悪は幻である (2)
前回に引き続き、7月8日の室蘭での生長の家講習会の講話の一部を掲載する。ただし、ネットに登録できる1回分のビデオの長さに制限があるため、今回の分は、実際の講話よりかなり短縮してある。省略した部分には、我々の多くがもっている「戦後の日本では、犯罪が年々増えている」という印象を、警察庁発表の統計を使って「誤り」と断定している部分がある。この際に使った統計の数値は、昨年末のものでやや古かったが、昨日(13日)の『日本経済新聞』には今年前半の犯罪統計をまとめた記事が掲載されているので、その内容を簡単に紹介しよう。
それによると、今年の1~6月に全国の警察で認知された刑法犯の件数は、昨年同期より7.1%(7万579件)少ない92万5931件だった。上半期の犯罪としては5年連続で減少しているといい、注目に値する。また、この認知件数の内訳を見ると、凶悪犯も知能犯も窃盗犯も減っている。だから、近年における海外からの人口移入の中でも、日本社会は決して“悪化”しているとは言えないことが分かる。実際の減少率は、凶悪犯(殺人や強盗など)が6.8%、詐欺犯が13.4%、窃盗犯が7.5%、粗暴犯が3.4%、それぞれ前年同期で減っている。下半期に増える可能性がまったくないわけではないが近年、同様の減少傾向が続いていることから考えて、通年での「5年連続減少」の可能性が大きいのではないだろうか。
谷口 雅宣
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コメント
合掌ありがとうございます。
貴重なビデオなのに、こんな簡単に拝見できていいものかと恐縮しながら拝聴させていただきました。
生長の家の信徒でなくても、誰でも生長の家の勉強ができる場を与えて下さっている雅宣先生に感動、感謝しています。
O教のA氏のこと、心のものさしのことを例えて、とてもわかり易く説明していただき、悪はないんだぁ、あると見えているなら善をみれば消えるんだぁということを再認識させていただきました。
余談になりますが、北海道新聞を説明して下さっている雅宣先生の指輪が眩しく感じられました。
また、6月14日の「生まれつきの障害はなぜ?」というタイトルに惹きつけられビデオを拝聴し、コメントさせていただきました。
投稿: 磯崎 | 2007年7月15日 10:50