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2006年5月 4日

遅 い 春

 休日を利用して、八ヶ岳山麓の山荘に来ている。朝の8時ごろ東京を出て、まもなく渋滞に巻き込まれ、約4時間かけて双葉サービスエリアへ着き、そこで昼食を食べた後は、長坂まで早く出られた。インターチェンジ近くの大型店で日用品と食料を買い込んで、山荘へと上った。

 前回、「今年は気候が遅れているのではないか」との感想を述べたが、今日はその感を一層強くした。なぜなら、庭のサクラはまだ咲いておらず、タラノメも伸びていないからだ。昨年(2005年)も、生長の家の全国大会を終って山荘へ行ったことを本欄に書いた。その時は「ソメイヨシノだけでなく、山桜も八重桜も枝垂れ桜も同時に咲いている。シバザクラ、スイセン、レンギョウ、チューリップ、ユキヤナギ、タンポポ……」と書いた。このうち今、山荘の庭に咲いているのはスイセンだけなのである。山荘より少し低い土地には、上に挙げた花はすべて咲いているから、春が山を上る速度が昨年より遅いのである。
 
Taranome2005 その去年の記事には、一昨年(2004年)の同じ時期のタラノメの様子について、「私の山荘のすぐ裏にはタラの若木が何本も生えているが、去年は無残なものだった」と書いてある。「無残」という意味は、「タラノメはすべて切り取られた後だった」ということだ。また、2001年5月11日の本欄(『小閑雑感 Part 1』収録)にも、「タラノキはほとんどが、連休前半に山に来た人々の手によって芽を掻き取られている」と書いてあるから、 ここ数年、タラノメは、5月初めにはちょうど食べられる大きさにまで成長していたことが分かる。昨年の今頃、山荘裏で撮ったタラノメの写真を掲げよう。今年はまだとてもこんな立派な状態にはなく、最初の芽が、緑色の槍の穂先のように、木の先端からやっと頭を出しているにすぎない。山の春が遅れているのだ。
 
 そう思って遠くを見ると、甲斐駒ケ岳や八ヶ岳の冠雪も、昨年より心なしか多いような気がする。しかし、これについては写真を残してないので、私の漠然とした印象である。また山の冠雪については今年、裏日本でドカ雪が降ったこととも関係があるかもしれない。複雑な気象のことは素人の私にはよく分からないが、地球温暖化の影響で自然界がこれ以上、撹乱されないことを願うばかりである。

 1ついいことがあった。全然期待していなかったのだが、裏の林に寝かしておいたホダ木からシイタケが10数個出ていた。ずっと雨が少なかったらしく、多くのものが傘を広げた恰好で“干しシイタケ”状になっていた。が、これでも十分食べられる。妻は朝食の材料にすると言った。

谷口 雅宣

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