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2005年5月 8日

絶滅鳥の復活か?

アメリカで絶滅したとされていた鳥が、約60年ぶりに再発見された。地球温暖化防止のための京都議定書を「経済発展に不利益」として一蹴した国だから、さぞ自然破壊が進んでいると思いきや、絶滅種が再発見されるほど自然の回復力があるのだから、かの国の自然の懐の深さを感じる。

5月6日の『朝日新聞』によると、再発見されたのは「ハシジロキツツキ」という大型の鳥。全長約50cm、嘴の長さが7cmある。翼を広げた姿を上方から見ると、白い縁取りの黒い十字架のように見える大胆なデザインは、どこかタンチョウヅルを思い出させる。キツツキとしては世界最大級で、アメリカとキューバに分布するとされていたが、1944年以降、確かな目撃情報が途絶えていたそうだ。それが、この2年間にアーカンソー州の湿地帯で目撃されたという情報が相次ぎ、ビデオも撮影された。英語名は「ivory-billed woodpecker」(象牙色の嘴をしたキツツキ)といい、一説には「the Lord God bird」(主の神の鳥)とも呼ばれるらしい。キツツキという名があるが、主食は地虫(甲虫類の幼虫で地中にあるもの)だそうだ。

作家のジョナサン・ローゼン氏は、5月4日付の『ヘラルド朝日』紙に寄稿して「この発見は、鳥だけでなく我々にもある程度の希望を確かにもたらしてくれる。繁殖力のある番(つがい)が存在するかどうかは、まだ定かでない。しかし我々は、その鳥の休む古い木々をどんどん切り倒しているという罪は残るものの、まるで突然、殺戮に対する無罪判決を受けたようだ」と書いている。日本に置き換えて考えてみれば、東北か北陸のある地で突然、絶滅種トキの生息が再発見されたということか。10日から始まる「愛鳥週間」にふさわしいニュースだ。これを機会に、アメリカでの環境意識が飛躍的に高まり、世界各国と足並みをそろえて温暖化防止の努力に本腰を入れてもらいたいものだ。

谷口 雅宣

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