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2006年1月23日

ブラジルで行事を終える

 今はサンパウロ時間で23日午後5時前、ブラジルでの行事をすべて終えてサンパウロ空港へ向う前の“小閑”を利用して、ホテルのデスクでキーボードを叩いている。19日以降、バタバタと行事をこなし、21~22日に今回の渡伯の主目的である「世界平和のための生長の家国際教修会」を無事に開催できた。天候もよく、運営もスムーズで、内容的にも充実したものになったことは、すべての関係者の方々の愛念と努力によるものであり、心から有難いと思う。16ヵ国から2,829人が参加し、ブラジル、日本、アメリカからの12人の講師の発表を、11人の通訳者が4つの言語に翻訳しながら行われた。「国際教修会」の名にふさわしい集会となった。プログラムは大別して2つ、①「2004年の研修を顧みる」と、②「肉食と世界平和について」である。詳しくは、後日の報道や発表に期待していただきたい。

 その間、19日には、ラテン・アメリカと北アメリカの生長の家幹部の方々との懇談会があった。ここでは9ヵ国から71人が集まり、国際会議の様相を呈した。教修会での発表言語は日・英・ポの3ヵ国語だったが、懇談会ではこれにスペイン語(西)も加わったため、「日←→ポ」「日←→英」「日←→西」「ポ←→英」「西←→英」の5つの翻訳の片方向の翻訳を1人ずつで行う態勢がとられた。つまり、5×2=10人の同時通訳者が会場の片側に設けた同時通訳ブースに並んだわけで、なかなか壮観だった。生長の家の国際本部(東京)では、毎年の運動方針を発表する生長の家代表者会議等で、これまでにも数ヶ国語の同時通訳は行われてきた。が、これだけ多くの言語が飛び交う集会はなかったと思う。初めての経験であったにもかかわらず、懇談会らしく自然な発言がどんどん飛び出し、実りのある会になったと思う。20日は、午前中に教修会での発表講師との最終打ち合わせをすませ、会場でのリハーサルを行った。そして今日(23日)は、午前中に伝道本部でブラジルにおける生長の家の儀式についての会議が開催され、2時間半にわたって密度の濃い意見交換が行われた。

 さて、教修会について少し書こう。今回、テーマとして「肉食」を取り上げることについては、実は不安があった。その大きな理由の一つは、ブラジルという国が牧畜の盛んな国で、しかもシュラスコやフェイジョアーダなど肉を主体とした食習慣をもつ国であるからだ。また、会に参加する北米やブラジル周辺の国々にしても、肉を常食とする人々が大半である。そんな人々の前で、米と野菜と魚介が主体に食べる日本人が「肉食の弊害」を説いても、「文化の違い」のひと言で一蹴されてしまうことを危惧していた。しかし、こういう懸念を事前にブラジルの生長の家幹部の人々に伝え、「別のテーマにした方がいいか?」と尋ねたところ、「肉食を扱ってくれて問題ない」との回答を得ていた。これには少し驚いたが、現地の人が賛成するのならばやろう、ということになったのである。
 
 私の泊まったホテルはサンパウロ市の中心部にあり、すぐ隣にヒルトンホテルや米マイクロソフト、ネッスル、京セラなどの高層ビルが建つビジネス街だ。地下には、これらのビルをつなげる地下街が広がっていて、フードコートやレストランが社員の胃袋を満たすために軒を連ねている。そのうちの一幹に「現代」という名前の日本食の店があり、その名前には「Japanese fast food」という英語が添えられていた。私と妻は最初、日本食のファーストフードなんて聞いたことがないから敬遠していたのだが、1度食べてみると、安い割には案外美味しいことがわかった。その店には昼時となると、近くのビルから繰り出したブラジル人が押し寄せるのだった。もちろん昼には、ほかの店の前にも人の列ができる。しかし、それだけ多くの人が箸を持って、寿司や刺身、天婦羅、焼ソバ、天丼、牛丼、野菜炒め丼、焼魚弁当、照焼弁当、春巻、餃子などを食べる風景を、私は想像していなかった。

 ニューヨークやトロントでも、スーパーに寿司やお握りなどが売られているのを見て驚いたことがあるが、サンパウロでは日本食はさらに普及しているようだった。現地の人の話では、同市にある日本料理店の数は、中国料理店よりもはるかに多いのだそうだ。私たちの宿舎がある地域は、サンパウロでもエリートクラスの人々が働く場所だそうだから、そういう所で日本食に人気があることを考えると、当地で「肉食の弊害」を説くことが、あながち無謀ではないことに気がついた。
 
谷口 雅宣
 

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コメント

ブラジルでの「肉食と世界平和について」のご指導は、内容はまだ伺っておりませんが、実にすばらしい世界平和の実現に向けて画期的なことであると感動し、感謝申し上げます。
私も公務で3回行かせていただきましたが、ブラジルの同志達は純粋で深い信仰を持つ人たちが多いので、きっとご指導の趣旨を全世界の関係者に熱意をもって伝道してくれると信じます。雅宣先生でなければ出来ない素晴らしい伝道をなさって下さったことを心からうれしく喜びに思う者です。私も富士河口湖練成道場の総務として、世界の環境保全と平和実現のため、全力を尽くさせていただきます。ありがとうございます。 再拝

投稿: 加藤 忠司 | 2006年2月 1日 09:49

加藤さん、

 コメント、ありがとうございます。
 河口湖周辺は厳しい寒さと思います。
 雪害などありませんか?

投稿: 谷口 | 2006年2月 4日 13:17

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