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2005年10月13日

“キノコ病”が進行

 休日の木曜日を利用して山荘に来ている。雨や曇天の日が続いた後の、久しぶりの秋晴れに遭遇できたのが幸いだった。降雨のあと数日たつとキノコが出るはずだと期待して、昨日は天女山と美しの森を妻と2人で歩いた。しかし、9~10日の連休で大勢の人が山へ入ったらしく、キノコのシロが足で壊されていたり、木の根が踏まれて皮がむけていたり、レジ袋などのゴミが落ちていて、その後にシカが来た形跡も残っていた。こうなるとキノコの収穫はあまり望めない。が、私たちは急斜面や水浸しの森を2時間ぐらい歩き回って、ハナイグチ、チャナメツムタケ、アイシメジ、アカモミタケ、フウセンタケ(らしきもの)など、2人で2食分ぐらいのキノコを手に入れた。秋の楽しみの一つである。

 前回山荘に来たとき、私はキノコを紙粘土で作りかけていた。6月7日の本欄でも書いたが、栽培種でない山のキノコの中には足が早いものが多く、採ってすぐに変色を始めるものや形が崩れていくものがある。そういうキノコが山に生えているままの姿を残しておきたいとの願いから、私はキノコを写真に撮ったり、絵に描いたり、木彫りにしてみたりした。加えて、自宅ではシイタケ栽培まで始めたのだから、“キノコ病”は相当進行していると言われても仕方がない。それで粘土細工は何のためかというと、キノコの“保存”をもっと簡単にしたい、ということである。「保存」といっても、食べるための保存ではなく、手に取って眺めるためである。粘土は木よりも加工しやすいし、塗装も比較的簡単にできる。紙粘土では永久保存はできないだろうが、比較的長時間、キノコは立体のまま残されることになる。「それがどんな意味がある?」と聞かれても、何ともうまく説明できない。そこが“キノコ病”の病気たるゆえんだろう。

Kinokobyo

 そんなわけで、昨日はキノコ採りをしただけでなく、やりかけの粘土細工のキノコにヤスリをかけて整形し、アクリル絵具で色を塗ってみた。アクリル絵具は使用法をまだマスターしていないので、うまく塗れたとは必ずしもいえないが、マンガに出てくるような、かわいらしいキノコができたと思う。地元では「ジゴボー」と呼ぶハナイグチの彩色を試みたが、本物より派手な感じに仕上がり、何となくディズニー映画を思い出させる。ただ、乾燥した粘土の硬さや重さが気にかかる。この点を改善させて、より本物らしくするためには、木彫に彩色するか、素材にシリコンを使わねばならないかもしれない。そこまでやるかどうか、今のところ分からない。

 ところで、一方で私がキノコの“保存作業”に精を出している間、妻は料理で腕を揮ってくれた。山のキノコは泥や木の葉の掃除が大変だが、そういう前処理をテキパキとこなしたうえ、今日の朝食にはアカモミタケ入りの玉子とじ、昼にはシイタケ、ハナイグチ、チャナメツムタケをふんだんに使った「山採りキノコのうどん」を作ってくれた。ごちそうさまでした。

 谷口 雅宣
 

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コメント

明日、久し振りに清里に行って参ります。
‘北杜市’の自然を満喫して来ようと思っていますが、帰ってくる頃には、私も「キノコ病」に感染しているかもしれません(笑)

一度、本物の「ジゴボー」を見てみたいです。

投稿: 森下紗由里 | 2005年10月14日 10:01

森下さん、

 行ってらっしゃい! ジゴボーは別名を「カラマツタケ」と言って、カラマツ林によく生えます。今は雨がふったあとで、ちょうどいい時期だと思います。

 Good luck!

投稿: 谷口 | 2005年10月14日 23:29

お返事を頂戴致しまして、本当にどうもありがとうございます!今、長野県諏訪市の実家からこのメールを書いております。
ウチの母も、この夏、友人達と一緒に天女山に登ったそうです。

明日は、小渕沢のリゾナーレで昼食をとり、午後、清里の「ポールラッシュ祭」で知り合いのミュージシャンの方のコンサートを聴く予定でおりますので、今回キノコ狩りが出来るかどうかわかりませんが、今回、採れなかったとしても、また必ずジゴボーを見つけに戻って来ようと思います!
広範囲の‘北杜市’の中で、どの辺りに、「カラマツ林」はあるのでしょうか?清里の清泉寮のそばでもジゴボーは採れるのでしょうか?

ところで、先生の「ジゴボー」~紙粘土バージョン~を拝見して、小学生のころ、紙粘土を使って人形を作ったのを思い出しました。紙粘土はニスを塗るだけで、作風が全く変わるのがとっても面白いな~と感じます!紙粘土で柿、栗、ブドウ、ジゴボー、シイタケなどのキノコをはじめ、秋の味覚コレクションを作るのも楽しいかもしれません。

久しぶりに信州、山梨の自然を満喫したいと思います。

投稿: 森下 紗由里 | 2005年10月15日 01:03

森下さん、

 ジゴボーの居場所ですが、天女山頂の駐車場に車を止めて、周りを見てください。そこらじゅうがカラマツ林です。山の東から南側斜面で、案外日が当っているところに出ています。

投稿: 谷口 | 2005年10月15日 10:31

ジゴボーの居場所を教え下さって本当にどうもありがとうございました。
清泉寮に行く途中で「天女山入り口」という標識を見ました!今日は、山頂までジゴボーを採りに行けませんでしたが、また次回「天女山」の山頂まで行き、ジゴボーを採って来たいと思います!

白樺や色々な木々に囲まれた山道を車で走りながら、大自然の空気を感じることは人間にとって本当に必要なことだな~と感じました。

投稿: 森下 紗由里 | 2005年10月16日 00:08

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