楽曲『生命の栄え』
今日は突然、ブラジルから電子メールが届いた。ダニエル・リンドーソ(Daniel Lindoso)という人からで、生長の家の青年会員らしい。英語のメールだったので内容を大体理解できたが、先方も英語は使い慣れていないようで、意味が一部不明である。が、分かった範囲で内容を要約すると--「アマゾナスの青年会では昨年、初めて歌を作って、(ポルトガル語のほか)英語、スペイン語版のものも正式にCD化する考えです。ところが、日本語版がなぜか作られなかったのです。だから、私はこの曲を先生に贈ります。喜んでもらえれば幸いです」というものだ。
メールに添付されたファイルを開くと音楽が流れてきた。私はポ語の歌が聞こえてくるのかと思っていたが、意外にも日本語の歌だった。そこで歌詞を聴いて書き取ったものを、次に掲げる--
*1
われわれは ほんの一瞬だけ
ここに過ごしてる
この大地には 魂があり
子孫に残すべき
*2
世界はわが家だ 自然も公園も
すべてがわれわれだ
リサイクルをして クリーンな地球を
みんなで築きましょう。
(*1と*2を繰り返す)
*3
川がかればむ 大気が叫ぶ
世界のこうきゅう
地球を動かす
大自然を愛してるよ
その魅力に引かれるよ
人生に目覚めよう
愛の世界では命こそ大切
(*1を繰り返す)
(*3を繰り返す)
命こそ大切 命こそ大切
問題が2カ所残った。それは、上記の歌詞で「かればむ」と「こうきゅう」と書いてある所だ。私には意味が取れなかった言葉で、聞こえた通りに平仮名で表記している。この歌詞には、このほかにもいくつか不自然な表現が見られるから、恐らく日本語が母国語でない人の作詞だろう。そこで、私は勝手に次のような歌詞に変えてみたのである。原作の意図にできるだけ沿うように心がけた。また、原題は『命こそ大切』というものだったが、私は『生命(いのち)の栄え』とした。この方が、日本語として自然だと思うからである。
--------------------------------------
『生命の栄え』
*1
私たちは ほんの一瞬
地球で生きている
生命(いのち)溢れる この地球を
子らに伝えよう
*2
地球はわが家(や)だ 自然も公園も
すべては一体だ
不要なものが ない生き方を
ともに築きましょう。
*3
川が涸れていく 風は叫ぶ
私たちの心が 地球を動かす
大自然はわがすみか
その懐に抱かれ
使命に目覚めよう
神の御心は 命の栄え
---------------------------------------
歌を送ってくれたリンドーソ氏には、上の“翻訳”を提案してみようと思うが、読者からのフィードバックもいただけたら幸甚である。日本語の歌詞入りのオリジナルの楽曲を下に掲げる。
谷口 雅宣
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
流石に海外とは言え生長の家の青年らしく清々しいですね、青年会で歌を作ったと言う事ですからダニエルリンドーソさん個人ではなく合作でしょうか?内容には宗教心が溢れていて良いのですが作曲者は誰なのでしょう?初めて聴く曲なのに私には気持ち良く自然に体内に入って来ます、良い曲ですねえ、、左脳、右脳バランスが取れている人の様ですねえ、、、感心致しました。
投稿: 尾窪勝磨 | 2008年5月13日 18:31
副総裁先生
とっても爽やかで聴きやすい曲ですね。
ブラジル人が日本語で唄を創る。
素晴しいですね。
声もとても素敵です。
情報ですが、私の友人から省エネ運転の方法を聞き実行してみました。
友人曰く「2割程度は伸びるよ」とのことでしたが、私の場合、今まで7km/l に中々行かなかったのが、今では 9km/lを超えました。ガソリン料金が元に戻っても気になりません。
先生から 7km/l の車に乗っているのか?と叱られそうですが、電気自動車が出るまでもう少しお待ちくださいませ。
