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2006年7月 9日

環境を意識した講習会

 青森市で行われた生長の家講習会では、珍しい試みがあった。それは、昼食の弁当の容器を生分解性プラスチックのものにしたことである。さらに、弁当の中味が「おにぎり」であることから割り箸を使わず、おかずだけを楊枝で突いて食べる方式にしたそうである。この楊枝も、生分解性のものに統一したというから、なかなかの徹底ぶりだ。本欄では、生分解性プラスチックには何度も触れてきたが(最近では7月2日6月9日5月24日)、そういう私は、まだ“現物”に手を触れたことがなかった。そこで今回は、しげしげと手に取ってみることにした。ただし、弁当の入っていない“空箱”に触れただけだ。(中身入りの写真は、人に依頼した)
 
Boxlunchb  プラスチックという名がついているので、私はスベスベした感触の弁当箱を想像していたが、案外ザラザラした手触りの「紙」のような材質である。私の知っているもので一番これに近いのは、生卵を入れる紙製のケースだ。それもそのはず、容器の原料はアシ(葦)だから、石油系のプラスチックよりもボール紙に近い。これを製作したメーカーは、昨年の愛知万博にもエコ食器を出した大黒工業だ。同社のウェッブサイトによると、イネ科の多年草であるアシは、空気中の二酸化炭素を体内に溜め込みながら、1年で2~3メートルの高さに成長するが、放置しておくと枯れて腐敗し、今度は酸素を吸収してCO2を出すようになるらしい。だから、定期的に刈り取って利用することが温暖化防止にはいいという。
 
 生長の家の青森教区の竹村正広・教化部長の話では、弁当箱として使った後は、弁当業者がゴミ処理場に持ち込んで地中に埋めることになっているそうだ。すると、5~6ヵ月で土にもどるという。弁当は2,800個を注文したから、「これによって多少なりともCO2を削減できるものと期待しています」という。そのほか同教区では、使用後の紙パックや飲料に使うストローもリサイクルし、前回までやっていた弁当一つ一つをレジ袋に入れることをやめ、白鳩会等に“マイバック”や、家庭で使われていない紙袋等を持ち寄りを奨励するなど、徹底して“環境を意識した講習会”を行ったようだ。

Boxluncha  生長の家で行う行事は、練成会や講習会のような大きなものだけでなく、全国津々浦々で大小さまざまのものが数多くある。この際に使う食器類や紙類を、CO2の排出を抑えた、地球環境にできるだけ無害なものに変更するだけでも、様々なよい効果を生むことができるだろう。重要なポイントの1つは、多少手間がかかったりコスト高になったとしても、そういう「グリーン購入」や「グリーン調達」によって、環境意識の高い企業や産業を支援することができると同時に、生長の家の宗教活動の中身を、目に見える具体的な形で社会に示すことができることだろう。

 生長の家本部でも、行事や会議時の食事を注文する際には、“使い捨て容器”や“石油系プラスチック容器”を使用する業者を避けるようになってきている。「あそこの団体は環境重視だ」というメッセージを発する効果があり、さらにその動きが諸方面に拡がれば、「あそこ“も”環境重視だ」とのメッセージになる。そこまで行けば、弁当業界の動向にも変化を与えることができるかもしれない。
 
谷口 雅宣

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コメント

llll

投稿: f | 2006年7月10日 13:36

副総裁・谷口雅宣先生
合掌、ありがとうございます。
昨日は講習会でのご指導、誠にありがとうございました!また、早速エコ食器
についてご紹介くださり、感激至極でございます。
今回、積極的に取り組むことができましたのも、副総裁先生がブログその他の
媒体を通じて、私たちの進むべき道を明確にお示しくださっているからに他な
りません。
 これからも先生が発信くださるアイディアを教区で実行し、また検証してま
いります。
             青森教区教化部長  竹村 正広 再拝

投稿: 竹村 正広 | 2006年7月10日 13:54

副総裁・谷口雅宣先生
合掌 ありがとうございます。
7月9日の先生のブログ「環境を意識した講習会」を読ませて頂きました。
 このお弁当の容器に付きまして、私は、6月に青森教区に出講いたしました際に、竹村教化部長より、お弁当容器として、ゴミにならない素材のものを選定したというお話を聞き、大変刺激を受けました。早速、白鳩会でも実行したいと思い、明日から開催される、白鳩会副総裁先生ご指導の白鳩会全国幹部研修会で、参加者の520個のお弁当に、青森教区が使用したものと同じ、大黒工業のエコ容器を使用することに致しまして、愛媛県より取り寄せました。また、研修会ですので参加者には“マイ箸持参”の連絡を事前にいたしております。地球温暖化防止に貢献できればと思っております。

