29日 03:06

この小閑雑感の右にEFUTOがスライドショーで表示されていて、それをクリックしたら、英文の簡単な説明まで書かれているのを最近発見しました。秘密の小箱みたいです。とても楽しく拝見、拝読させていただいています。実のところ、英語の勉強もマンネリ化してきて最近は怠け気味だったのですが、これでちょっと突破口ができました。色んなところに神の恵みをいただいていることにあらためて感謝です。

投稿: 前谷雅子 | 2008年7月31日 13:41

原さん、

 コメント、ありがとうございます。
 絵に興味あるのですね。ぜひ描いてください。
 私の絵が「アメリカぽい」とか「洋ぽい」などという評に出会ったのは初めてで、何と言っていいか……。
 あなたも絵を描くのですか?

前谷さん、

 英語のサイトをもっているので、そこへ絵封筒を上げています。MasanobuTaniguchi.com から入って、トップページにある横文字の「here」をクリックすれば、そこへ飛びます。

 英語は、どのくらいされているのですか?

投稿: 谷口 | 2008年7月31日 16:28

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