日産が電気自動車を出したら第一号でと決めております。
恥ずかしながら・・・・・・
投稿: 佐藤克男 | 2008年5月13日 19:55
読者諸賢へ、
この歌詞を聞いた妻が、「こうきゅう」は「呼吸」でしょう、と教えてくれました。恐らくそうだと思います。
佐藤さん、
私も爽やかで気持のいい歌だと思います。
作詞は多分、日系の3世とか4世の人ではないか、と私は想像しています。
投稿: 谷口 | 2008年5月13日 23:09
共に素敵な詩だと思います。ブラジルの人の詩の中では「地球」という言葉は一度だけでしたが、先生の中には沢山出て来ます。先生の詩はとても力強い感じを受けます。個人的には「世界(world)」や「愛(love)」という言葉も好きですので、例えば「使命に目覚めよう」という言葉を「愛に目覚めよう」などとすると、多少意味が違ってくるかも知れませんが、やわらかさや優しさの感じ出てくるのではないかと思います。
投稿: 川上 真理雄 | 2008年5月14日 01:24
ただ感動しました。美しい音楽の流れ、爽やかな自然を守ろうとする気持ち
大自然とともに生きている気持ちが
にじみ出て感動感動でした。
また先生からこのような美しい調べを
直接私たちに伝えていただける喜びに
胸が震え熱く感動しています。
世界は一つみんなの命嬉しい響きのある
素敵な曲でした。
ありがとうございました。
投稿: 河内 千明 | 2008年5月14日 04:58
川上さん、
よい助言に感謝します。
「世界はわが家(や)だ 自然も公園も」
「愛に目覚めよう」
この2つはいいかもしれません。
ただ「世界」と日本語で言った場合は、主として人間界のことを指し、動植物を含めた生態系や鉱物を除外しているように感じたので「地球」を使ったのですが、そこまで“深読み”する必要があるかどうか、ですね。(それに「世界はわが家」というと、日本では日本船舶振興会を思い出す人もいるような気がして……)
投稿: 谷口 | 2008年5月14日 11:51
谷口 雅宣 先生:
>それに「世界はわが家」というと、日本では日本船舶振興会を思い出す人もいるような気がして……
最近でもそういうコマーシャルをしているのでしょうか? 私の時代だったらそう思うかもしれませんが、私は記憶にあまりありません。言われてそうかなと思っただけでした。
私の説明が不足していましたが、「地球」という言葉に問題はありませんので、二番目の詩の「地球はわが家」のところは考えていませんでした。当初は、一番目の詩に「地球」という言葉が二回出てくるので、二回目の「地球」を別の言葉(例えば「世界」)に変えてはどうかという考えが、頭を横切ったのです。そうすると一番から三番まで「地球」が一回ずつ出て来て、「使命」が「愛」に変わると、言葉から受ける柔らかさが丁度同じくらいになるのではと思ったのでした。はじめからそのように書くべきでした。
投稿: 川上 真理雄 | 2008年5月15日 02:16
谷口雅宣先生
素晴らしい時代が来たと思いました。
私も、最近聞いた曲を先生にお知らせしたいと思っておりましたら、楽曲のご紹介がありましたので、掲げます。
先日、銀行のロビーでNHK「みんなの歌」が放送されていて、そこで聴いた曲ですが、「クリスタルチルドレン」というアップテンポの曲の内容がとても素晴らしかったので、書き留めてみました。
「クリスタル チルドレン」
めけて と にせん作詞
めけて作曲
戦わなくっていいんだよ
好きになっちゃえば いいんだよ
顔も知らない同士 敵も味方もないでしょう?
仕返しなんていらないよ 誰もうれしくならないよ
すっきりするのは一瞬だけ
見上げれば はるか雲の向こうで
太陽はいっつも 何でも見ている BRVE!
憎しみを涙に代えて 許せる勇気持って生まれて来たんだ
LOVE!
