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2005年5月20日

神奈川新聞が記事をブログ化

 昨日は『神奈川新聞』のことに触れたが、ここのニュースサイトが、2月1日から新聞社系サイトとしては全国で初めて記事をブログ化したらしい。6月1日号の『ASAHI パソコン』(朝日新聞社刊)がそう伝えていたので、ちょっと覗いてみた。著作権の問題もあって全部の記事を掲載しているわけではないようだが、「双方向のコミュニケーション」の実現という意味では、なかなかいい思いつきだと感じた。ただ、将来にわたっていろいろ解決すべき問題もあるようである。

 神奈川新聞のブログは「カナロコ」というニックネームのついたサイトで、ニュース記事そのものをブログのエントリーとした「ニュースブログ」のほか、横浜みなとみらい地区の話題を扱う「MMブログ」、地元球団の談義に花を咲かせる「ベイスターズフィーバー」という3つの大枠と、その他の細かい4つのブログから構成されている。ニュースブログを除いたブログは、前もって登録されたライターが自由に書き込み、それに読者がコメントをつけたりトラックバック(TB)を張ったりする形式だ。細かい話題を拾える点では“地元密着”とか“コミュニティー中心”と呼べるかもしれないが、逆に地元に密着しすぎて「商店の宣伝」とか「会社の販売促進」とか「オタク的」な記事になるリスクはあるようだ。それが面白いと言えばいえるかもしれないが、私のような他県の住人には不要な情報も多くある。

 しかし、いわゆる「行政ネタ」などの記事(役所の計画や成果を発表するもの)には、使い方によっては新しい可能性が開けるものもあると思う。例えば、「ゴミの分別収集の成果があった」などと役所が発表するのは恐らく「数字」だけをもとにしているのだろうから、数字に表れないいろいろな問題や市民の要望などを、読者からのコメントやトラックバックによって収集することができるだろう。しかし、このメカニズムを逆用すれば、何かの計画についての反対運動をブログによって行うこともできるわけだ。そういう意味では、神奈川新聞が、コメントやTBを受け付けることができる記事と、そうでない記事を区別しているのは理解できる。

 ところで生長の家でも、こういう新機能は利用できないかと思う。すでに白鳩会のウェッブサイトの一部でブログの機能を使っているようだから、技術的には問題ないと思うのだが……。

谷口 雅宣 拝

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