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2007年12月 2日

抽象画に挑戦

 生長の家の講習会で高知市に来たが、泊まったホテルの部屋に和紙を使った抽象画が何点も掲げられているのを見て、不思議に思った。ツインの部屋だったからベッドは2つだが、それぞれの枕側の壁に1点ずつ、その他の壁面には3点の計5点である。大小の違いはあるが、そのすべてが正方形に近い額縁に入れられていて、その中にやはり正方形に近い抽象画が収まっている。一見して、同一人物の作品と思われるが、署名のあるのとないのとがあった。署名は「M/A Godwin」と読めた。

 日本人の作でないことが意外だったが、昨今は芸術の国際化はむしろ当たり前だから、外国の作家が和紙の魅力に惹かれて、カンバスの代りに和紙を土台にして抽象画を描いたのだろう、と私は考えた。それらの絵は、和紙の毛羽立った感じや、ボコボコした感触を生かして、その上に、ペンや刷毛の勢いが明確に見えるように絵の具を載せ、一部には金箔さえ貼ってある。こうした素材と色の組み合わせと筆の勢いの感覚が、どこか日本画のようであり、また着物の帯や裾のデザインのような“懐かしさ”も与えている。
 
Abst01m  そんな作品に刺激されて、私も絵を描いてみたくなった。これまで抽象画など描いたことがないのに、である。題は「浮遊」とした。

 この「ゴッドウィン」という作家のことだが、読者からの情報でわかったのは、フルネームがマーク・アンドリュー・ゴッドウィン(Mark Andrew Godwin)という人で、1957年生まれのイギリス人ということ。28歳までロンドンとパリの芸術学校で学んだあと、銅板画の制作に携わっていたという。 日本に来たことがあるとしたら、その後のことかもしれない。彼の絵は、このサイトで見れる。

 谷口 雅宣

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コメント

ありがとうございます。
初めまして、宮城教化部の高校生です。

下の絵は谷口センセーの書いた抽象ですか?

額縁の様なモノが描かれてて面白いですね~

自分には何か激しく動いているに感じますね~
気分が高揚していて、すごく幸せな感じですかね?(笑)
額縁らしきもののせいで、それらを客観的に見ているって感じました。

自分も絵を描くのでよろしかったら、自分のホームページに絵と写真が飾ってあるので、見ていってください。
http://www.geocities.jp/saisui210/alex-akira/

投稿: ALEX-akira | 2007年12月 3日 19:55

なかなかおもしろい味わいの抽象画ですね。
特に刷毛のタッチの下から別の色が透けてみえるのが、作品に厚みを生み出しているように感じました。
「ゴッドウィン」は残念ながら、初耳です。

投稿: 小関 | 2007年12月 3日 23:02

ALEX-akiraさん、

 コメント、どうもありがとう。
 貴方の作品、見ました。「step」というのが好きです。その調子でどんどん描かれたらどうでしょうか?

投稿: 谷口 | 2007年12月 4日 00:10

副総裁先生~、
ネットサーフィンしてて見つけたのは以下のお二人でした。

同一人物かどうかは不明ですし先生のお探しの方は不明ですが。。。

「Mark Godwin」
http://www.artnet.com/Artists/ArtistHomePage.aspx?artist_id=7101&page_tab=Artworks

「Mark Andrew Godwin」
http://zh.inter-arts.de/wg81_1.htm

はぴ☆まりこと、本部相愛会事務課員でした。

投稿: はぴ☆まり | 2007年12月 4日 11:20

説明不足ですみません。
2つ目リンクの左下の
Künstlersuche:
のAの欄Andrew-Godwin, Markをクリックすると
絵が見れます。

投稿: はぴ☆まり | 2007年12月 4日 11:32

はぴ☆まりさん、

 ネット調査のウデ、すごいですね。
 絵柄から言って、この作家だと思います。ありがとうございます。

投稿: 谷口 | 2007年12月 4日 13:29

はぴ#まりさん
「MarkーAndrewーGodwin」の一連の絵、全く素人の私でも「素晴らしいなあ!」と暫くの間、見させて頂きました、ネット調査のウデ、有難う御座います。

投稿: 尾窪勝磨 | 2007年12月 4日 21:06

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