この地球(ほし)を光で満たす 心の愛を持って生まれたんだ クリスタル チルドレン
淋しくなんかないんだよ 人はだれでも独りだよ
だから色んな人のステキが見えるんでしょう?
恐がらなくっていいんだよ みんな同じ人間だよ
傷つき 傷つけ 泣き 笑い
見上げれば 広い空のどこかで 月はいっつでも何でも知っている BRAVW!
怒りさえ歯をくいしばり 飲み込む勇気持って生まれて来たんだ LOVE
この地球(ほし)を光で包む 祈りの愛を持って生まれたんだ クリスタル チルドレン
生まれて 生きて いつかは死んでゆく 奇蹟起こす命 輝け!!
にくしみも涙に代えて 許せる勇気持って生まれて来たんだ
LOVE!
この地球(ほし)を光で満たす 心の愛を持って生まれたんだ クリスタル チルドレン BRAVE!
怒りさえ歯をくいしばり 飲み込む勇気持って生まれて来たんだ
LOVE この地球(ほし)を光で包む 祈りの愛を持って生まれたんだ クリスタル チルドレン
投稿: 久保田裕己 | 2008年5月15日 02:49
初めまして、私は2007年からアマゾナス青年会に所属しているケリー優子石垣 28歳(Kelly Yuuko Ishigaki) です。私は日系二世で、昨年ダニエール・リンドーゾ氏 (Daniel Lindoso)に頼まれて 『A vida fala mais alto 』の原作(ポ語版)を日本語に“翻訳”したものです。私も雅宣先生と同様に、出来るだけ原作の意図に沿う事と、なるべく曲に当てはまるように心がけました。かなり苦戦しましたが『實相観』のおかげで“ここまで”できました・・・
そこで、雅宣先生が見直してくれた歌詞大変気に入っております。私個人のフィードバックといえば、川上さんと同様に「愛に目覚めよう」の方が良いと思います。
さて、原作について幾つかの点を明らかにしたいと思います:
1)原曲は約十年前からあります;
2)作曲者はサンパウロ青年会に所属しているファビオ・ドゥーメル氏(Fabio Dummer)です。彼によるとイビウーナ市(Ibiuna)で毎年行われる講習会に参加している間、どこからか歌声が聞こえてきて、それがこの曲です。
3)2006年にブラジル青年会会長であるエーニオ・マサキ・ハラ氏(Enio Maçaki Hara)がポ語の他にも英語やスペイン語のバージョンも作りましょうという提案を出しました。アマゾナス青年会に所属しているダニエルさんはそれの手助けをした方です。更に雅宣先生にも是非聞いてほしいという気持ちがあって、ダニエルさんは私に日本語バージョンを作ってみないかと頼んできました。
4)そこで、私が“翻訳”した曲を歌ってくれたのが、カラオケ歌手である日系三世のアンジェラ・トヨタ (Angela Toyota)さんです。
まぁ、要約すればこんなストーリーなのかしら・・・
最後に、これから雅宣先生が見直してくれた歌詞を、是非ともCD化にすることができたら、私は大変うれしく思います。
ちなみに、私は幼い頃から母方の祖母(岸みどり 85歳)から生長の家について聞いてきました。そのおかげで今の私がいるからこそ、この素晴らしい御教えに大変感謝しております。谷口雅春先生を初め、『人類光明化運動・国際平和信仰運動』に携わっている方々へ心から感謝を申し上ます。本当にどうもありがとうございます!!!
投稿: ケリー優子石垣(旧佐々木) | 2008年5月20日 16:01
ケリー優子石垣さん、
アマゾンからの書き込み、ありがとうございます!
『A vida fala mais alto 』の誕生話を教えていただき、興味深く読みました。今、知り合いのアメリカ人に英語訳(英語版)の検討をお願いしていますから、いずれこの場で発表できるかもしれません。
投稿: 谷口 | 2008年5月20日 17:52