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2005年12月15日

朝、駅地下は空振り

 休日の木曜の朝は、のんびりしたいもの--というわけで、まだ人通りが少ない表参道へ妻と2人で繰り出した。出張以外のときに朝食を外で食べるのは珍しい。が、前日の新聞の夕刊に、地下鉄表参道駅の構内に「パリの街角をイメージしてリニューアルした……約1300メートルの空間に26店舗が登場した」などと書いてあったので、新し物好きの私としては覗いてみたくなったのだ。この地下の空間は「Echika表参道」と呼ぶそうで、「駅地下」をひねって洋風にシャレただけでなく、「フランス最優秀料理人賞受賞シェフがプロデュースしたパン屋『ブーランジェリー ジャン・フランソワ』は日本初出店」などという鳴り物入り。加えて、同潤会アパートの後に安藤忠雄氏の設計で姿を現した「表参道ヒルズ」を眺めるのもいいか……などと思い、しっかりと防寒態勢を整えて7時過ぎに家を出発した。

 最近は「デパ地下」(デパートの地下食料品街)とか「エキナカ」(駅構内の売店)で買い物をする人が多いそうで、その流れに沿った「駅地下」の店だろうから、きっと駅の改札の内側の構内に、いろんな店ができたのだろうと思った。で、千代田線「明治神宮前」駅から最低料金を払って地下鉄に乗り、表参道駅で降りた。地下3階のホームから階段を登って地下2階へ出たところで、長い人の列に出くわした。コンビニ風の店が出ていて、そこに行列ができている。店内を見るとワインの瓶がいくつも置いてある。「朝からワインでもあるまい」と思い、残りの二十何店はどこかと周囲を見回したが、隣がジュースバー、その隣がベーグルパン屋、さらにその隣は菓子屋でおしまい。他にはどこにも見えない。

 そこで階段をさらに上がって地下1階に出ると、すぐ脇にカフェ・アンド・バーがある。が、朝だからカフェは開いているが食事ができない。その奥には“鳴り物”に使われていたフランスのパン屋がある。店は開いているのだが、パンを売っているだけで「朝食」という感じではない。その奥にもベトナム料理とかクレープ屋とかイタリヤ料理店があるようだが、手前にロープが張ってあって営業は11時からだという。それでは別の場所へ……というわけで、表参道の地下を明治神宮方向へ下っていくとソバ屋とスープ専門店があった。しかし、この2店も閉まっているのである。後で案内の印刷物を入手してよく読んでみると、この「駅地下」の商店街は朝来るべきではなく、昼以降には楽しめるということが分かった。

 そんなわけで、腹を空かせた我々は“新し物”の物色は諦めて、よく知っている店で朝食をすることにした。青山通りを渡った先にあるベーカリー「アンデルセン」である。ここの2階が朝7時半からやっていて、地下1階は8時からオープンする。この店の特徴は、何種類ものパンを好きなだけ食べられる点だ。もちろんコーヒーも何杯でも飲める。値段は少し高いが、広いガラス窓から青山通りをゆっくり眺めながら朝食ができる。パン好きの人にはお勧めの場所だ。我々はそこで、おのおの目の前のパンを絵に描きながら朝食と決めこんだ。

BreadAND

谷口 雅宣

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