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2008年5月 6日

美術館をめぐる

 今日は午後から北杜市の町に下りていき、「小淵沢絵本美術館」と「くんぺい童話館」を訪問した。絵本美術館では私の知らない外国の絵本作家の原画展をやっていた。また、ターシャ・デューダーの絵本を集めたコーナーもあった。連休最終日の午後ということで、多くの人はすでに帰還の途にあるのだろう、美術館は私たち以外には客が2人しかおらず、私たちはゆっくりと原画や絵本の鑑賞ができた。普段は接することのできない画家の絵を見ること、特に原画を見ることは、なかなかいいものだと思った。一方、童話館には私たち以外の客は誰もおらず、館内の展示品や本を眺め、ほしい本を買おうと思ったが、館員の姿もない。諦めて車にもどったところで、童話館の女主人が出てきてくれた。昼まで客の応対に忙しく、それが終ったので2階で「ぼんやりしてしまった」としきりに謝った。

 この童話館は、切絵作家、童話作家である東君平氏(1940-1986)の100冊を超える本や原画などを集めた美術館で、夫人が館長である。私は、館の隅にある小さい6畳ほどのアトリエ風の部屋のことを夫人に尋ねた。すると、それは君平氏が生前に使っていた部屋を再現したものだと教えてくれた。そこに置いてある白い引出し机は、私の娘の部屋にあるものと酷似していたので、何となく親しみを感じた。君平氏はいくつもの机を使ったが、そのうちの1つだそうだ。私はそこで、君平氏の短い童話を集めた『ひとくち童話』と、氏のトレードマークである「くんぺいタヌキ」のぬいぐるみを買った。『ひとくち童話』の中に納められた作品には、短いものは10行以内、見開き2ページで終わってしまうものがいくつもある。それらを読んで、私は最近本欄に書いた「ぱすわあど」のことを思い出した。私のは少しこじつけがましい所があるが、君平氏の作品はきわめて自然で、スッキリしている。子ども用の作品は、こうでなければならないと感心した。
 
 山荘への帰途に目撃した1コマを、君平風に文章と絵にしてみた--
 
 道 路
 
 Catdog ねこが、どうろをわたろうとしました。
 はんたいがわに いぬがいて、
 ねこに ほえました。
 ねこはおどろいて、いぬをみましたが、
 いぬは、かいぬしの手につながれていました。
 そこでねこは、むねをはって
 どうどうと、どうろをわたりました。
 
 谷口 雅宣

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コメント

思わず笑ってしまいました、猫は賢いですねえ、、どうも犬の様な人間が私をも含めて多い様な世情ですがマスコミによる私の偏見でしょうか?多分偏見でしょう、、、。

投稿: 尾窪勝磨 | 2008年5月 7日 09:28

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