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2008年4月16日

日時計主義が直感できる

H_gallery2r_2  昨日の本欄を読んで「日時計主義はコムズカシ~イ」という印象をもった読者がいたとしたら、それは私の説明がマズイからである。もっと簡単に、ひと目で、直感的に「日時計主義は楽しい」「明るい」「オモシロ~イ」と分かる単行本が、このほど生長の家から出た。小関隆史氏の監修になる『光のギャラリー:絵手紙はWebにのって』である。同氏が運営するブログ「絵てがみ教室 ~アトリエTK」は本欄でも紹介したことがあるが、この絵手紙ブログに42人の読者から投稿された182点の作品を集め、フルカラー224ページの立派な本になっている。

 私の本が新書判なのに対し、この本はそれより一回り大きい四六判なので、収録された絵も大きく、ゆったりと鑑賞できる。様々なタイプの個性ある絵が豊富にあるのが見どころである。また、それらを描いた際の作者の気持と、小関氏のていねいで優しいコメントも、ブログに掲載されたままの形で収録されているから、投稿者と運営者の暖かい心の交流が感じられる。日時計主義を絵手紙やスケッチで表現した例として、よい参考になる本である。

 とにかく自由に、伸び伸びと、そして楽々と(つまり妙に緊張せずに)自分の感じたことをそのまま絵に表現すれば、メッセージは人に伝わるものである。上手下手など意識しないことが重要なポイントだ。本欄で「芸術表現について」と題して書いたとき、芸術表現を「対象に美を感じる過程(A)」と「感じた美を客観化する過程(B)」の2段階に分類したが、Aを人生の様々な側面に見出す感性が養われれば、日時計主義の第1の目的は達成される。谷口雅春先生を引用させていただけば、それは「“ものそのもの”(客体)に内在する美を、“感ずる心”(主観)が触発することによって、意識界に浮かび上がらせた」状態である。(『叡智の断片』、p.105)これが「光明面を見る」ということの、もう1つの意味だろう。Bの過程は、Aをマスターした後に、進めていけばいいのである。

 この本のページを繰っていくと、初めて絵手紙を描いた人からプロの画家まで、実に多彩な表現が次々に現れて飽きない。そして、「自分も描いてみよう~」という思いがきっと募ってくるに違いない。そんな読者のために「投稿用のハガキ」まで用意されているのは、さすがの演出である。実はこの本には、私の作品も(ただし“MT”という名前で)『太陽はいつも……』に収録されていないものが20点収録されている。モノクロのスケッチ12点と絵封筒が8点だ。

 谷口 雅宣

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コメント

確かに直感的日時計主義は楽で良いですねえ、瞬間で心が和み穏やかになります、しかし論理的日時計主義と言う背景や裏付け、前提があればそれは倍化するのではないか、ひとたび森羅万象に目を向ければ直感的日時計に満ち溢れている事に気付きます、論理と直感は両輪として必須のものではないかと思います。

投稿: 尾窪勝磨 | 2008年4月17日 18:20

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