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2005年10月10日

生光展はじまる

 生長の家芸術家連盟の美術展である「第27回生光展」が、東京・銀座の東京銀座画廊で始まった。初日の10月10日はちょうど祭日だったので、妻と二人でそれを見に行った。ほとんどが20号以上の絵だが、出品者は北海道から沖縄まで含まれ、それぞれの特徴ある作風で自由に描いている。油絵や日本画だけでなく、水彩画やアクリル画、パステル画、ミックスドメディア、あや絵、和紙画、水墨画などもあり、その多様性が印象的だ。私も恥ずかしながら、4号の油絵小品を2点出させていただいたが、プロの大家の作品に囲まれた様子を見て、赤面のいたりだった。

 私は、ペンや鉛筆でスケッチしたものに彩色する程度の軽い水彩画を主に描く。特に昨今は自由になる時間が減ってきたので、そういう描き方でないと絵ができ上がらないのである。しかし、そんなスケッチばかりを描いていると、じっくり腰を落ち着けて描く油絵のような重厚な感じの絵に憧れてしまう。しかし対象によっては、油絵よりもペン画の方が動きや透明感が出せるということが今回、よく分かった。もちろんそれは、私の油絵の技術が未熟であることとも関係している。そういうまだ“発展途上”にある絵を、専門家の方々の前に曝さなければならないのは、つらいものがある。

「セントラル・パーク」という作品は、今年の夏、北米の生長の家幹部を対象とした特別練成会のためにニューヨークを訪れた際、あの有名な公園の入り口付近から見た風景に心を動かされて、小型のスケッチブックにペンを走らせたものを下書きにした。実は、この下書きの方が現場の雰囲気をよく表している、と今でも思う。油絵にしたものは、遠景のビルが重くなってしまい、公園の森との「高さ」の違いがうまく表現されていない。また、森や池の深くかつ柔らかい感じと、硬質の高層ビルとのコントラストが充分出ていない。私が現場の風景--人間の力を誇示するような高層ビルが、緑の森を見下ろしている--に接して感じたのは、多分「人間は自然を支配できる」というアメリカ的考え方がそこに風景として結実しているとの驚きだろう。そして、それはそれなりに美しいのである。

「スナップショット」という作品は、私と妻の新婚旅行での写真を油絵にしたものである。公園の絵よりこちらの方が、専門家の方々の評判はいいようである。それは多分、当時の様子を思い出しながら楽しんで描いたからだろう。また、発表することなど全く考えなかったから、構えがなく、自由に描けたのかもしれない。長い間、寝室に掲げてあったものを今回、出品点数が足りないというので、思い切って出してみた。シドニーの公園で、三脚にセルフタイマーを回して撮った写真が元で、妻の後ろで私はふざけて横を向いている。

 生光展は16日まで。

谷口 雅宣

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コメント

こんにちは、楽しくコラムを拝読させて頂きました。ありがとうございます。 
生光展に出展された先生の作品、文章を読みつつイメージさせて頂きましたが、やはりどうしても作品が見てみたいです!!
私は、現在産後10日目で自宅静養中なので、どうしても生光展に行くことができません。

もし可能であるならばホームページ上に作品を展示して頂きたいです。
ご検討、よろしくお願い致します。

投稿: 池田 雅子 | 2005年10月12日 13:12

池田さん、

 ウェッブサイト上に絵を展示……ですか?
現物の絵が展覧会場に行ってますから、もどってきてから方法を考えたいと思います。

投稿: 谷口 | 2005年10月12日 22:15

谷口 雅宣先生

 どうも有り難うございます。
お忙しいところお手間とらせてすみません。
とても楽しみにしています♪

投稿: 池田 | 2005年10月13日 10:44

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