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2006年6月25日

GM、来年にも充電式ハイブリッド車?

 2台目の蓄電池を積んだ“本命”の充電式ハイブリッド車を、GMが出すらしい。今日(6月24~25日)付の『ヘラルド・トリビューン』紙はロサンゼルス発のブルーンバーグ・ニュースの記事を再掲して、「GMの本計画に詳しい複数の役員」の情報として、同社が「普通の電源から充電できるハイブリッド電気自動車を開発中である」と報じた。CNNは、23日付のニューヨーク発の経済記事で、GMは外部充電のできる新方式の車を「検討中」だと伝えている。また、GMのブライアン・コルベット氏(Brian Corbett)は、CNNの取材に対し、自社の製品計画については発言しないとしたうえで、「将来に向けて検討する対象として、外部充電式ハイブリッド車がわが社のレーダー画面上にあることは明白だ」と言っている。
 
 CNNによると、GMは1996年以来、限定的に「EV1」という電気自動車を販売してきたが、2000年までにわずか411台を売って、生産を打ち切った。この車種の不評の原因の1つは、外部から充電するための特別のメカニズムにあった(コルベット氏)といい、今後は、誰でも標準的な電源から充電できるようにすることが商業化には欠かせないとしている。コルベット氏は、「現在のハイブリッド車はガソリン車とまったく同じ使い方ができるが、外部充電式ハイブリッド車は、消費者の日常行動を変えることになるから、できるだけ操作を簡略化しなければならない」としている。

 6月14日の本欄で、期待の“充電式ハイブリッド車”の構想をトヨタが発表したことを書いたが、その際、同社の構想が当初の「2台目の蓄電池を積む」という方式ではなく、制動時に充電する現在の複雑な方式をやめて、外部電源から直接充電する単純な方式に変更することで、「ヴィッツ」級の小型車もハイブリッド化するらしい、と推測した。この推測が当っているかどうか不明だが、今回のGMの動きによって、トヨタが計画を変更する可能性もある。

 GMはすでに、シボレー・シルベラードやGMCシエラなどにハイブリッド方式を採用しており、この秋にはSUVのサターン・ヴューのハイブリッド版を出す予定という。『トリビューン』紙の記事には、GMの次世代ハイブリッド車は「100キロ走るのにガソリンが3.92リットル」と書いてあるから、日本式の表現になおすと1リットル当たり25~26キロの燃費となる。現在、私が公用で乗るプリウスの実際の燃費がリットル当たり20キロ前後だから、それより若干いい。そのぐらいのシステムならば、来年初頭のデトロイトでの発表に間に合うかもしれない。つまりGMは、現在のシステムを若干改良した程度のものに2台目の蓄電池を加えたシステムを、来年1月に発表するかもしれない。しかし、これはあくまでもプロトタイプの発表で、市販車登場まではあと1~2年かかるだろう。

 まぁ、いろいろ勝手な憶測をしたが、要するに、私はトヨタでもGMでも、早く次世代ハイブリッド車を発売してほしいのである。自宅の電源からマイカーに充電できるようになれば、自前の発電機を設置するメリットが飛躍的に上がり、自然エネルギーを利用した分散型エネルギー社会が到来する時期が早まる。そしてもちろん、二酸化炭素の大幅な排出抑制へと向うだろう。
 
谷口 雅宣

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