 さらに、今回の研修会では、機関誌「生長の家白鳩会」に掲載しております「幸せレシピ」と、白鳩会のホームページの「愛情e-レシピ」に“肉を使わない料理”の募集用紙も配布し、今後、次々と、機関誌と、ホームページに掲載して参りたいと思っております。

 生長の家白鳩会も、全国の連合会の皆様方と手を取り合いながら、更に地球環境保全に尽力して参ります。
                     
平成18年7月10日
 白鳩会会長 大久保恭子拝

投稿: 大久保 恭子 | 2006年7月10日 21:12

大久保さん、

 幹部研修会で“エコ食器”ですか! ちっとも知りませんでした。素早い対応に驚きました。

 ところで、愛媛県から取り寄せた後、仕出し屋さんとの関係はどうなるのでしょうか? つまり、容器に弁当が詰まるまで、どんな作業があるのですか?(お答えは、研修会後でいいです)

投稿: 谷口 | 2006年7月11日 11:45

副総裁
谷口 雅宣 先生

 合掌 ありがとうございます。
先生にコメントを頂きまして、感激しております。
白鳩会副総裁先生にご指導頂きました全国幹部研修会は、充実した実りある研修会となりました。心より感謝申し上げております。

今回の“エコ弁当”につきましては、下記のような手順で手配致しました。
7月2日、研修の詳細について道場の方と打合せを行いましたが、その折り「取引のあるお弁当業者では、“エコ容器”の対応が出来ない」とわかり、白鳩会独自で動き出しました。
 はじめ、白鳩会事務課のこの研修会担当者が大黒工業・東京支店と連絡をとってくれましたところ、物流業者を紹介され、そこから飛田給に搬入可能な距離の仕出しやさんを紹介してもらいました。しかし、結局、そのルートを使うとお弁当箱の選択等、諸々に時間がかかり、1週間では不可能との返事で立ち切れてしまいました。しかし、この研修会に於いて、是非とも“エコ容器”を使いたいと願った私は、大黒工業・東京支店に電話で直接交渉しました。お弁当は「幕の内弁当」の形のも
のをと説明し、パンフレット(100種類位掲載されています)から該当するものを選出し、FAXで送ってもらいました。受け取ってから一つを選び、在庫の確認をしてもらいました。その後すぐ発注(搬入先はお弁当の業者)しましたが、「送金の確認がとれ次第送ります」とのことでしたので、即刻振り込みをし、振り込みしたことを確認してもらうため、その書類をFAXしました。ちなみに、この容器は1,000個単位でしか受理されません(1人分35円也)。
 一方お弁当業者には“エコ容器”持ち込みが可能かどうかを尋ねたところOKとのことで話しが成立しておりました。“エコ容器”は、大黒工業・東京営業所では現物は扱っていないようで、愛媛の本社から発送され、業者に届けられました。

 尚、お弁当の業者には、一切お肉を使わないことを依頼し、メニューをもらい、お肉が使われていないことを確認の上、発注致しました。お陰様で彩りの良い(プラスチックの緑色のバランも入っていません)おいしい“エコ弁当”が届けられました。そして業者からは「保存料が入っていません。1時までに食べて下さい。遅くとも、絶対に2時までです」と伝えられました。“素晴らしいエコ弁当”だったことがわかりました。

 なお、弁当殻は回収された後、処理業者の手で、焼却(葦なのでCO2の排出が少ない)された後、その灰をアスファルトを作る際の素材に混ぜて利用するとのことです。
 以上のような手順で行いました。
 なお、申し添えますが、“my箸”持参の連絡を廻したのが、開催4日前でしたが、持参率の高さは見事でした。
 以上ご報告でございます。ありがとうございます。                             再拝
7月14日
生長の家白鳩会会長 大久保 恭子拝

投稿: 大久保 恭子 | 2006年7月14日 11:51

大久保さん、

 なかなかご苦労でしたね。“マイ箸”ですが、私たち夫婦も遅ればせながら実行をはじめました。レストランの店員の反応が、なかなか気持いいものです。(笑)

投稿: 谷口 | 2006年7月14日 21:45

副総裁
 谷口雅宣 先生

 合掌 ありがとうございます。
宇治別格本山のエコ容器のことを申し上げておりませんでした。
 7月15日、宇治別格本山に於いて、壮年層近畿ブロック研修会を開催致しました。宇治では、二年ほど前から、この“エコ容器”を使ってくださっています。私たちもお肉を入れないことをお願いして来ていますので、今回、参加者の感想文には、「お弁当もお肉を使わず、和風で、葦のお弁当箱使用という生活に密着した生長の家のあるべき姿の一部に全員でふれる事が出来、なぜか新鮮な気持ちになりました」等の感想文を頂きました。今後も着々と進めて参ります。ありがとうございました。
                    再拝
平成18年7月16日
 生長の家白鳩会会長 大久保 恭子 拝

投稿: 大久保 恭子 | 2006年7月16日 22:30

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