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2005年7月16日

ハスカップを買う

 生長の家の講習会で北海道の室蘭市に来ている。当地の今日の気温は最高24℃、最低15℃というから、30℃を超える東京から来ると“天国”のようだ。連休前の土曜日ということで羽田は混雑しており、満席の搭乗機は定刻より遅れて出発、高曇りの千歳空港に着いたのも定刻の午後2時半よりやや遅れていた。千歳から室蘭までワンボックス・カーで送っていただいたが、空港を出てしばらくすると、隣にいた妻が急にハスカップの話を始めた。道路の横に広がる林地を指差して「この辺にハスカップが生えているのですか?」とか「数が少ないのですか?」などと運転手に聞くのである。私は、2人のやりとりをうとうとしながら聞いていた。

 ハスカップが一種の“貴重品”であることを、私はそれまで知らなかった。家の庭に生えているブルーベリーのように、栽培すればいくらでもできるものと思っていたが、北海道の限られた地域でしか栽培されていないという。その地域が、千歳から苫小牧へ行く道路の東に広がる勇払(ゆうふつ)原野なのだった。市町村名でいえば厚真(あつま)町である。その他、日本では栃木県の日光戦場ヶ原、静岡県の荒川岳に限って、わずかに群生しているだけという。「ハスカップ」の名はアイヌ語の「ハシカプ」に由来していて「枝の上にたくさんなるもの」という意味だそうだ。和名はクロミノウグイスカグラ (黒実鴬神楽)といい、スイカズラ科の落葉低木だ。原産地はシベリア。5月下旬から6月上旬ごろ黄色い花を咲かせ、7月には濃い紫色の実が成る。収穫期は6月末から7月中旬の約3週間と短く、摘み取りや選別に手数がかかるうえ収穫量が少ないらしい。しかし、ブルーベリーの数倍のアントシアニンが含まれているなど、体によい成分が豊富にある点が注目されているという。

 室蘭市のホテルにチェックインしたあと、夕食まで時間があったので、妻と2人で市内を少し散歩した。ホテルの近くの商店街は土曜日ではあるが、営業している店よりも閉めている店の数の方が多い。いわゆる“シャッター通り”がここでも目立った。そんな中で「100円ショップ」を謳った店があるので入ってみると、コンビニとスーパーの中間ぐらいの品揃えをした食料品店だった。地元の産物を探して見て回ったが、野菜や魚介類は確かに地元産が多いが、中にはチリ産のミカン、中国産ヒラタケ、アメリカ産クルミなど、海外のものも沢山ある。それが「100円」とか「200円」単位で売られているのである。東京などの大都市でそれらを見ても不思議はないが、室蘭で目にすると「これがグローバリゼーションなのだ」と妙に感心してしまった。商店街を過ぎると、大きな駐車場のある新しいショッピング・センターがあった。ここはまさに商品をグローバルに揃えていて、ディスプレーにも工夫を凝らしているためか、若者や中年の主婦の姿が目立った。そんな中に、ポロシャツにジーンズを履いた白人男性が2~3人、レジ袋を下げて歩いている。多分、ロシア人の船員なのだろう。

HascupJ

 その店の一角に、ハスカップを専門に扱う売場があった。菓子やジュース、紅茶、ジャムなどがあり、妻はそこでジャムを一瓶買った。私は翌日、新千歳空港で「ドラキュラの葡萄」という名のハスカップ果汁入り清涼飲料水を買うつもりだ。

谷口 雅宣

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