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2008年2月15日

小型風車がやってきた

Hbpwergen  今日、生長の家本部へ出勤したら、会館の玄関脇に小型の風車(=写真)が建っているので驚いた。休館日だった前日に「風力発電システム」が設置されたのだ。大きな扇風機のような5枚羽の風車と、駅や学校にあるようなアナログ時計、それに太陽光発電パネルなどを組み合わせたハイブリッド型である。風力と太陽光で発電した電気を蓄電池に貯め、夜の照明に使うらしい。本部会館前の道路は夜間、特に人通りが多い場所ではないが、この装置は照明が目的ではなく、都会の真ん中でも自然エネルギーの利用が可能であることを示す“啓発用”と、将来の同種技術の利用を想定した“データ収集用”であるという。
 
 設置されたシステムは、那須電機鉄工社製の「アウラ1000」で、定格出力135Wと風車と、85Wの太陽電池、蓄電池2台、13Wの照明、時計、発電量表示装置などが一体化している。風車は毎秒2mの風があれば発電を開始し、風向に応じて向きを変えるから、不規則なビル風にも向いているという。台風など毎秒13mを超える強風時には、電気と機械の両方から“二重ブレーキ”をかけるらしい。「アウラ」の名前は、ギリシャ神話に出てくるそよ風の女神に由来する。

 風力発電というと、地上何十メートルもの高い鉄塔の上でウィンウィンと音をたてる巨大な風車を想像しがちだったが、このシステムは“工業用扇風機”という感じで、どこか可愛らしい。写真を撮った午後2時前には、設置場所付近に強い風は吹いていなかったが、風車は回ったり止まったりの状態で、回転音は聞こえなかった。メーカーのカタログを見ると、このシステムは公園やバス停の照明用に開発されたらしい。他社のシステムに比べれば出力は劣るが、音が静かなのと低価格である点で今回選ばれた。将来、本部機能が都会から移転した場合にも、敷地内に常夜灯は必要だろうから、本機はそのためのデータ収集にも役立つだろう。
 
 ところで、私が「自然と人間」について書いた13日の本欄に対して、読者の一人が「自然の恩恵に感謝する時間をもつ」ことの重要性を指摘してくださった。実は、東京の赤坂に生長の家が運営する末一稲荷神社があるが、この2月12日にはそこで初午祭が執り行われた。私はこのお祭の主宰者として祝詞をあげさせていただいたが、帰り際、神社の境内にフキノトウがいくつも顔を出していることに気がついた。ちょうどその朝、ラジオ放送で熊本県の人がフキノトウが出ているという話をしていたのを思い出した。建物が林立する都心の赤坂でも、この境内には日が差し込む地面があり、そこでは自然の営みが行われている。近隣の人々の何人がそれに気づいてくれたか分からないが、黄緑色のフキの葉が広がる下に、蕾を膨らませたフキノトウを見るのは嬉しい。
 
 鉄とコンクリートの都会の中に、自然エネルギーを利用する装置や機械を設置することにも意味はある。が、都会の中に“本来の自然”の活動を盛り上げる空間を拡げていくことも、重要なメッセージになると感じた。

 谷口 雅宣

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コメント

先日、民放のテレビで小形風車の開発秘話を見て、いいなあと思っていたら、もう早速生長の家本部に導入されていました。印象に残ったのは、風速2メートルの風でもローターが回転するようにしたところでした。学校などの教育機関に設置されているのも心強いと思いました。今度、本部に行く時は忘れずに見てみようと思います。

投稿: 前谷雅子 | 2008年2月15日 21:07

4年ほど前、ビッグサイトで開催されていた環境展を見学に行ったとき、ゼファー社の小型風力発電装置があり、
こんなの本部につければいいのにぃ…と思ってました。

一昨日突然の出現に感動でした^^

朝出勤途中の、近くのアパレル会社関係の方々がみんな見上げながら通っていきます。

啓発活動になって素晴らしいと思いました☆

ゼファー社
http://www.zephyreco.co.jp/products/option/z501/index.html


先生、フキノトウにお気づきになったのですね(笑。

実は数年前、あれを持ち帰って、行きつけの小料理屋さんに、天ぷらにしてもらいいただいてしまったことが( ̄∀ ̄)。。。

めちゃめちゃ美味しかったです。
先生も一度お試しを!なんちゃって^^;
(すみません。。。)


投稿: はぴ☆まり | 2008年2月16日 10:43

私が先日テレビで見たのも、どうもゼファー社のようです。フクロウの羽をヒントにした静音設計のところで気付きました。複数の会社が小型風力発電の開発にしのぎを削っているのは、本当に頼もしいです。

投稿: 前谷雅子 | 2008年2月16日 11:59

はぴ☆まりさん、

>>先生も一度お試しを!なんちゃって^^;

 貴女は、末一稲荷の境内地にあるフキノトウを天婦羅にして食べられた、ということですか? それはきっと美味しかったでしょうね。(笑)

 私の家の庭の東側斜面にもフキノトウが出るのです。そちらの方をいただくつもりです。(共犯者にはなりませんゾ!)

投稿: 谷口 | 2008年2月16日 20:19

はい、私がジャンバルジャンです。。。
すみません(>_<)。。。

もう二度としません(T_T)
お許しを!!
(でもほんとに美味しかったです。。。)

先生のご自宅の東京産フキノトウのお味も、最高でしょうね☆

投稿: はぴ☆まり | 2008年2月16日 21:47

雅宣先生

合掌、ありがとうございます。
コメントではないのですが、お願いです。
3月2日にトロント生長の家で開催予定の、立教記念の礼拝の講話の中で、この風力発電システムの写真を信徒の方に紹介したいと思うのすが、よろしいでしょうか?
お伺い致します。
再拝

渕上幸江

投稿: 渕上幸江 | 2008年2月17日 10:58

はぴ☆まりさん、

>>はい、私がジャンバルジャンです。。。
すみません(>_<)。。。
もう二度としません(T_T)<<

 そんなことを仰らずに、「フキノトウを食べる会」みたいなものを作って、赤坂近隣の人々に提供する方がいいかもしれませんよ。(まぁ、採りすぎると次の年に問題が出る可能性もありますが……)

渕上さん、

 あの大きさでよければ、自由にお使いください。もっと大きいサイズが必要でしたら、メールでリクエストしてください。


投稿: 谷口 | 2008年2月17日 21:58

雅宣先生

先生のご愛念をトロントの信徒にお取次ぎが出来て嬉しいです。ありがとうございました!

合掌

渕上幸江

投稿: 渕上幸江 | 2008年2月19日 23:14

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