ぱすわあど (2)
ぼくのおばあちゃんは、ぱすわあどをわすれた。
でも、そのことはひみつだと、ぼくにいった。ひみつというのは、だれにもいわないことだ。ぼくは、ごあいさつをわすれると、おとうさんにあたまを押されるけど、ぱすわあどをわすれたおばあちゃんは、だれにあたまを押されるのかなあ。おばあちゃんは、かみの毛をさわられるのがきらいだから、ぱすわあどをわすれたことを、ひみつにするのだ。
ぼくは、おばあちゃんにきいてみた。ぱすわあどはいつするのって。おばあちゃんは、お 金がほしいときにするといった。ぼくは、これは大きいひみつだと思った。ごあいさつよりすごいと思った。ごあいさつができると、おかあさんはぼくのあたまをなでてくれるし、おとうさんはかたぐるましてくれる。ぱすわあどができると、お金がもらえるのだ。
ぼくは、ぱすわあどのしかたを知りたい。でも、おばあちゃんは、それをわすれてしまったといって、こまったかおをした。
ぼくは、おかあさんにきいてみた。ぱすわあどはどうするのって。すると、おかあさんは少しこわいかおになって、
「こどもは知らなくていいのよ」といった。
それからこんどは、やさしいかおになって、
「けんくん、ぱすわあどはことばのいっしゅだから、たくさんことばをおぼえたら、きっと使えるようになるよ」といった。
ぼくは、なぁんだと思った。ぱすわあどはごあいさつとはちがって、ひみつのことばなんだ。きっと長くてむずかしいことばだ。それをおぼえたら、お金がもらえる。ぼくは、ありばばのものがたりを思いだした。「ひらけごまぁ~」というと、岩がひらくはなしだ。あれは、かんたんなことばだ。ぼくにもすぐおぼえられる。でも、おかあさんは、たくさんのことばをおぼえないと、ぱすわあどは使えないといった。ぼくは、ぱすわあどはどんなにむずかしいのか、しんぱいになった。
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コメント
ぱすわあど考
副総裁 谷口 雅宣先生が何故、「ぱすわあど(1)・(2)」をブログの中でお書きになられけたのか?につきましては分かりませんが、このお話しから私が考えましたことを書き込ませて頂きます。
まず、ぱすわあどをわすれたけんくんのおばあさんに対して、けんくんが、“たいへんだ”と思ったのは、けんくんの中に自他一体、即ち愛の心があるためと考えられます。
しかし、ぱすわあどをわすれた おばあさんは、現象の世界にのみいて、実相世界にはいないと思います。
けんくんが おばあさかに、なんとかして ばすわあど
を思い出してもらいたいために行った行為に対して
けんくんの おかあさんが、
≪「こどもは知らなくていいのよ」といった。≫
のは、執着はいけませんよ!と諭したものと思います。
人を良くしたい行為がいつしか、その本意を逸脱し、
執着に陥ってしまうことが世間では時々あると思います。
その次に、けんくんの おかあさんが、けんくんに
≪「けんくん、ぱすわあどはことばのいっしゅだから、たくさんことばをおぼえたら、きっと使えるようになるよ」といった。≫
ことから、実は、ぱすわあど を わすれたのは おばあさんではなく けんくん 自身である可能性があります。
つまり、自分の見ている世界は自分の心で選択した世界・心の中で思っている世界、即ち、三界は唯心の所現であるからです。
今まで、けんくんの おばあさんが ぱすわあどを
わすれていたと 思いましたが、実は、ぱすわあどを
わすれていたのは けんくん 自身であったのだと
思います。
以上.
志村 宗春拝
投稿: 志村 宗春 | 2008年4月22日 20:38
頭の体操2(笑)
相変わらずパスワードの意味が分らない坊やは秘密だと言うおばあちゃんの言葉から「秘密だ!と言う事は誰にも言わない事!」、そして「お金が欲しい時にすると言う事からご挨拶より凄い!大切なものだ!」さらに母に聞いてパスワードはご挨拶と違って「秘密の言葉」なんだ!それを覚えたらお金が貰える!と理解する、しかし、アリババの「開けゴマ!」しか思い浮ばない、覚えたいのだけれど母の教えから沢山の言葉を覚えなければならないので心配になった、相変わらずまだ坊やは本当の意味が分りません(泣)果たして何時坊やは分るのでしょうか?
投稿: 尾窪勝磨 | 2008年4月23日 15:14