« ロンドンのテロ (2) | トップページ | ハスカップを買う »

2005年7月15日

ブルーベリーを摘む

 季節はずれの涼しさが何日も続いたあと、照りつける夏の太陽が東京にもどった。今の季節は、わが家の庭でブルーベリーの実が色づくので、この日照がありがたい。曇りや雨の日の後に採る実は何となく“水くさい”のに比べ、日光を吸収した実には味わいがある。私は、採りたてを朝食べるのが好きだが、妻は1日おいた方が甘味が出るという。朝、隣の父の家へ行き、父母と一緒に神棚の前で手を合わせ御勤めをしたあと、池の鯉に餌をあげ、ブルーベリーを摘むのが、私の最近の日課になっている。今朝も、食堂で朝食中の父の前に採れたてを一握り献上した。

 ブルーベリーのいいところは、実がいっぺんに熟さずに、毎日食べる量だけ色づくことだ。庭には、ハイブッシュ系とラビットアイ系の2種の木が並んでいるが、今年はどちらの木も、昨年より大きな実がより多く実っている。昨年は夏の初めに虫が大量について木が傷んだが、今年は幸い虫の被害は最小限ですんだ。最初にできる実は大きく、夏が進行するにつれて小さい実になる。その理由は恐らく、1本の木が育てられる実の数と大きさの総量が一定しているからだ。つまり、実が少ない時期には大きく育ち、数が増えれば小さいものしか育たないということだろう。今朝採った実は、直径が15~20ミリだったが、初期のものはそれより一回り大きかった。ハイブッシュ系は6月から色づくが、ラビットアイ系は1ヵ月ずれて食べどきとなる。したがって、2種の木があると、梅雨の頃から9月まで、ほぼ毎日実を収穫することができるのである。

 夕方、汗を拭きふき自宅に帰ると、夕飯の支度中の妻の横に、ザル一杯のブルーベリーが置いてあった。「どうしたの?」と訊くと、木から採ったのだという。私が朝見たかぎりでは、こんなに多く色づいていなかったと思ったが、葉の陰に隠れていたものがたくさんあったそうだ。ものの本にはブルーベリーはムクドリ、ヒヨドリ、スズメが食べると書いてある。また、山梨の高地などでは、ブルーベリーの木を防鳥ネットで覆っているのをよく見かける。ところが、わが家の庭の木は、今のところ鳥の被害に逢っていない。ヒヨドリもスズメも庭でよく見かけるのに、である。ありがたいことだ。しかし、明日、明後日と生長の家の講習会のため家を空けるので、万一に備えて採っておいた、と妻は言った。実は、熟すと自然に落ちてしまうからだ。
BBerry0716

 ザルの中の実を数えてみると100個ほどあった。これでは1日では食べきれない。妻はそれを冷蔵庫に保管した。恐らくジャムにするつもりだ。ブルーベリーは「目にいい」とよく言われるが、それはアントシアニンという成分が多く含まれているからだ。この成分が、網膜から脳へ光信号を伝えるロドプシンという物質の再合成を促す働きがあるという。この成分は、アメリカ原産の種では果皮にだけ含まれているのに対し、ヨーロッパの野生種のものは果肉にも含まれているという。植物学上は「ツツジ科スノキ属」に属していて、日本での近種にはクロマメノキ、ナツハゼなどがある。皮ごと生食すると口の中が青く染まるが、この色素の中にアントシアニンが含まれているらしい。この色を草木染めに使う人もいる。都会のベランダでも簡単に栽培できるので、興味のある方にはお勧めする。

谷口 雅宣

|

« ロンドンのテロ (2) | トップページ | ハスカップを買う »

コメント

谷口 先生:

6/29のマーキュリーニューズにブルーベリーの特集があり(といっても殆どはレセピーですが)、ブルーベリーは癌や心臓病にもきくそうです。また老化防止にもいいそうです。[A one-cup serving of blueberries delivers as much antioxidant power as five servings of grapes, peaches or broccoli.]

レセピーではブルーベリーのサルサ、ワイルドライスサラダ、ガトーなどがあります。妻がブルーベリーが好きでよく食べるので、記事を切り抜いておきました。

川上真理雄 拝

投稿: Mario | 2005年7月17日 00:34

川上さん、

 北カリフォルニアは、ブルーベリーの生育にいい気候なのでしょうか。日本には、オレゴン産の巨大なブルーベリーがたくさん輸入されてますが……。

 レシピー、おもしろそうですね。

投稿: 谷口 | 2005年7月18日 09:48

谷口先生:
こちらのグロッサリーで買うブルーベリーはカナダ産です。北カリフォルニアや中央のフレスノには野菜や果物の農家は沢山ありますが、ブルーベリーを栽培している話はあまり知りません。ところで、レセピーの中でワイルドライスのを紹介します。私はおいしいと思うのですが、家族はサラダと思えないようですし、タイムの香りがサラダには合わないとか・・・。

Blueberry-walnut wild rice salad
Serves 4
[For the salad]
4 Ounces (1/2 cup) coarsely chopped walnuts (may substitute silvered almonds)
1 pint (2 cups) blueberries, washed and drained
1/4 teaspoon sugar
1/2 teaspoon chopped tarragon salt
Freshly ground black pepper
2 cups cooked and cooled wild rice or wild- and white-rice combination
6 ounces (3/4 cup) cooked turkey or chicken breast, cut into strips or chunks
1 head butter lettuce
1 orange, peeled, seeded and cut into segments

[For the salad dressing]
1/2 cup orange juice
2 tablespoons champagne vinegar or white wine vinegar
1 tablespoon chopped flat-leaf parsley
2 teaspoons chopped thyme
1 tablespoon walnut oil (optional)

For the salad: Preheat oven to 350 degrees. Place walnuts on timed baking sheet and bake 5 to 7 minutes, until lightly toasted. Set aside to cool.
In large bowl, combine blueberries, sugar, tarragon and salt and pepper to taste and stir to combine. Let stand 15 minutes. Add rice, chicken or turkey and tasted walnuts.

For the salad dressing: In small bowl, whisk together orange juice, vinegar, parsley, thyme and walnut oil, if desired. Pour over blueberry-rice mixture and toss to combine. Adjust seasonings.
To serve, divide lettuce and orange segments among plates. Top each with blueberry salad mixture. Serve at room temperature. Salad may be made up to 2 hours in advance.

(Adapted from a recipe on the Web site of the U.S. Highbush Blueberry Council, www.ushbc.org.)

投稿: Mario | 2005年7月20日 00:37

Mario-san,

Thank you for the recepie!

I will let my wife know it and, hopefully, get one.

投稿: 谷口 | 2005年7月20日 14:19

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブルーベリーを摘む:

« ロンドンのテロ (2) | トップページ | ハスカップを買う »