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2008年5月22日

赤坂ビズタワー

 初夏の陽気となった今日、休日の余裕もあり、妻と2人で赤坂の「ビズタワー」という所まで足を延ばした。初めからそこを目指したのではなく、広告で見かけたマクロビオテックのレストランを覗いてみたかったのである。ところが、広告にはその店が「ビズタワー」という知らないビルにあると書いてあるので、「どこだろう?」と首をかしげた。その時、地下鉄千代田線の「赤坂」駅前にあったTBSが、建物を新築中だったことを思い出した。そこがこの聞きなれないビルだろう、と見当をつけて行ったのである。
 
 結果は、「当たらずとも遠からず」だった。TBSは別の新築ビルにあったが、赤坂駅から徒歩0分の近さにビズタワーがあることを知った。マクロビの朝食を食べる予定だったが、朝早くから食事をやっている店が同じフロアーに3店あった。メニューを見比べてみると、マクロビの店が一番値段が高い。そのこと自体は不思議でない。なせなら、マクロビ料理は食材を吟味してあり、無農薬、有機栽培が基本だと言われているからだ。が、ここはレストランと言うよりはデリショップで、背の高いテーブルと椅子はあっても、ゆったりと落ち着ける席がない。加えて、棚に並んでいるものを見ると、シリアル類は明らかに海外(多分アメリカ)からの輸入品である。私は妻と顔を見合わせた。マクロビの考え方のもう1つの基本は「身土不二」であり、「体(身)と環境(土)は一つ」であるはずだ。つまり、その土地で、その季節にとれたものを食べるのが原則だ。そういう基本に無頓着な店は……と疑念が湧いてきた。これに加えて“フード・マイレージ”のことも考えた。

 が、せっかくここまで来たのだから、と1品だけ買い、スペースにもう少し余裕がある別の店で食事した。マクロビも流行すると“精神”は薄まってしまうのだ、と何となく寂しい気持だった。妻の持っているマクロビの本には、こう書いてある--「環境と身体がマッチする食べ物とは、季節に採れるその土地のもの。つまり、国産品で旬のものを食べていれば、自然に反することがないというわけです」。

 とは言うものの、“最先端”とされる場所にこういう店が入るほど、自然志向や環境意識が高まってきていることは喜ぶべきである。私たちはおいしく朝食をいただき、ついでに「ビズタワー」の周辺を見学して帰宅した。全体の印象は、東京ミッドタウンや六本木ヒルズとあまり変わらない。が、“感覚優先”の右脳を働かせ、面白い映像を狙って、今日の体験を動画にまとめてみた。興味のある読者は参照されたい。
 
 なお、赤坂ビズタワーの公式サイトによると、この施設は、地上39階、地下3階で、高さ約180mの高層タワー。地下1階から地上3階までが、買い物と食事のスペース。4~38階がオフィス・スペースになっていて、地下駐車場には約400台が収容可能。今年1月末に竣工し、所有者は三井不動産だ。

 谷口 雅宣

【参考文献】
○長澤池早子監修『はじめてのマクロビオティック』(成美堂出版、2006年)

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コメント

谷口雅宣先生
赤坂のニュースポットのご紹介、有難うございました。
地産地消や食料自給率のアップについて、最近テレビでよく目にする「緑提灯」の宣伝が気になり、HPで調べてみました。「赤提灯」から「緑提灯」へと、5月20日で、「緑提灯」を掲げるお店が1千店になったと示してありました。
以下に、HPから、「緑提灯」についての文を紹介します。
http://www.midori-chouchin.jp/index.php
<<仕事の疲れを癒し、明日への活力と言えば「赤提灯」と相場は決まっていた。 「いた」と敢えて過去形で書いたのは、最近、北海道ではその常識が崩れ始めて いるからだ。
 2005年春、観光客で賑わう小樽運河前屋台団地に一つの緑の提灯が灯った。 そこには「かき専門店」と「緑提灯第1号店」(後に札幌の本店と 統合)の文字が!横には、この店を作った札幌の「牡蠣と旬菜の店 開(ひらく)」 本店(札幌市中央区)店主の藤井さんが並ぶ。「開」は平成5年から札幌の狸小路界隈で 地場の食材に拘る人気の料理店。 「商品の半分以上が地場産品のお店を『緑提灯』でアピールしよう!」と言う 緑提灯運動は、2004年4月に北海道農業研究センター所長を務めていた 丸山清明所長のアイディアが出発点となった。氏の狙いはこうだ。
 「北海道を旅行する多くの人は、北海道の自然を満喫し、北海道の食を堪能する、 と思い込んでいる。しかし、自然は北海道そのものだが、食べている物の多くは 外国製だったりする。その逆に、北海道で大量に作られる小麦の多くはうどんと して道外で消費される。原料生産よりも商品化の方が格段に多くの利益を生むため、 利益の殆どは道外に流出している。北海道の人が北海道で利益を生み出さなけ れば、幾ら食糧生産基地と自慢しても、北海道自体は決して豊かにならない。」
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投稿: 久保田裕己 | 2008年5月22日 23:10

久保田さん、

 興味ある情報、ありがとうございました。

 ただし、他のサイトからの引用が長すぎると、著作権の問題が出てきます。また、そのサイトの宣伝かと疑われる場合もあります。したがって、当方で適当な長さにカットさせていただきました。悪しからず……。

投稿: 谷口 | 2008年5月23日 13:37

谷口雅宣先生
ご指摘ありがとうございます。
「青提灯」ではないのですが、「表参道」駅の近く、骨董通りが青山通りに突き当たった所に、千葉県我孫子(あびこ)で有機栽培された野菜や米を使ったレストランがお酒屋さんの2階にありました。1ヶ月前に行きましたが、生の人参が、こんなに甘いとは思いませんでした。リーズナブルな値段で野菜カレーなどもランチタイムには食べられます。オカラも美味しい、「野菜」という名前が付いたレストランが、気に入りました。よく散歩される副総裁先生は、もうご存知かもしれませんが。

投稿: 久保田裕己 | 2008年5月23日 21:22

大都会の最先端ビル他のご紹介有難う御座います、
同時にマクロビオテックとかデリショップ、シリアル類、フード・マイレージなる言葉は私にとっては新語で如何に遅れているか!を知らされます(泣)、私は右脳人間なのか「美味しそうだなあ!」と言うものは何でも食べています、それに嫌いなものは"納豆、ヌタ"位で後は洋食でも中華でも何でもOK、グルメでもありません、品の無い雑食性でしょうか、、、ほとんど拘らないノー天気でセンスの無い田舎者だなあとは思いますが「それで良いのだ!」とまたまたノー天気に思ってしまいます(笑)。

投稿: 尾窪勝磨 | 2008年5月24日 15:47

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